もう少しトップ位置を高くしよう!手首のコックを浅くしよう!
スイング(振り方)は初心者から上級者まで常に気になるポイントですよね。
しかし…アマチュアの多くは“振り方”は気にしていても、ゴルフの第一基本とも言える「アドレス=構え」のことは疎かになっている傾向があるようです。
基本となる“構え”が良ければ、自動的にスイング(振り方)もよくなります。プロ含めゴルフ上級者のほとんどはアドレスで構えた時点で格好がよく、うまそう!と思えるアドレスをしています。
そこで今回は、再現性の高いショットの打つためのアドレス5つの鉄則をご紹介します。これさえ守れば基本はOK!ぜひ参考にしてみてください。
目次
初心者が守るべき構え方の基本!5つの鉄則をプロが解説
なぜ?アドレスが難しい理由とは…
ゴルフスイングは、上半身を前に倒した状態からクラブを振り上げ、そこから回転します。かんたんに言えば、肩の位置を左右に入れ替えるだけの非常にシンプルな動きです。
しかし、重量のあるクラブを持つと腕を使って動かしてしまいやすくなります。
理想は全身を使って振ることですが、全身を連動させるスイングを意識して行うことは非常に難しくなります。なので、正しい動きが自動的にできるアドレスを作ることで、スイング全体がシンプルになり再現性が上がります。
初心者の基本!正しいアドレスの作り方5ステップ
腕とクラブの角度を作る
まず最初に…直立した状態から、腕を地面と水平に、クラブを地面と直角にしてまっすぐ立てます。
スタンス(足幅)は人それぞれ適した幅がありますが、基本は7番アイアンで肩幅程度。ドライバーなど、大きい番手を使う場合は広げてください。
スタンスが広ければパワーが出ますが、回転がしにくくなります。反対に狭いと回転がしやすくなりますが、パワーが生まれにくい特徴があります。自分なりの最適なスタンスを見つけてみてください。
胸の上に腕を落とす
最初に作った90度をキープしたまま両腕を胸の上に下ろします。
胸の上にすとんと腕が落ちた状態、この形が理想です。自然と脇が締まったフォームになります。
ゴルフでは脇を締めろと言われますが、言葉通りに脇をしっかり締めてしまうと振りにくくなりヘッドスピードも出ずに軌道も安定しません。
地面に対して90度に上げた角度をキープして胸の上にすとんと落としてください。脇の締まった良いフォームを自動的に作ることができます。
正しいグリップを知る
次にヘッドを落として地面とシャフトを水平にします。この時点で、下の指三本で全体を支えた形になります。このグリップを持っている形があなたに適した握りになります。
なかなかうまく打てない…そんな方の多くは、上からぐっと力を入れて持ったりしています。上から力を入れて持ってしまうと、肩がこわばってしまうので飛距離・方向性ともに低下してしまいます。
アドレス~フィニッシュまで、グリップ部分は常にやわらかい状態をキープしましょう。
前傾角度を作る
そして上半身を前に倒して、前傾角度を作ります。
まだ膝は曲げずに上体だけを倒してください。おしりを高い位置に保ちましょう。足がつっぱったようなイメージになりますがそれでOKです。この状態ではまだボールにヘッドが届いていなくても大丈夫です。
多くのアマチュアはアドレスで前傾せずに膝を曲げてボールに届かそうとしてしまいがちです。前傾しないままアドレスを作ってしまうと重心が後ろになり、スイング中後方に倒れやすくなります。当然、飛距離・方向性の悪い動きになります。
最後に膝で調整
そして、最後に膝を曲げてボールまでの距離を微調整します。少し足踏みをしてみると良いでしょう。
自分の体重が全部太もも前側に乗るようになれば◎です。イメージはベランダから下をのぞくような形です。上体でボールを見るようにすれば良いアドレスができます。
絶対に後ろ体重はNG。後ろ体重は全体のバランスが崩れやすくテイクバック~フォロースルーにかけて安定したフォームで振ることが難しくなります。少し前側に体重があるのが理想です。
>>>ゴルフスイングの基本を総まとめ!初心者が必ず守るべきポイントと練習方法をご紹介します。
理想の軌道でスイングするには、自然と正しい動きになるようなアドレス(構え方)が重要です。
① 腕とクラブの角度を作る
② 胸の上にすとんと落とす
③ シャフトを地面と平行にする
④ 上半身を倒して前傾角度を作る
⑤ 膝を曲げて調整する
上記の5ステップを踏むことで正しいアドレス基本の形を自然と作ることができます。初心者はもちろん、ドライバーもアイアンもなかなかうまく打てない…そんな方はぜひ今回のレッスンをトライしてみてください。
*監修:小野寺誠