出典:GDO
女子国内メジャー第4戦(ツアー最終戦)「LPGAツアー選手権リコーカップ」は、申ジエがプレーオフを制して史上初の年間メジャーを3勝し、今シーズン4勝、ツアー通算19勝目を挙げ有終の美を飾りました。
男子ツアー「カシオワールドオープン」は、独特の変則打法で一躍有名になったチェ・ホソンが最終18番ホールでバーディを奪って逃げ切り、ツアー通算2勝目となる今季初優勝を飾りました。
目次
国内女子ツアー
出典:リコーカップ公式サイト
国内女子メジャー第4戦、「LPGAツアー選手権リコーカップ 宮崎カントリークラブ(宮崎県)」の最終日の競技が終了。
トップからスタートしたぺ・ヒギョンは、「71」とスコアを思うように伸ばせず、3打差の2位タイでスタートした申ジエと通算11アンダーで並んでプレーオフに突入。
18番ホールで行われたプレーオフ1ホール目で、申がパーセーブし3年ぶり2度目の優勝を果たしました。申は、今シーズン4勝目、ツアー通算19勝目。史上初のメジャー年間3勝目を達成し、2025年までの7年シードを獲得しました。
3位には、通算10アンダーの鈴木愛、比嘉真美子。鈴木は、「66」とチャージをかけましたが、最終18番ホールで3パットのボギーを叩き、首位から陥落しプレーオフ進出はなりませんでした。
5位には、通算9アンダーの勝みなみ。6位には、通算8アンダー、今シーズン賞金女王のアン・ソンジュ。
リコーカップ優勝者|申ジエ
出典:GDO
名前:申智愛(シン ジエ)
生年月日:1988年4月28日生まれ
身長:155cm
体重:63kg
出身地:韓国 全羅道
プロ転向:2005年
所属:スリーボンド
契約:ボール(タイトリスト)、ウェア(MIEKO UESAKO SPORTS)、シューズ(ECCO)
最終ラウンドに強いことから「Final Round Queen」のニックネームを持つ申ジエは、 2008年に日本ツアーに初参戦し、3月の「ヨコハマタイヤPRGRレディス」で、横峯さくらとのプレーオフを制していきなり初優勝を飾ります。
同年の8月に海外メジャー「全英リコー女子オープン」、11月「ミズノクラッシック」を含めアメリカツアー4勝を挙げ、2009年にはアメリカツアーの賞金女王に輝き、2010年5月には世界ランキング1位になりました。
同年9月には韓国ツアーで通算20勝目を達成し永久シードを獲得。その後はアメリカツアーで活躍しますが、「身体的な負担」「暖かい人間味を感じる日本でやりたい」などの理由で米ツアー資格を返上し、2014年から日本に主戦場を移し、今大会の優勝で通算19勝を挙げました。
今季の公式戦、「ワールドレディス選手権 サロンパスカップ」「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」「LPGAツアー選手権リコーカップ」のツアー史上初の3冠を達成!7年のシード権を獲得しました。
リコーカップ上位成績者
優勝 −11 申ジエ(韓国)*プレーオフ
2位 −11 ペ・ヒギョン(韓国)
3位タイ −10 鈴木愛、比嘉真美子
5位 −9 勝みなみ
6位 −8 アン・ソンジュ(韓国)
7位 −6 大山志保
女子ツアー|今シーズン初優勝者
今季の国内女子ツアーは7人の初優勝者が出ました。来年もたくさんの初優勝者が出るともっとツアーが盛り上がりますね!
