こんにちは。ゴルファボ編集部の今川です。
近年、ドライバーもアイアンもどんどんヘッドが大きくなっています。素材や加工技術の進歩によってヘッドが大型化し、ミスに強くやさしくボールを飛ばすことができるようになりました。
このヘッド大型化の流れが、パターにも訪れ始めています。
大きいヘッドのパターはスイートスポットが広く、重量もあるのでインパクトの打ち負けを防いでくれて、誰でもかんたんにまっすぐ転がすことができるそうです。
そこで今回は、初心者でもかんたんにまっすぐ打てるパターを試打調査してきました。米メジャー制覇者達も愛用し、ゴルフ先進国アメリカでも話題になっているパターをご紹介します。
目次
アメリカ発!特許取得のパターを調査
今回調査してきたのは、アメリカ・カリフォルニア発のパターブランド『シーモア(SeeMore)』のミニジャイアントパター。
シーモアパターにはたくさんの種類がありますが、その中でも一般的なピン型より1周りほど大きいパター。削り出しで作られたシーモアの中でも特に美しい最上級モデルです。
高級感のあるブラックとピンクゴールド・レッドの組み合わせがかっこいいです。
一般的なパター(左)と並べてみるとこんな感じ。かなり大きいです。
パターの重量も一般的なものより20~30gほど重く作られています。ネックは近年人気のセンターシャフトで素直に打てる印象。
ヘッドのシャフト付け根部分には赤い点(Red Dot)が入っています。実は、この赤いマークがもたらす機能がシーモア独自の「特許技術」です。
その名も【ライフルスコープ・テクノロジー】。
赤いマークを自分から見えないように構えて打つだけで、自動的に正しい軌道でストロークして、スクウェアにボールをインパクトできるという構造になっています。
フェースの正しい角度、スイングの正しい軌道を”目で確認しながら”ストロークすることができます。
スイング中にフェースがブレると赤いマークが見えるので、ブレがすぐにわかります。
感覚だけに頼らず目で確認できるので「アドレスはあってるかな?」「急ぎ打ちに注意しなきゃ」といったようなパッティング中の余計な考えを減らすことができます。
①ヘッドが大きい→インパクトが安定する
②赤いマークを隠す→アドレス・スイングが自動的に正しくなる
この2つの機能で、パットの精度を劇的にアップさせているのがシーモアパターの大きな特徴です。
メジャー優勝者も愛用!世界が認めた高性能パター
シーモアパター使用者には、世界的に有名なトッププロが数多くいます。
PGAツアー優勝回数11回(メジャー2勝) | ザック・ジョンソン |
PGAツアー優勝回数19回(メジャー4勝) | アーニー・エルス |
PGAツアー優勝回数13回(メジャー1勝) | アダム・スコット |
上記以外にも国内はもちろん、ヨーロッパなど全世界に多くの愛用者がいます。
本番ラウンドのメインパターで使っているプロもいれば、スランプや感覚が狂ってしまったとき用に必ずバッグに入れているプロゴルファーも多いようです。
構えるだけで正しいアドレスとスイングを作ってくれるシーモアパターは、情報が多すぎるグリーン上での戦いをシンプルにしてくれます。
2015年全英オープンを制したザック・ジョンソンらトッププロいわく…
『スイングが安定していることが、こんなにパットの安定に繋がるとは信じられなかった。シーモアパターを手にしたら、あと気にするべきは自分が間違った場所に立っていないかだけだね(笑)』
パターはどのスイングよりも安定性が求められるショットで、たった数ミリの違いでカップを外れてしまいます。構えるだけでスイングが安定する機能はプロからも絶大な信頼を得ているようです。
機能① ヘッドが大きいと何がいい?
以前、取材でパター名人にコツを聞いたときに、パターは自分とクラブの信頼関係が重要だと語っていました。
大きなヘッドで構えると絶対に芯で打てる安心感があります。さらに赤いマークを隠せばいいという機能も迷いなく打たせてくれそうです。パッティングがもっとシンプルになるでしょう。
また、安心感だけでなく機能面から見ても明確なメリットがあります。シーモアパターは実際のスイートスポット(芯)が一般のパターよりも大きいのでミート率が上がります。多少ミスしても左右に球がブレにくいという特徴もあります。
考え抜かれた絶妙なバランス
通常のパターヘッドに鉛を張って重くしたりするだけだと、バランスがおかしくなります。シーモアパターはヘッドの重さに適したシャフトの位置や角度、バランスを綿密に計算して作ってあります。
機能② 赤いマークの役割とは?
