小平智プロ史上初の夫婦そろっての賞金(女)王か。宮里優作プロ史上初選手会長での賞金王か。池田勇太5人目の賞金王連覇か。昨日、ついに決着がつきましたね!宮里優作選手、賞金王おめでとうございます!今季4勝、そのうち2つはメジャータイトルです。
最終戦での逆転賞金王は、2000年に達成した片山晋呉選手以来とか…!選手会長での賞金王は史上初の快挙だそうです。また、選手会長としての年間4勝は、故杉原輝雄プロに並び歴代2位タイの記録。また、年間メジャー複数回優勝は2008年片山晋呉選手以来だそうです。
最後まで賞金王レースを繰り広げた3人のスコアは、宮里優作選手は最終日1イーグル、6バーディー、ノーボギーの通算14アンダー。小平智選手は通算3オーバーの21位。池田勇太選手は通算6オーバーの24位でした。
宮里優作の戦歴
出典:wikimedia
アマチュア時代
日本ジュニア優勝:1998年(大阪桐蔭高校3年)
日本学生優勝:2000-2002年3連覇を達成(東北福祉大学)
日本アマ優勝:2001年(東北福祉大学3年)
日本オープン:ローアマチュアを獲得
プロ
2002年のプロ転向後は、なかなか勝てなくて苦しい思いもしましたが、11年後の2013年の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」でようやく初勝利をつかみました。プロ11年目での初勝利です!涙のチップインパーでの優勝でした。初優勝も賞金王を決めたのも最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」でした。
1勝を挙げた翌14年は1勝。15年はダンロップフェニックで通算3勝目を上げ、
ベスト10を10試合記録し、徐々にステップアップしました。
そして今シーズンは、
・『中日クラウンズ』
・地元沖縄開催の『日本プロゴルフ選手権』(メジャー大会)
・4日間ノーボギー、一度も首位を譲らず完全優勝した『HONMA TOURWORLD CUP』
・賞金王を決めた『ゴルフ日本シリーズJTカップ』(メジャー大会)
の4勝を挙げました。そのうちの2勝はメジャー大会です。しっかりと実力をつけて最強の階段を登り続けています。
強くなったきっかけ
技術面
平均パット数にあります。去年は、「1.81」の73位でした。今年は、「1.74」の1位です。宮里優作選手本人も今年の好調の要因はパットを挙げています。なぜ、こんなにパットの調子が良くなったかと言いますと、それはパットをするときに素振りをしないことです。
素振りをすればするほど迷いが生じてしまい思ったようなパットが打てなかったようです。パットは入るか入らないかなので、素振りをしないことで決断が早くでき良いストロークにつながっているそうです。あなたもパットのストロークがなかなか決まらない場合は、試してみてはいかがでしょうか。
距離感を養う良いドリルがあります。こちらも併せて試してみてください。パット数を大幅に減らすことが期待できます。
実は、妹の宮里藍ちゃんもパターでは素振りをしないで打つそうです。もしかしたら藍ちゃんからのアドバイスだったかもしれませんね。宮里藍ちゃんは今年で引退しましたが、これからもお兄ちゃんに世界レベルのアドバイスをするでしょう。お兄ちゃん、ますます強くなりますね!
精神面
本人曰く、「勝てなかった時期はファンの声援を力に変えられなかった。ここ2~3年は、ファンの声を自分の力に変えられるようになった」とインタビューで答えていました。また、優勝争いをしてきたことで、セルフコントロールができるようになり、攻めるホール・守るホールをしっかりと身につけられたそうです。
意外と距離感が掴みにくい「打ち下ろしのショートホール」。パーを確実の取るための効果的な攻め方を解説いたします。↓
宮里優作選手は、プロ転向後1年目でシード権を取りましたが、なかなか勝利を手にいれることができませんでした。16回目の最終日最終組での初勝利でした。兄の聖志プロ、妹の藍ちゃんに先を越され、とても苦しかったと思います。しかし、こうして賞金王まで登りつめることができました。すごい精神力だと思います。最終戦は、タイガー・ウッズが一時代を築いたような「宮里優作時代」の到来を予感させる戦いでした。これからの活躍がとても期待できます。