突然ですが、あなたのスライスはどんなスライスでしょうか?
「え?どんなスライスって?」と思ったあなた。実はスライスにも種類があり、それぞれの特徴を把握しなければ右へ曲る球は改善できないかも…!?
一口にスライスといっても、①右に出て右に曲がる、②まっすぐor左に出て右に曲がるというようにスライスには2つの種類があります。それぞれ、どんな改善方法が効果的なのかご紹介いたします!
目次
スライスを改善する方法
スライスは大きく分けて2種類
まずは自分のスライス傾向を把握するためにも、練習場などで自分のスイングを撮影してみましょう。後方から弾道が撮影できるようにスマホやカメラを設置してショットを撮ってみてください。
プッシュスライス
プッシュスライスは「右に出て右に曲がる」球です。とんでもないスライスでOBしてしまう確率が高いのがこの球の特徴です。
原因は、クラブの軌道に対してフェースが開いているパターンがほとんど。インパクトの瞬間フェースが開いて擦り打ってしまうので、ボールは右に飛び出して右に曲がっていきます。改善ポイントははフェースを閉じる動きを習得することです。
フェースを閉じるには手首を掌屈(手の平側に曲げる動き)させることです。手首を締めこむとも表現されます。掌屈させることで自動的にフェースが閉じます。近年はトップで手首を掌屈させてから打つゴルファーが増えました。トップ位置で作っておくことでフェースが締まった状態を作ってから打つので再現性を上げることができます。
プッシュアウトでスライスしてしまう方は、スイング軌道は正しい可能性が高いので、フェースの向きを注意してください。アウトサイドから振ろうとしたりすると余計にミスショットが誘発されてしまうので注意しましょう。
フックスライス
フックスライスは、まっすぐ出て右に曲がるパターンと、左に出て右に曲がるパターンがあります。まっすぐ飛んだと思ったのに途中から右に曲がってしまう球です。
原因はアウトサイド軌道。ダウンスイングで外側からクラブが下りてくることによって、球を擦り打ってしまいスライスします。アウトサイドから振り下ろしてしまうのは、テイクバックでインサイドに引いているからです。ゴルフ初心者にもとても多いミスショットに繋がる動きです。
フックスライスが出るゴルファーは、テイクバックをアウトサイドに引いてみましょう。クラブはインサイドに引くとアウトサイドから下りて、アウトサイドに引くとインサイドから下りてくる特性があります。まずは大げさでもいいので、いつもよりアウトサイドに引いてみてください。
おすすめ!スライスを改善する方法
プッシュスライス向け!ハンガードリル
画像のようにハンガーを持って素振りをします。
ハンガーの肩の部分が常に左手首に当たるようにスイングしてください。
手首を掌屈しなければハンガーが腕から離れてしまうので、掌屈しながらインパクトするスイングを習得することができます。
アドレスからインパクトまで左腕からハンガーが離れないように振ってください。自宅でも簡単にできる上達法なのでぜひトライしてみてください。
フックスライス向け!3ボール練習法
画像のように、実際に打つボールの前後にボールを2つセットします。
インサイド~アウトサイドに振らないと打てないように、軌道を制限することで強制的にアウトサイド軌道を修正します。
この練習法は実際にボールを打たなくても素振りを行うだけでも効果があります。真ん中のボールを取り除いて、その位置を打つように素振りしてください。
周りに人がいるときは2つのボールを打ってしまわないように注意しましょう。
心配であればコインやペットボトルを置いてもOKです。軽いスイングで軌道の感覚を掴んでください。
スライスを根本から改善するにはスイングの基本を再チェックしてみましょう↓
スライスには2つの種類があり、それぞれ原因が違うので自ずと改善法も変わってきます。
まずは自分のスライスがプッシュスライスなのか、フックスライスなのか明確にしてから、今回ご紹介した改善のコツと修正方法を試してみてください。