赤いマークを隠して打つだけで自動的にスイングが安定します。
ラウンド中急にパターが入らなくなった経験ありませんか?原因は、ラウンド中の疲労にあります。自分でも気付かないうちに、疲れからフォームを安定させることができずにブレ打ちしてしまったり、急ぎ打ちになったりします。
シーモアパターは自分がブレているのか、正しい動きが出来ているのか一目瞭然です。赤いマークさえ隠せばいつでもどこでも同じ軌道でスイングすることができます。
初心者でもかんたん!打ち方3ステップ
まず、アドレスで赤いマークを隠します。これでアドレスはOKです。理想的なグリップとヘッドの位置になっているはずです。
テイクバックでも赤いマークが見えなければOK。この時点で良い軌道で打っていけそうなイメージが持てます。
赤いマークをしっかり隠そうとすると速く振り上げるは出来ません。打ち急ぎを自動的に防止してくれるので、アマチュアのミス要因の一つを消してくれます。
適度にゆっくりあげてゆっくり打つ。リズムが作れるので再現性の高いスイングの習得にも向いています。自宅で素振りするだけでも効果があるそうです。
赤いマークが見えるのはNGです。ヘッドが開いてしまっているので、ここから正しくインパクトするには手首を返したりするなど調整が必要となってきます。
当然、スイング中にすることが増えれば増えるほどパターの精度は落ちます。もし一般的なパターの場合は、テイクバックでフェース面がどうなっているかは判別しにくいですね。
フォロースルーも同じように赤いマークが見えないようにスイングします。
スイング軌道を目で確認しながら行えるので、正しいストロークが出来るのはもちろん、調子が落ちてきたときにもすぐに修正できるので、ミスの連発を減らすことができます。
シーモアパター打ってみた
口コミ・評判は?
シーモアパターを使用した他のユーザーの口コミ・評判を紹介します。
やはりシーモアパターを使用してパッティングがシンプルになったと感じているゴルファーが多いようです。あれこれ考えることなく気持ちよく打てるのも、カップイン率に繋がっているのではないでしょうか。
グリップの形・色を変更できる
純正のシャフトは画像左の「SeeMore」と書いてある細身のタイプ。
今回、私が使用したミニジャイアントパターには、右側にある「ROSEMARK」グリップが装着されていました。純正よりもグリップが太いのでストローク、ヘッドの安定性を感じました。
ROSEMARK(ローズマーク)は女子ゴルフ世界ランキング1位にもなったリディア・コ選手が使用したことで話題となったグリップです。
左:シーモア純正(太さは一般的なパターグリップくらいです)、中:ローズマーク1.25、右:ローズマーク1.52
太い細いは好みもありますが、個人的な感想でいうと、ミニジャイアントはヘッドが重めなので、グリップが太い方がクラブをコントロールしやすかったように思います。どちらのグリップも好みの色を選択できます。
*純正グリップのデザインは随時リニューアルしているそうなので、画像のものではない可能性があります。
シャフトの長さを変更できる
シーモアパターは32インチ~35インチまで、0.5刻みでシャフト長さを自分好みに変えることができます。
シャフトの長さはスイングのイメージや安定に大きく関わります。短くなればコントロールもしやすくなりますが、前傾角度なども変わります。
自分のスイング、身長にマッチする長さを選択することでパッティングの精度は大きくアップするでしょう。
Made in USA の削り出し最高級パター
シーモアパターの創業者ジェイソンとジムは、オデッセイパター出身。オデッセイを世界トップクラスのパターブランドに押し上げた二人が、2006年もっと素晴らしいパターを制作すべくスタートしたのがシーモアパターです。
現地では最高の素材を、最高の技術を持った職人が一から作り上げています。特に今回試打したミニジャイアントは削り出しの一級品です。手間をかけて少しずつ削ることで精巧な作り、美しい模様、最高の打感、を実現しています。
シーモアパターのミニジャイアントは、一般的なパターよりもヘッドが大きくスイートスポット(芯)の幅が大きいのでインパクトが安定し、ミスにも強い構造になっています。
また、特許技術のライフルスコープテクノロジーでスイング軌道が自動的に安定するので、初心者でも再現性の高いパッティングをすることができるでしょう。
パターはなんとなく打っている…グリーンで考えすぎてしまう…そんなゴルファーはもちろん今よりもっとパットの精度を上げてスコアアップしたい方にもおすすめです。