出典:GDO
海外女子メジャー第4戦「全英リコー女子オープン(ロイヤルリザム&セントアンズGC )」 最終日が終了。
2位でスタートした地元イングランドの、ジョージア・ホール選手が、6バーディ、1ボギー「67」でまわり、通算17アンダーの大逆転でメジャー制覇を達成。イングランド勢としての全英制覇は、2004年のカレン・スタップルス以来の快挙です。
首位でスタートしたポルナノン・パトラム(タイ)は、17番でダブルボギーを叩き、通算15アンダーの2位で終えました。3位には、通算13アンダーの韓国のユ・ソヨン。
4位でスタートした日本の比嘉は、序盤バーディパットを外し、流れをつかめず、優勝争いに絡めませんでした。4バーディ、3ボギー、1ダブルボギー「73」とスコアを1つ落とし通算9アンダーの4位タイで、フィニッシュ。
1977年「全米女子プロ」を制した樋口久子(日本女子プロ協会顧問)以来、41年ぶり日本勢メジャー制覇を逃しましたが、15位以内の選手に与えられる来年の出場権は獲得。岡山絵里は、通算4オーバーの52位で終了しました。
全英リコー女子オープン優勝者|ジョージア・ホール
出典:ALBA
氏名:ジョージア・ホール
生年月日:1996年4月12日(22歳)
出身地:イングランド
7歳の時にお父さんのすすめでゴルフを始めました。2013年全英女子アマチュアゴルフ選手権に勝利。プロ転向後、2014年LETアクセスシリーズのストラスブールオープンで初優勝。2016年ALPGツアーのオーツ・ヴィクトリアオープンで勝ち、本大会でLPGAメジャーを初制覇しました。
父親がバッグを担ぐのは今回で4回目。親子二人三脚でメジャー優勝を掴みました!
全英女子オープン|ハイライト
1日目
出典:GDO
4年ぶり3度目の出場を果たした比嘉真美子が、7バーディ、1ボギー「66」で回り、首位と1打差の2位で発進しました。首位はオーストラリアのミンジー・リー。世界ランク1位のアリヤ・ジュタヌガン(タイ)は、1アンダーの28位タイ。
比嘉は、2年ほど前にティーグラウンドイップス(ティーショットが打てなくなる)に悩みスランプに陥りましたが、それを乗り越えて今年は賞金ランク4位につけるなど好調で、その勢いのままメジャーに乗り込み、良いスタートを切りました。
他の日本勢は、初出場の岡山絵里が1オーバーの61位タイ、同じく初出場の畑岡奈紗は3オーバーの105位。同じく3オーバーの105位に成田美寿々。上原彩子は4オーバーの113位。横峯さくらは、5オーバーの124位で1日目を終了。
初の海外メジャー優勝が期待された鈴木愛選手は、右手首の怪我のため欠場しました。
2日目
出典:GDO
2位でスタートした比嘉真美子は、1イーグル、4バーディ、1ボギー、1ダブルボギー「69」で回り、2位タイで決勝ラウンドに進みました。首位は、タイのポルナノン・パトラム。
岡山絵里は「72」のパープレーで回り、通算1オーバー55位タイとカットライン上のギリギリで予選を通過しました。
上原彩子は通算2オーバーの66位、成田美寿々は通算4オーバー90位、畑岡奈紗は通算5オーバー98位、横峯さくらは通算8オーバー125位で予選落ちしました。
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3日目
出典:ALBA
予選から好調の比嘉真美子は、1打差の2位でスタート。上がり3ホールでスコアを2つ落としましたが、3バーディ、2ボギー「71」で回り、通算10アンダーと1つ伸ばして4位としました。首位と3打差の位置は、1977年の樋口久子以来となる41年ぶりの日本勢メジャー優勝が十分に狙えます。
首位は、2日目からトップに立っているタイのポルナノン・パトラムで、「69」で回り、通算13アンダーとしました。2位は、地元イングランのジョージア・ホール(通算12アンダー)、3位は韓国のユ・ソヨン(通算11アンダー)。
岡山絵里は、4バーディ、3ボギー、3ダブルボギー「77」と崩れて、通算6オーバーの62位で3日目を終えました。
4日目
出典:GDO
序盤は、3位以下が伸び悩む中、首位からスタートしたタイのポルナノン・パトラムと2位のジョージア・ホールが異次元のゴルフを見せました。
両者、15番ホールまでマッチプレーの様相を呈しましたが、16番でジョージア・ホールがバーディで一歩抜け出し、17番ではパトラムがダブルボギー、ホールが3打差に広げ、最終18番ホールでボギーを叩きましたが優勝を決めました。
比嘉真美子は、ボギーが先行し試練が続きましたが、2013年全英の7位を上回る自己最高の4位タイでホールアウト。「出入りの激しいプレーだった。もう少し伸ばしたかったけど、今日はいいプレーをしたと思います」と語っていました。
岡山絵里は、通算4オーバーの54位タイで終えました。
全英女子オープン上位成績
優勝 | -17 | G・ホール(イングランド) |
2位 | -15 | P・パトラム(タイ) |
3位 | -13 | ユ・ソヨン(韓国) |
4位T | -9 | 比嘉真美子、A・ジュタヌガン(タイ)、キム・セヨン(韓国) |
7位T | -8 | ウ・リウ(中国)、フォン・シャンシャン(中国) |
10位 | -7 | ミンジー・リー(オーストラリア) |
11位T | -6 | B・ヘンダーソン(カナダ)、L・コー(オーストラリア)、 T・スワンナプラ(タイ)、イ・ジョンウン(韓国) |
15位T | -5 | パク・ソンヒョン(韓国)、テレサ・ルー(台湾)、B・オルトメア(アメリカ)、スー・オー(オーストラリア)、J・M・グリーン(アメリカ) |
15位以内の選手が来年の大会出場権を獲得しました。
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比嘉真美子、41年ぶりの日本人メジャー優勝…とても惜しかったです。残念でした!やはり、優勝する選手は、最終日に爆発的なスコアを出してきますね。優勝したホールは、出だしからバーディを重ね、17番までノーボギーで回り、女王にふさわしい勝ち方でした。
比嘉は、折り返したところからショットが左の方に曲がり始め、なかなかコントロールすることができませんでした。打ってはいけない場所にボールが転がるなど、勝利の女神は微笑んでくれませんでした。来年こそは、メジャー初制覇を目指して頑張ってほしいです。期待しています!