テイクバック(バックスイング)はどの方向に上げるべき?理想のトップ位置はどこ?
ゴルフ初心者だけでなく、上級者でもテイクバックに関するお悩みは多いようです。
しかし、振り上げ方で悩み過ぎてしまうと、その後のトップ位置、ダウンスイング、インパクト、フォロースルー、までスムーズに行うことが難しくなることも…
そこで今回は、テイクバックでまず注意すべきポイント、ゴルフクラブを上げる正しい方向をプロゴルファーが解説いたします。初心者はもちろん、方向性が安定しない方、もっと気持ちよく振り上げたい方はぜひ参考にしてみてください!
目次
テイクバックの正しい体の動かし方
まずは胸の回転が大事!目標は90度
バックスイングでは、まず胸が右90度を向くように回しましょう。
上半身をしっかり捻ることで大きなパワーを溜めることができます。この時に下半身が(特に右ひざ)が後方に流れたりしないようにしてください。
右ひざの位置・向きがズレないようにすることで、上半身と下半身の捻転を作ることができます。
胸を右側に90度回すと、アゴの下に左肩が入ると思います。左肩がしっかりアゴの下に入っていれば、正しく回転出来ている証拠になります。
まずは腰までの動きを安定させましょう。腰の高さまでの動きが安定することで、その後のゴルフクラブの動く方向が自然と決まります。
胸を90度回したら…親指方向に上げよう
アドレスの形のまま胸だけを90度回転させたら、左手の親指が上を向いている形になっていると思います。
そのまま、左手親指方向にゴルフクラブを上げてトップ位置までもっていきましょう。上げるときは右手を使い過ぎてしまうゴルファーが多いので注意してください。
振り上げたときは、ゴルフクラブの重量を「左手の親指」に感じることが重要です。コックも自然と正しい方向になります。
もし左手の親指にゴルフクラブの重量がしっかり感じられなければ…間違った方向に力が入るので上でキープすることが難しいでしょう。
トップ位置でフォームがフラつく原因にもなるので、肩をしっかり回して、トップ位置では親指にしっかり重さを感じてください。
一連の流れを通して、常に体の正面にクラブがある状態を作れるとショットの精度が大きくアップします。ある程度、正面内に収まっていれば多少のインサイド・アウトサイドは関係なく、良い軌道で振り下ろすことができます。
>>>右グリップの親指どこに置くべき?理想のポジションをプロが解説
これはNG!ミスを誘発する振り上げ方
アマチュアゴルファーがやってしまいがちなテイクバックのNGポイントは、手だけで上げてしまうこと。
手だけでひょいと上げてしまうと、捻転も作れず力を生み出せません。また、軌道が不安定になりやすくなるので、方向性も悪くなってしまいます。
飛距離・方向性をアップさせるには全体を使って回すことが重要です。
コック(手首)はいつ使うべき?
コック(手首)の形を先に作ってから、振り上げるアーリーコックと呼ばれる方法もあります。
もしもあなたが、手首の形を作った後にしっかり上半身を回転できるならアーリーコックでも問題ありません。
しかし、多くのアマチュアゴルファーの場合、コックを先に作ろうとすると、手元が体から離れてしまう可能性が高くなります。手元が離れたまま振り上げてしまうと、その後にアウトサイド軌道で下りてきやすくなります。
プロと違い、あまり練習時間が取れないアマチュアゴルファーには難しい場合が多いので、体を回した後にコックを作っていくことをおすすめします。
ドライバーとアイアンの違いについて
ドライバーとアイアンのテイクバックのやり方について大きな違いはありません。
ただし、ドライバーの方が長尺な分、上げたときの軌道がフラット(平行)になります。なのでトップ位置がアイアンよりも若干低くなります。
番手によってスイング・ショットのイメージが変わってくるので注意しなければなりませんが、腰までの軌道、コックを上げる方向など、テイクバックの大まかなやり方は変わりません。
>>>飛距離・方向性を上げるにはまずは基本が大事です!初心者はまずこれをマスターしてください。
ゴルフのテイクバックでは手だけで上げずに、全身を使ってしっかり捻ることが大事です。特に、腰の高さまでの軌道を重視しましょう。
腰の高さまでの軌道が安定することで、その後のダウンスイング、インパクトが自然と正しい形になるので、初心者でも確実にボールをミートすることができます。
あまり考え過ぎてしまうとフォームがぎこちなくなってしまいますので、始動した後は、あまり考え過ぎずにショットすることも大事です。