出典:ミズノ
173㎝の恵まれた体格から繰り出されるドライバーショットは260ヤードを超え、スイングの美しさも一級品。さらにルックスも抜群なゴルファーが今年ブレークの兆しを見せています。
原英莉花、19歳。アマチュア時代からトーナメントに参戦、当初は予選落ちの悔しい思いも重ねてきましたが、すでにステップアップツアーで2勝を挙げるなど着実にトップへの階段を上っています。
レジェンド尾崎将司プロを師匠に持ち、抜群のフィジカルとメンタルで期待度はルーキーの中でもトップクラスです。これから間違いなく女子ゴルフ界を牽引するであろう若き才能を特集いたします。
目次
プロフィール
出典:日本女子プロゴルフ協会
名前=原英莉花 Erika Hara |
身長=173センチ 体重58キロ |
血液型=O型 |
生年月日=1999.2.15(19歳) |
生い立ち
神奈川県横浜市出身。10歳のときに母親に練習場に連れていかれたのがきっかけでゴルフを始めました。兄、弟ともにテニスなどのスポーツが得意でしたが、原英莉花本人は球技に苦手意識があったとのこと。それでもゴルフだけは「とても楽しかった」と話しています。
アマチュア時代
出典:日本女子プロゴルフ協会
中学校時代の2013年、神奈川県アマチュアゴルフ選手権で11位タイに入りました。このころからいわゆる「黄金世代」と呼ばれる同期のゴルファーとさまざまな大会で競い、しのぎを削っていきます。
2014年3月に出場した全国中学校ゴルフ選手権春季大会では9位の成績を収めます。このとき、優勝したのが同い年の勝みなみ。畑岡奈紗も4位タイに入っています。同年に出場した神奈川県アマチュアゴルフ選手権では5位タイの成績となりました。
2015年には日本女子オープンの予選に出場、トップタイで本戦の出場を決めます。同年9月、ジャックバニー・ジュニアゴルフツアーで2位に。この大会で優勝したのが1学年上の永井花奈でした。
2016年には神奈川県アマチュア選手権大会で優勝。同年5月、リゾートトラストレディスに出場、16位タイの成績でベストアマチュアに輝きます。
2018年プロテスト合格!
出典:日本女子プロゴルフ協会
2017年、プロテストに臨み、1次テストと2次テストをトップで通過、しかし最終テストで2打差及ばず惜しくも合格を果たせませんでした。
同年はLPGAツアーにも参戦。中京テレビ・ブリヂストンレディスオープンで25位タイ、ニチレイレディスで57位タイ、日本女子オープンでは23位タイの成績を収めました。
迎えた2018年3月。ステップアップツアーの初戦、福岡県のザ・クイーンズヒルゴルフクラブで行われたラシンク・ニンジニア/RKBレディースで2日間のトータル6アンダーで優勝を果たします。これがプロの公式戦初勝利となりました。
さらに4月にはLPGAツアーのサイバーエージェントレディスゴルフトーナメントに出場。最終日は69とこの日の最高スコアを記録、トータル4アンダー、7位タイでフィニッシュしました。これが自身で初めてのトップ10入りとなりました。
5月31日から富山県の八尾カントリークラブ行われたステップアップツアー、日医工女子オープンでは最終日のハーフを終えて首位と4打差だったものの、後半9ホールで5つスコアを伸ばす大逆転。トータル8アンダーでステップアップツアー2勝目を挙げました。
トーナメントにも出場し少しずつ力を伸ばし、迎えた2018年7月、最終プロテストに臨みます。前年は2打差で手が届かなかったプロの座。プレッシャーもかかる中、4日間で11アンダー、全体の10位で合格を決めました。
同期の選手が前年、プロテストに合格、悔しい思いをしてきた原英莉花でしたが、正式にプロしての第一歩を踏み出します。「強く、皆さんから愛されるプロゴルファーになります」と新たな誓いを立てていました。
スイングの特徴
恵まれた体格から放たれるドライバーショットはときに300ヤード、ヘッドスピードは48m/sを誇り、男子プロのような高初速・高弾道は彼女の大きな特徴です。
スイングアークがとても大きく、ダイナミック。切り返しからクラブが体に巻き付くようにダウンスイングをし、思い切りのよい振り抜きはゴルフスイングの理想形といっても良いくらい素晴らしいです。
ここがトップクラス!