長峰咲希 フジサンケイレディスクラシック
新垣比菜 サイバーエージェントレディス
ぺ・ヒギョン 中京テレビ・ブリヂストンレディス
岡山絵里 リゾートトラストレディス
K・ギルマン(アマ) センチュリー21レディス
大里桃子 CAT Ladies
香妻琴乃 マンシングウェアレディース
初優勝こそはなりませんでしたが、来季では複数優勝も可能な逸材です。黄金世代…期待度マックスのひとり原英莉花のスイングは必見です!https://pro-golfacademy.com/zatsugaku/7173/
2018年賞金ランキング上位
出典:GDO
1位 アン・ソンジュ 1億8,078万円
2位 申ジエ 1億6,532万円
3位 鈴木愛 1億4,023万円
4位 比嘉真美子 1億 996万円
5位 成田美寿々 1億 627万円
6位 黄アルム 9,198万円
7位 菊地絵理香 7,543万円
8位 小祝さくら 7,500万円
9位 勝みなみ 6,559万円
10位 岡山絵里 6,505万円
国内男子ツアー
出典:ALBA
国内男子ツアー「カシオワールドオープン Kochi黒潮カントリークラブ(高知県)」最終日の競技が終了。単独トップからスタートしたチェ・ホソン(韓国)が5バーディ、ノーボギーの「67」で回り、通算15アンダーで今季初勝利を挙げました。
ホソンは17番終了後、前をプレーしていたブレンダン・ジョーンズに並ばれましたが、最終18番ホール、約30センチのバーディパットを沈めて、2013年「インドネシアPGA選手権」以来の5年ぶりのツアー2勝目を飾りました。
2位には、通算14アンダーのブレダン・ジョーンズ(オーストラリア)。3位にカン・キョムナム(韓国)4位に通算12アンダーの池田勇太、Y・Eヤン(韓国)。
賞金ランキング1位の今平周吾は通算8アンダーの13位タイで、賞金王決定は最終戦に持ち越しになりました。ホストプロの石川遼は通算13アンダーの40位タイでフィニッシュしました。
カシオワールドオープン優勝者|チェ・ホソン
出典:GDO
名前:崔 虎星(チェ・ホソン)
生年月日:1973年9月23日生まれ
身長:172cm
体重:76kg
出身地:韓国
出身校:浦港水産高校
ゴルフ歴:25歳~
プロ転向:2005年
遅咲きのプロゴルファー。独特の変則打法の持ち主。地元の水産高校を卒業後、地元の水産加工工場に就職。20歳の時にマグロの解体中に右手親指を切断する事故に遭う。その後、物流、炭鉱などの7つくらいの職に就く。ゴルフ場のアルバイトのチラシを見て勤務したことから25歳でゴルフクラブを握り、初ラウンドのスコアは「140、150」だったとか…。
独学でプロを目指し翌年にはセミプロテストに合格。2001年に韓国下部ツアーで賞金王。韓国ツアーでは2008年から2勝をマーク。2012年に日本のQTに挑戦して31位。2013年日本ツアー開幕戦(ワンアジアツアーと日本ツアー共同主管大会)の「インドネシアPGA選手権」でツアー初勝利。シード権を初獲得。それから6年連続でシード権をキープ。2014年の平均パット数は1位。
ホソンは、極端なクローズスタンスでのスイングです。インパクトからフォローでは、釣りの「あわせ」の動きをイメージしているそうです。「あわせ」とは魚の口に鈎(釣り針)を掛ける釣りの技です。水産高校や水産加工の仕事で身についた昔のきねづかをいかんなく発揮していますね。
カシオワールドオープン上位成績者
優勝 −15 チェ・ホソン(韓国)
2位 −14 ブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)
3位 −13 カン・キョンナム(韓国)
4位タイ −12 池田勇太、Y・Eヤン(韓国)、イ・サンヒ
(韓国)
7位タイ −11 嘉数光倫、ハン・ジュンゴン(韓国)
9位タイ −10 秋吉翔太、藤本佳則
ついに実現したタイガー・ウッズvsフィル・ミケルソンとの夢の対決!22ホール目でタイガーを下したフィル・ミケルソン!10億円を獲得しました。彼の歩みと強さの秘密、魅力について徹底紹介!
出典:golfchannelアメリカPGAツアーでの生涯獲得賞金は歴代2位、48歳にして今なおトップクラスの実力を誇り、優勝争いも演じる「レジェンド」。その名はフィル・ミケルソンです。アメリカ・カリフォル... フィル・ミケルソン特集!PGA43勝の凄さを徹底調査 - ゴルファボ |
国内女子ツアーは終了しました。今シーズンは若いプレーヤーが躍動し、黄金世代を含めた7人の選手がツアー初優勝を飾りました。また、ケガから復活優勝も果たした大山志保のベテランの活躍などいろいろなドラマを見てももらいました。来季も元気な姿を見せていただき、女子ツアーをさらに盛り上げてくれることを期待しています。
男子ツアーは残り1試合です。シード権獲得の争いは決まりましたが、賞金王はまだ決まっていません。昨年は、夫婦揃っての賞金(女)王がかかっていた小平智、史上初の選手会長での賞金王がかかっていた宮里優作、史上5人目の賞金王連覇がかかっていた池田勇太の三つ巴になりましたが、今年の最終戦は、今平周吾とショーン・ノリスとの一騎打ちですね。最後まで目が離せません。