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知識

ゴルフのアプローチは基本が大事!寄せのコツと練習法

300ヤードも10ヤードも同じ一打!アプローチに自信がつくと、ドライバーやアイアンのミスをカバーできるのでラウンドに安心感が生まれます。

しかし、ゴルフ初心者含めアマチュアの多くはグリーン周りでショートしたりオーバーしたり…行ったり来たりすることも多いですよね。

この記事では、そんなスコア崩れを防ぐためのアプローチ上達術をご紹介します。

アプローチには大きく分けて4つの打ち方があります。自分の得意なアプローチ法を見つけて、ぜひスコアアップに役立ててみてください!

アプローチの基本

上記はアプローチの基本的な4つの打ち方です。

左上のピッチエンドランを基本として、ボール位置、スタンス、フェースの開き、などを変えることで打ち分けることができます。

振り方やクラブの持ち方はほぼ同じ。スイング中に体重移動をしないことや、手首の角度を変えないことも同じです。過度にあれこれ変更することはないことを覚えておいてください。

どれを選択するかは、シチュエーションや得意・不得意によって変わります。それでは、早速それぞれのショットの特徴や基本の打ち方を解説します。

アプローチ4つの打ち方

ピッチエンドラン(ピッチ&ラン)

ピッチエンドランのアプローチというのは、キャリー(上げて)とラン(転がす)をおよそ半分くらいずつ出して寄せるアプローチショット。

アプローチの基本とも言われる重要なスキルです。多くのシチュエーションで使うことができるので、ゴルフ初心者はまずマスターしておきたい打ち方です。

ピッチエンドランが打てるようになると、アプローチの基本ができるのでその他の打ち方も習得しやすくなります。全体のスキルが底上げされるので、ゴルフスコアにも大きく影響します。

◆ピッチエンドランのポイント

ゴルフボールの位置は両足のセンター。グリップは通常のフルスイング時よりも短く握ります。20ヤードの距離で、グリップの真ん中ぐらいが目安です。

腰の位置は両足のセンターに。体は無理にオープンには構えず、スクウェアに構えてください。

グリップを短く握った分少しだけ両膝を曲げて下半身をどっしり安定させます。少しだけハンドファーストに構えるイメージでアドレスします。

ランニングアプローチ

ランニングアプローチとは、いわゆる「転がしのアプローチ」と呼ばれるもので、球を高く上げず低い球で攻めるアプローチショットです。

そのため、割合はキャリーよりもランのほうが圧倒的に多くなります。8:2、もしくは9:1のような目安になります。*例:20ヤードのアプローチの場合、キャリー16~18y:ラン2~4y

転がすので大きなミスが少ない特徴がありますが、グリーンの傾斜を考える必要もあるので注意です。

ゴルフ場のグリーンのスピードによってこの割合は変わります。すごく速いグリーンの場合は、転がる割合が必然と大きくなります。

◆ランニングアプローチのポイント

最も簡単にランニングアプローチを打つ方法は番手を上げることです。

番手を上げることでゴルフクラブの”ロフトが立つ”ため自動的に球が低く出て転がります。

普段52度のウエッジでアプローチをしている場合、使用する番手をPWや9番アイアンに変えることでアドレスや振り方を変えなくても球筋が低くなります。

>>>ランニングアプローチの習得法についてもっと詳しく知りたい方はこちら

ピッチショット

先ほどのピッチエンドランよりもグリーン上で転がる割合が少なくなるショットです。

グリーン手前に難しい傾斜などがある場合。そのエリアを避けてピンを狙いたいときなどに役立ちます。打ち方には2つの方法があり、やりやす方を選べば問題ありません。

◆1つ目

一つ前で解説した、ピッチエンドランのアドレスからゴルフボールの位置だけを変える方法です。ピッチショットは両足のセンターからボール1個分左足側に置きます。

左足側に置いた分インパクト時にロフト角が寝るため、球が少し高く上がます。それにより着弾してからの転がり少なくなります。

球を左に置くほど弾道は高くなります。ただし、左に置くのは左足の親指の正面までにしてください。それ以上左に置いてしまうとクリーンヒット率が極度に下がってしまいます。

このアプローチのメリットは、ボール位置だけを変えるだけなので非常にシンプルにできること。デメリットは、左足側に置くためダフりやすくなることです。

◆2つ目

こちらも一つ前に解説したピッチエンドランとアドレスは同じ。そこから、フェース面だけ少し開く方法です。開く度合いは15度が目安。

フェース面を開いた分、体はターゲットの左を向いてオープンに構えます。フェース面を15度開いた場合、体はターゲットの左15度を向くイメージ。フェース面を開く度合いが強いほど弾道は高くなります。

このアプローチ法のメリットは、フェース面をオープンにするだけなのでボールを左に置く方法よりもダフりにくいこと。

デメリットは、フェース面と体の両方を変えるのでインパクトゾーンが短くなりやすくショットの難易度が高くなること。

それぞれのアプローチで一長一短があります。どちらのほうが良いということはなく、2つを試していただいて自分に合う方を選んでください。

ロブショット

ロブショットとは打ち出しから高く出て、落ちたあとほとんど転がらないショットです。

池越えやバンカー越えの状況、ピタッと止めたい状況で使います。グリーンが柔らかいときなどは更に止まりやすくなります。

ですが、ロブは非常に難易度の高い打ち方なので、普段は使わないことをおすすめします。球を上げるということ自体がミスしやすく距離の把握も難しくなるためです。

どうしてもロブショットを使わないといけない。という状況のみで行ってください。ゴルフ初心者は一番最後にトライしてください。

◆ロブショットのポイント

まずフェース面を開きます。目安は30度。より球を上げたい時は更に開いてください。

フェース面を30度開き、体はターゲットの左に30度オープンに構えます。ボールを打つ時のコツは、「ボールの下をヘッドをくぐらせる」「ボールの下をヘッドを滑らせる」イメージです。

