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片山晋呉 同伴アマに不適切対応?いま話題のプロアマ戦とは

残念ながら今、ゴルフ界を賑わせてしまっている問題があります。

2018年5月30日、国内メジャー大会でもある日本ツアー選手権森ビルカップでのプロアマ大会。永久シード権保持者でもある片山晋呉(45)と同じ組でラウンドしたアマチュア選手との間で起きたトラブルが問題になっています。

問題の内容は、ラウンド中アマチュアの招待客が片山選手から不愉快な思いをさせられて、プレーを途中で放棄。招待客は片山選手がポケットに手を突っ込んで話したり、同伴アマへのアドバイスやコミュニケーションをそっちのけで、グリーン上で自分の練習を続けたことに不快感を抱いたとのこと。

日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長(75)は「今回の件は極めて深刻であると受けとめております」とコメント。同選手に対して懲戒・制裁委員会で処分を検討すると発表。このような理由で処分が検討されることは、男子ツアーでは過去に例がないそう。

プロアマ戦とは?

プロのトーナメントには、ほとんどの場合主催者やスポンサー、協賛企業などがついています。プロアマ戦とは本選の前に、プロゴルファーが大会を支える大事なお客様(スポンサー等)と一緒にラウンドすることで、日ごろのサポートに感謝するといった意味合いがあります。

またスポンサー側としても、有名なプロや贔屓にしているゴルファーと親睦を深められるなど、またとない機会となるので、プロゴルフ界とスポンサーの双方の関係をよくする大事なイベントなのです。

プロアマと試合数との関係

現在、女子プロゴルフ界は空前のブームです。試合数は年々増加し、今期は過去最高の38試合。賞金額もどんどん伸びています。その背景には試合を開催するスポンサーが増えたということがあります。やはりそこにはプロアマが関係しています。

試合数が増え露出が増えると、ファンも多くなり、試合が盛り上がります。試合が盛り上がればさらにファンが増え、スポンサーも喜ぶ。そして試合が増え、盛り上がれば当然、選手はもっと強くなるなど、全てが倍々ゲームのようになっていきます。

近年では、男子もその重要性に気付き、池田勇太・宮里優作プロなどが選手会長となり交流を率先。2018年からは石川遼選手が先頭に立ち、プロアマ戦を大事にする方針を発表。これからといった矢先の問題となってしまいました。

スポンサーじゃないと参加できないの?

基本的なプロアマは8割以上が主催者やスポンサーの完全招待ですが、一部では一般アマチュアが参加(購入して)できるトーナメントもあります。プロアマに参加すればホテルや飛行機代、プロゴルファーとのラウンドなど、至れり尽くせりの超VIP待遇だそう。一度は参加してみたいですね。

いったい何が問題なの?

片山選手とアマ招待客の間に何があったのか、正確な発表はされていませんが、JGTOの準則では「プロアマ戦などで同伴アマチュアに不適切な対応をしたり、不快感を与えるような態度をしてはならない」と記載されているため、JGTOが本格的な調査に乗り出しました。

現在、JGTOはプロアマ戦に参加しない(病欠であっても)プロは本選にも出場できないと規定するほどプロアマを重視しています。結果は今月中に発表となっていますが、事の次第によっては厳しい処分を科さなければならない可能性があるとのこと。

関係者の話では、プロアマ戦とはいえプロにとっては大事な本選前。各ホールアウト後、前の組を待つ間グリーン上で練習するプロは少なくないそう。片山選手がどれだけの時間練習していたのかなど調査が進んでいるようです。

まとめ

今回の問題は、まだ正確なことは発表されていませんが、相互に誤解がある可能性もあります。

片山選手としては、本番を想定するあまり練習に集中しすぎてしまった可能性や、招待客としてはもっとしっかりレッスンをして欲しかった可能性などなど…

とはいえ大事なクライアントに不快な思いをさせてしまったことは、スポンサーを抱える男子プロゴルフ界としては痛い所です。

ゴルフ界発展のためには、プロゴルファー、ファン、スポンサーなどたくさんの相互関係が必要です。もしも問題があった場合、正すところは正す必要がありますが、必要以上のバッシングやネガティブな拡散は控え、無事問題収束することを願っています。