出典:ミズノ
2018年4月のサイバーエージェントレディスでは3日間の平均飛距離が255ヤードを記録。172センチの大柄な体から繰り出されるドライバーショットは大きな武器となっています。同大会ではパーオン率は全体の8位タイとアイアンショットの正確さも併せ持っていることを示しています。
しかしながらパット数は1日平均で29.33の20位タイ。優勝した新垣比奈の26.33パットと比較すると3打の差があったことになります。武器である飛距離に磨きをかけつつも、パターをより改善することができれば、今まで以上に輝く存在になれることは間違いないでしょう。
強さの秘密
出典:日本女子プロゴルフ協会
得意なクラブは「ウェッジ」という原英莉花。師匠であるジャンボ尾崎さんに弟子入りした当初はアプローチが上手くなかったといいます。
最初はアプローチで高い球しか打てずに、打ち方を教えてもらったとのこと。そのときにジャンボ尾崎さんから「打ってみろ」と言われたクラブを使うと、低い球が打てるようになりました。「じゃあ、やるよ」と、ウェッジを譲り受けたと言います。
原英莉花が現在、使用しているのが52度と58.5度のマスダゴルフのウェッジ。
「低くてスピンがきくようなアプローチの打ち方を教えてもらって自信が持てるようになった」と話しています。師匠の教えを生かして、磨いてきたアプローチのスキル。さらに精度を上げてプロとしての高みを目指していきます。
性格と人柄
出典:ミズノ
高校生のころからジャンボ尾崎さんに弟子入りをして指導を受けている原英莉花。マネジメント役、およびキャディとしてもサポートをしているジャンボ尾崎の息子・尾崎智春さんはこう話しています。
「練習に取り組むときの集中力が抜群に高い。僕は小さい頃からトッププロを間近に見て練習をしてきた経験がありますが、そういう選手たちと比べても根性があるというか、負けず嫌いです。一度決めたことはそれが達成されるまで決してあきらめない」。
パッティング練習を何時間も粘り強く続ける。何事にも忍耐強く継続していく姿勢を持っているとのこと。重ねた練習は嘘をつきません。近く、その重ねた努力が大きな結果につながることでしょう。
世界ランク推移
※データなし
使用ゴルフクラブ
ドライバー:ミズノ MP TYPE-2 ドライバー |
FW&UT:ミズノ ミズノプロトタイプ(3W・15度)、ミズノ ミズノプロトタイプ(5W・18度)、ミズノ GX ユーティリティ(3U・19度) |
アイアン:ミズノ MP-55(4I~PW) |
スポンサー
・ミズノ(用具契約・クラブ/シューズ) |
・ブリヂストン(用具契約・ボール) |
・ジャックバニー(用具契約・ウェア) |
・日本通運(スポンサー契約) |
↓↓↓原英莉花とともに「黄金世代」と呼ばれるゴルファーの一人、畑岡奈紗の強さに迫ります。
畑岡奈紗、勝みなみ、三浦桃香、新垣比菜らとともに「黄金世代」と呼ばれている原英莉花。2018年に2回目のプロテストで念願の合格、プロとしてトーナメントでも存在感を増しています。
大きなスイングアーク、安定感を増すウェッジ、そして何よりも師匠・ジャンボ尾崎氏の教え。あふれる才能を努力で磨き上げ、大舞台の主役となる日はまもなくやってくるはずです。原英莉花、そのプレーから目が離せません。