深いラフから1発で脱出することは、大叩きを防ぎスコアを崩さないことにつながります。前回の動画でアイアンの番手選び、考え方などをご紹介してきました。
まだ前回の動画をご覧になっていない人は、先に見られることをおススメします。深いラフから簡単に脱出できるアイアンの選択方法を取り入れることで、アイアン選びが楽になります。余計なことを考える必要もないのでスコアも安定してきます。
今回は、前回お伝えした2つの要素「逆目」「赤道まで埋まっている」の最悪の状況である深いラフからのアイアンショットをご紹介します。力任せに無理やり打つと最悪手首のケガにもつながりますので、今回ご紹介する打ち方を試してみてください。
目次
深いラフからはショートアイアンがイイ!?
深いラフからのアイアンの確実な打ち方
前回の動画では、アイアンを選ぶ時の条件には「順目か、逆目か」「赤道より沈んでいるか否か」の2つの要素があって、芝の向きと球が芝の赤道のどこまで埋まっているのかを見ることで判断するとお伝えしました。
そして、逆目で赤道より沈んでいる深いラフの状況だと9番アイアン以下のショートアイアンで打つこともお伝えました。(ショートアイアン以下というのは、9番アイアン、ピッチングウェッジ、アプローチウエッジ、サンドウェッジのことです)
今回は9番アイアン打つ場合をご紹介します。
ボールを右足側にセットする
球の手前に芝が無いほうが絡まないのでより力を伝えることができます。絡む度合いが大きければ大きいほど抵抗が大きくなり、距離が出なくなります。
抵抗を減らすために通常の位置よりも少しだけ右足側にします。ハンドファーストになりますが問題ありません。右足側にすることでアイアンが鋭角に降りてくるので、少しだけ芝の量を減らすことができます。
グリップをしっかり握る
芝の抵抗でグリップがズレないように強く握ってください。
注意点として、力を入れるのはあくまでもグリップを握る手だけです。上半身に力が入ってガチガチにならないように気をつけてください。そうなるとアイアンのスイングスピードが上がらずに球にパワーが伝わらなくなります。
自分に合うグリップの握り方だとあまり緩まなくなります。どの形が自分に合うのかを確認してみてください。この記事はとても参考になります。
フォロースルーを大きく取らない。ヘッドを低く出す!
アイアンのヘッドを低く出そうとすればするほど地面と平行に移動し、ボールに対しての直進力が強くなります。
深いラフだと球が上がらないので、多くの人が煽るスイングをしてしまいます。高く上げて距離を稼ごうとボールをかち上げてしまうと、インパクトの直前直後にかけてアイアンのヘッドが上昇してしまい、押せる時間が短くなってしまいます。そうすると、結果的に球に当たっても遠くに飛ばすことができなくなります。
打つ時にはできるだけ、低くアイアンのヘッドを出していくイメージで、スイングすることを意識してください。
打つ前に素振りをして抵抗を確かめる
アイアンショットする前に、いまお伝えしたポイントを意識して何度か同じ深いラフの環境で素振りをしてください。抵抗がどんなものかがアイアンから伝わってくるので体が覚えることができます。何度か素振りをして厳しい環境に体をなじませてから、実際に打ってください。
注意点として、球の横で素振りをするとアドレスが右を向いてしまうので気をつけましょう。ボールの後ろで素振りを行ったあとアドレスを取ると正しいターゲットを向くことができます。
深くもないけど浅くもない…よくある中度のラフからの打ち方のコツはこちらを参考にしてみてください。
アイアンの打ち方をまとめますと、
・ボールを右足側にセットする
・グリップをしっかり握る
・フォロースルーを大きく取らない、ヘッドを低く出す
・打つ前に素振りをして抵抗を確かめる
この4つのポイントを意識してスイングしてみてください。
ティーショットを曲げないことが一番いいのですが、ゴルフはミスをするスポーツですので、いかにリカバリーできるかが鍵になります。スコアをアップするには、こういったリカバリーショットの技術があるかないかで変わってきます。ぜひ、今回ご紹介したポイントを意識して深いラフ対策をしてみてください。