アプローチのスピンは、ボールを転がし過ぎることなく、グリーン上でピタッと止めたいときに役立ちます。
ピンをオーバーして行ったり来たりを防いでくれるだけでなく、難しいグリーンでもしっかりと寄せることができます。
しかし、スピンといってもいろいろな形のスピンがあり、状況によっては使えない場合もあります。打ち方のコツとポイントを解説いたします。
アプローチにスピンの打ち方
低く打って止めるスピン
低く打つピッチショットのようなスピンは、グリーン周りで重宝します。イメージとしてはポン、ポン、ピタっ!という感じで止まります。ボールの着弾点を計算して、転がりを防ぐことでイメージ通りのショットが打てます。距離的には、20ヤード程度のアプローチまで使えます。
58度のウェッジの場合はロフトはほとんど開かなくてもOKです。ロフトを開きすぎるとソール部分のバウンスが邪魔をしてスピンがかかりにくくなります。
ボールは両足のセンターもしくは右側に置いて、ハンドファーストを維持したまま振りましょう。そのまま手だけで振ってしまうとスピンがかからず、ピッチ&ランのようなアプローチになってしまいます。
スピンをかけるには、ある程度のスピードが必要となります。なので、手だけで打つのではなく、胸・腰をしっかり回してスピードを出して打ちましょう。
テイクバックをまっすぐ上げたら手だけで打たずに胸・腰を回してスイングしてください。スピードを出すことでスピンがかかりやすくなります。絶対にスピンをかけたいときは、手だけで打たないでください。
高く打って止めるスピン
ボールを高く上げたロブショットのようなスピンは、ポーンと高く上がって着弾と同時にピタッと止まります。傾斜が難しくて落としたらすぐに止めたいシチュエーションや、砲台グリーンなどで重宝します。
アドレスを少し広くとって、少しハンドレイト気味に構えます。あまりハンドレイトに構えるとクラブのソールが浮いてボールをミートしてしまうので注意してください。
打つときはボールの下を潜らせるようにスイングします。マットの上で練習するときはクラブのバウンスがドンッ!と地面に当たるようにスイングしてください。ドンっ!と下に当たるようにすると、ボールの下を確実に潜らせることができます。スピンを打つために欠かせない要素です。
▶アプローチの打ち方の”基本”はこちらの記事で徹底解説しています↓
状況に応じて、転がしてピタッと止める、高く上げてピタッと止める、打ち方を選択してみてください。
どちらのスピンも打つ時は、ある程度のスイングスピードが必要となります。
通常アプローチのように上半身だけで打ってしまうと、スピンはかからないので胸・腰をしっかり回して打ちましょう。