2019年8月に世界最高レベルの性能を備えたレーザー距離計ピンシーカー プロXEジョルトがブッシュネル(Bushnell)から発売されました。
ブッシュネルは測定速度の速さ、正確さ、視認性など、数多くある距離計メーカーの中でもトップクラスの性能を誇ります。
そんなブッシュネルの新製品は傾斜や気圧、気温までも考慮した測定数値が算出できるという驚きの機能を搭載しているそうです。
今回は、最高レベルの距離計測器ブッシュネルのピンシーカー プロXEジョルトを、実際に使って調査してみました。誰よりも明確な数値を把握してプレーしてみたい方はぜひ参考にしてみてください。
目次
ブッシュネル(Bushnell)とは?
ブッシュネルは1948年創業。北米を中心に光学機器を引率してきたアメリカを代表する光学機器メーカーが展開するゴルフ距離計ブランドです。
双眼鏡、フィールドスコープ、レーザー距離計、センサーカメラ、スピードガンなど、ありとあらゆるジャンルで、蓄積されたノウハウでゴルフ距離計界に革新をもたらしています。
PGAパートナークラブ推奨品にも選出され、PGAツアーの95%以上が愛用するなど、世界的に圧倒的なシェアを有しています。
ブッシュネル ピンシーカープロXE5つの特徴
さっそく、ブッシュネルの最新ハイエンドモデルをご紹介します。
大きな特徴は5つ。バイブレーション、マグネット、スロープモード、エレメント、完全防水が特筆すべきポイントです。
ブッシュネルのピンシーカー プロXEはスイッチ一つで傾斜機能のON・OFFが出来るので、ゴルフ競技など公式ルールでも使用することができます。
ジョルト(バイブレーション)機能
目標へ照準があったとき、バイブレーション(本体が振動して)で知らせてくれます。
ブッシュネル製品はこの照準の正確さ、速度、視認性が他メーカーと比べて抜群に良いことで有名です。PGA選手の多くがブッシュネルを使用する大きな理由の一つです。
ブレを抑えつつ、背景への誤測定も防いでくれるので、かんたんに照準を合わせることができます。
スロープスイッチ機能
直線と傾斜などの勾配角度から算出した、実際に打つべき数値を教えてくれます。
スイッチ一つでON・OFFが切り替えられるので競技でも使用できるのも大きなメリットです。
~参考例~
パー3、160ヤード。打ち上げ6%程度の傾斜のホール。直線で計った場合160ヤードですが、勾配を計算すると実際には170ヤード程度打たなければピンまでは届きません。
打ち終わったあと、「ヤード杭通りに打ったのにショートorオーバーしてしまった…」といったアマチュアゴルファーがやりがちな凡ミスを防いでくれます。
エレメント機能
気温・高度(気圧)を加味した、あなたが実際に打つべきヤード数を表示してくれます。ピンシーカー プロXEのもっともの特筆すべき点です。
温度や気圧に関してはあまり気にしない方がほとんどだと思いますが、実はボールの飛びに大きく影響する大事な要素。正確な数値がわかることでミスを最小限減らすことができます。
標高・時間帯・季節などが違うだけれゴルフ場の環境は大きく変わります。ゴルフ場に適応した正確な数値を弾き出してくれる驚きの機能です。
マグネット機能
本体に強力なマグネットが内蔵されているので、カートフレームや鉄素材にかんたんにくっつけることができます。
使用するたびいちいちケースにしまうのも面倒…そのままカートのカゴに入れると傷ついてしまいそう…そんなときに役立つ便利な機能です。
完全防水
本体は完全防水となっているので、雨の日のゴルフ場でも問題なく使用することができます。
実践!ピンシーカー プロXE使ってみた
最高性能を誇るブッシュネルのレーザー距離計ピンシーカー プロXE。どんな場面で使えて、どんなメリットがあるのかさっそくコースで使ってみたいと思います。
性能とデザインについて
見た目は、ブラックとシルバーのメタリックな外装でとても高級感があります。
315gと他レーザー距離計と比べると若干重さがありますが、いずれにせよボールの着地点に行くときは、クラブを何本か持ったり目土やタオル等を持って行くので、あまり気にはならないと思います。
使い方は超かんたん。画面を除いてボタンを押すだけ。(人差し指のボタンを押すことでレーザーが照射されます)
目標に照準が合ったら画面に数値が表示されるだけでなく、バイブレーションで本体が震えるのですぐに分かります。
計測ポイントを間違えたり、もう一度測りたいときはボタンを再度押しなおせばOK。測定された数値は指を話しても数秒間表示されます。
実際に覗いた画面はこんな感じ。明るいオレンジ系の文字で表示されるので非常に見やすいです。測れるヤード数も1300yと、かなり遠くまで対応しています。
測定場所はパー4、下り傾斜の強いホールの第2打。ピンまではおよそ148y。
しかし、傾斜-17%、気圧や天候を加味した結果、実施に打つべきは128ヤードと表示されています。(右側はバッテリー表記)
ヤード杭だけを参考にして、そのまま148y打ってしまうと、確実にグリーンオーバーしてしまうシチュエーションです。
ブッシュネルのピンシーカー プロXEがあれば初心者でも、キャディさんがいなくてもスロープ(傾斜)などを加味した正確な数値が瞬時にわかります。サングラスをつけていてもしっかり見えます。
こちらは+4%、若干の打ち上げ(登りの傾斜)。
自分では「ほぼ平坦くらいかな」と思っていても、打つべきは136yと出ていました。直線だけではわからない数値が、傾斜・気温・気圧によって確認できました。
その差は「4y」。たった4yでも、グリーン上で残り4y近いか遠いかでカップイン率は大きく変わるでしょう。
こんなシーンで役立つ!スコアアップの秘訣
さらにこんなシーンでもとても役に立ちます。
ピン奥と左側はOBゾーン。右側は難しいバンカー。そんな時、イチかバチかグリーンオンを狙ってミスした経験ありませんか?