スイングを減速しないように、ヘッドを加速させながらインパクトを振り切りましょう。

>>>高く上げてビタっと止める!ロブについてもっと詳しく知りたい方はこちら

アプローチで意識すべき打ち方のポイント

手首の角度を保つ

スイング中は手首を意識して使わないように。アドレスで作られた手首の状態をなるべく固定しながら打ちましょう。

手首の角度が変わってしまうと、ダフったり飛びすぎたりする可能性が高くなります。短い距離のコツは、出来るだけ動きを少なくすることです。

とはいえ、手首の動きはゼロにはなりません。結果的に少し手首を使うのはまったく問題ありません。大事なことは自分から意識して使わないことです。

若干ハンドファーストが理想ですが、過度にハンドファーストにする必要はありません。グリップを前に出し過ぎてしまうと、トップしたりダフってしまいます。

体重移動はしない

スイング中はなるべく下半身を固定させて。アドレスで作った下半身を固定させて打ちます。体重移動が無い分、距離を抑えて再現性を上げることができます。

これも先ほどの手首と同じで、下半身の動きゼロにはなりませんので、結果的に下半身が少し動くのはOKです。大事なことは自分から意識して使わないことです。

基本的には左足体重をキープしたまま、テイクバックからフォロースルーまで行ってください。無理な体重移動はしないようにしましょう。

リズムを大切に

ゴルフでは想像以上にリズムが大事。アプローチでは振り子のイメージで振ってください。

アプローチはドライバーとは違い、飛距離を出す必要はありません。いつでも同じように振って再現性を上げることが、精度を高めるコツです。

なので、リズムを大事にしてダウンスイングでは無理に加速しないことを意識してください。自分の中で、「1.2.3」などのタイミングを普段から練習しておくと、考え過ぎずスムーズに振ることが出来ます。

振り幅を同じにする

バックスイングとフォロースルーの大きさを同じにすることを意識してください。振り子のイメージで振ると結果的にバックスイングとフォロースルーの大きさが同じになります。

バックスイングよりもフォロースルーのほうが大きい場合は、振り下ろすときに無理に加速しているということなので、ダウンスイングの加速を抑えなければいけません。

どれぐらい飛ぶかは人それぞれ、または使用するゴルフクラブによっても違います。まずはバックスイングで左腕が地面と平行、フォロースルーで右腕が地面と平行の大きさでボールを打ってみてください。

例えばキャリー+ランで合計20ヤードだった場合、それが自分の距離の目安になります。30ヤードを打ちたい場合は、バックスイングとフォロースルーを大きくします。

絶対にボールを上から打ち込まないようにしてください。ヘッドを上から打ち込んでしまうと高く上がらなくなります。

>>>ハンドファーストはダメ?短い距離を寄せるときの手首についてはこちら

どのクラブを使うべき?

アプローチでどんな球を打ちたいかによって使用するゴルフクラブは変わります。また、個々で打ちやすいクラブも違うので、あなたの好み・状況によって選択してください。

球を上げたいときは、サンドウェッジ(56度や58度など)やアプローチウェッジなどロフト角が多いものを使うのが◎。

転がしたいときは、ピッチングウェッジ、9番アイアンなどが良いでしょう。

確実に転がしたい場合は、あえて7番アイアンを使うのも戦略の一つ。ある程度手首が緩んでも、ロフト角が立っているのでボールを確実に転がすことができます。

ラフからアプローチするときは、ある程度ロフト角のあるものを使って球を上げないと脱出できないので注意してください。

>>>ロフト角による違いを徹底解説!クラブ選びにも欠かせない情報をまとめました!

まとめ

アプローチの基本4つの打ち方とメリットをご紹介しました。

シチュエーションが変わるごとに打ち分けられると、スコアをしっかりまとめることができますが…いきなり全部をマスターするのは難しいので、ゴルフ初心者はまず基本ともいえるピッチエンドランにトライしてください。

キャリーとランを同じ程度打てる技術が身に付けば、転がしたり高く上げたりするショットも習得しやすくなるでしょう。

この記事を書いたライター

ゴルファボ編集部

ゴルフの上達法から雑学、業界最新ニュースまでをお届け。ゴルフ好きのあなたが「もっと上達する」情報を提供致します。

この記事の監修者

吉本 巧(プロゴルフコーチ)

吉本 巧(プロゴルフコーチ)

元世界ジュニアマスターズ入賞、米ミニツアー通算3勝、ベストスコア63。
ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。11年間アメリカでジュニア選手、アマチュア選手、学生選手、ツアープロ選手、プロコーチを経験。
日米の20年の経験から「吉本理論」を構築。日本に帰国後、99ゴルフスクールを設立。「銀座ゴルフアカデミー」にて東京銀座を拠点にレッスン活動を行う。
プロ選手やアマチュア選手のスイング面のコーチングをはじめフィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなどゴルファーを総合的にコーチング。
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