うまくいけばバーディチャンスもありますが、ミスしてしまうと途端にピンチになってしまいます。結局終わってみればダブルパーなんてことも…。
そんなときハザードエリアまでを測定して、絶対にハザードまで届かないクラブを選択するという攻め方をすることができます。
ハザード・OBエリアまで残り140yであれば、絶対に140y出ないクラブを使います。
ある程度打てるようになったけど、トラブルショットばかりでなかなかスコア100が切れない…そんなゴルファーでも、バンカー、深いラフ、強い傾斜、などトラブルの元を徹底的に避けることで、安定したスコアを出すことが可能になるでしょう。
使い心地はどうなの?
ピンシーカー プロXEを使用した後は、カートのフレームや鉄素材の部分にくっつけておくことができます。内臓されている磁石はかなり強力なので、カートが動いても全く落ちませんでした。
いちいちケースにしまうのも面倒だけどカートのカゴに直接入れると傷がついてしまう…そんなときにうれしい機能の一つです。
専用のケースに入れてベルト部分に装着することもできます。ワンタッチで取り出しが可能です。
腰から下げる場合、腰の真横に装着したり、ベルトループに取り付けると重く感じる可能性があります。少しお尻側(後ろ側)でベルトにしっかり固定させることで、移動時のブレを軽減しストレスなく使うことができるでしょう。
大きさは手に収まるコンパクトなサイズ。女性でも問題なく使用できます。
どんな人におすすめ?
狙ったところに確実にボールを運びたい上級者はもちろんですが、スコア100切りがなかなか達成できない人にこそおすすめだと思います。
スコアを崩してしまう大きな原因は、実際のスイングよりも、目測の誤りや情報不足によって招かれたトラブルショットの場合は多いと思います。
絶対に打ち込んではいけないヤード数を把握してプレーすることで、スコアの大崩れを防ぐことができるでしょう。
スコアはどうなった?実際は…
ヤード杭を見て、残り145ヤードくらいなかと思っていましたが、ピンシーカー プロXEで測定してみると打つべきは135ヤードと表示されました。
10ヤード違えばボールは後ろの林へ入っていたかもしれません。このようなシーンがラウンド中にたくさんありました。
自分のミスショットも多々ありましたが、そもそも打つべき数値を間違えることはなかったので、スコアはまとまりました。
レーザー距離計を使ったからといって急にベストスコアが出るとは限りませんが、読み違えがなくなるので、トータルで見ると平均スコアは“必ず上がる”と思います。
プロゴルファーと違って、風、傾斜、気圧、などを読みながらプレーすることは、一般アマチュアには難しいと思います。そんなとき、距離計を一台持っておくと重宝すると感じました。
ブッシュネル人気のおすすめ距離計2モデル
最高級モデル「ピンシーカーProXEジョルト」
ブッシュネルのハイエンドモデル「ピンシーカー プロXE ジョルト」。
特筆すべきは、傾斜、気温、気圧を加味した「実際に打つべき数値」を表示してくれること。画面も非常に見やすく、照準も的確に合わせることができます。
内部に強力なマグネットを搭載し、ラウンド時の保管・携帯がとても楽になります。完全防水で雨の日も気にせず使えるのも◎です。
>>>ピンシーカー プロXE ジョルトを使ってみたい方はこちらからどうぞ
エントリーモデル「ピンシーカーツアーVジョルト」
ブッシュネルのレーザー距離計のエントリーモデル「ツアーV4 ジョルト」。
~ブッシュネル ピンシーカー プロXEとの大きな違い~ ①画面表示カラーは黒 ②エレメント機能は無し ③コンパクトで軽量 |
傾斜を考慮した打つべき数値を表示してくれるスロープモード付き。照準があった時にバイブレーションで測定完了を知らせてくれるので、レーザー距離計初心者にもおすすめ。
小型で軽量なので扱いやすさバツグンです。測定幅も5~1000ヤードと広く、どんなホールでも活躍します。まずは1台、高品質で長く使えるモデルがほしいという方におすすめ。
今回は、ブッシュネルのレーザー距離計をご紹介しました。
様々なブランドから多様な製品が発売されていますが、スロープ(傾斜)だけでなく、気圧や気温までも考慮した製品はブッシュネルならではではないでしょうか。
もっと思い通りのプレーがしたいゴルファーはもちろん、少しでもスコアアップしたいと考えている方にはぜひおすすめします。
一度使ってしまうとその便利さに驚くことでしょう。ぜひ、ゴルフ上達の参考にしてみてください!