東京五輪男子ゴルフは最終日、首位でスタートしたザンダー・シャウフェレ(世界ランキング5位/アメリカ)が逃げ切り、金メダルを獲得した。
銀メダルは、最終日に61をマークしたロリー・サバティーニ(世界ランキング204位/スロバキア)。銅メダルは激戦のプレーオフの末、パン・チェンツェン(世界ランキング208位/台湾)が勝ち取った。
松山英樹はプレーオフで惜しくも敗れメダル獲得ならず4位タイ。「星野陸也」は38位タイでフィニッシュした。
↓↓↓ゴルフのプレーオフについてはこちらで解説いたします!
ザンダー・シャウフェレが東京五輪V!
アメリカのザンダー・シャウフェレが東京オリンピック男子ゴルフ競技を制した。
12位タイ(3アンダー)でスタートした2日目に、2イーグル6バーディ2ボギーで圧巻の「63」でラウンド。14番でロングパットを沈めイーグルを奪うと、上がり3ホールを連続バーディで締めくくった。
その後も勢いは衰えず、3日目に3アンダー、最終日に4アンダーとして、通算18アンダー (266ストローク)で金メダルを勝ち取った。
シャウフェレは3日、最終日と、松山英樹とラウンドを共にした。マスターズでも2日間ラウンドを共にしており、雪辱を晴らす形となった。
東京オリンピック 男子ゴルフ競技まとめ
概要まとめ
令和3年7月29日~8月1日、東京オリンピック男子ゴルフ競技が開催された。
前回のリオデジャネイロオリンピックで112年ぶりに復活したゴルフ競技。5年ぶり開催となる今回は、埼玉県川越市の名門コース「霞ケ関カンツリー倶楽部」で開催された。(パー71/開催した主な公式競技:日本オープンゴルフ選手権競技)
コロナ渦の中1年遅れで開催となった当競技はジョン・ラーム(世界ランキング1位/アメリカ)やブライソン・デシャンボー(世界ランキング6位/アメリカ)が新型コロナウイルスの陽性反応が検出され欠場するなど、異例が続きの中での開催であった。
全英オープン覇者の「コリン・モリカワ」(世界ランキング3位/アメリカ)や海外メジャー計4勝を誇る「ロリー・マキロイ」(世界ランキング13位/アイルランド)を含む全60人が出場。
日本人選手は、マスターズ優勝の「松山英樹」(世界ランキング20位)と賞金ランキング1位(7月29日時点)の「星野陸也」(世界ランキング86位)が出場。メダル獲得の期待が集まった。
カットラインは無く、4日間72ホールの合計スコアで順位を決定。
松山英樹の4日間
松山英樹は初日2アンダーで20位タイ発進だったものの、2日目を7アンダーと大きく伸ばし、優勝争いに加わった。第2ラウンドの最終2ホールは、雷雨接近により翌日に持ち越されたが、流れは切れずに、17番でバーディを奪った。
第3ラウンドは前半4バーディ1ボギーと3つ伸ばし首位タイへ。後半は我慢のゴルフが続くも17番ミドルホールの第2打で完璧なバンカーショットを見せバーディ。この時点で再びトップタイに並んだ。最終的に、首位と1打差の単独2位(12アンダー)でフィニッシュ。ゴルフ競技日本人初のメダル獲得に向けて最終日を迎える。
最終日は15番ホールまで5バーディ2ボギーとして単独3位に位置するも、15番で痛恨のボギー。3位タイへ後退した。
3位タイのままフィニッシュした松山は銅メダルを決めるプレーオフへ進む。計7人がプレーオフに進む大混戦となった。
松山はティーショットをフェアウェイにキープするも、セカンドショットでグリーン横の深いラフへ。アプローチも寄り切らずにパーセーブできず、惜しくも脱落した。
「メダルを取りたかったという気持ちが強かったので、悔しいですね」とコメント。惜しくもメダル獲得はならなかったが、マスターズ優勝者の実力を見せつけた。
星野陸也の4日間
星野は2日目終了時点で3アンダーとして、24位タイでホールアウト。
しかし3日目、イーブンで迎えた14番ロングホールで、ティーショットを大きく右の茂みに打ち込みダブルボギーとした。この日は1バーディ1ボギー1ダブルボギーの2オーバーとして順位を落とし、悔しさを露わにした。
「最終日は1つでも順位を上げられるように頑張りたい」とコメント。
その言葉通り、46位タイからスタートした最終日、星野は5バーディボギーなしの66でラウンドをした。17番では、ピンまでおよそ343ヤードのパー4をワンオンさせバーディを奪うなど、星野らしさを大いに発揮した。
通算6アンダーでホールアウト。4日間を終え、通算順位は38位タイで東京オリンピックを終えた。
「またオリンピック舞台に戻って来れるように頑張りたい」とコメントを残した。
オリンピック【試合結果】一覧
名前 | 1R | 2R | 3R | 4R | 計 | |
1位 | X.シャウフェレ | 68 | 63 | 68 | 67 | 266(-18) |
2位 | R.サバティーニ | 69 | 67 | 70 | 61 | 267(-17) |
3位 | C.T.パン | 74 | 66 | 66 | 63 | 269(-15) |
4位T | C.モリカワ | 69 | 70 | 67 | 63 | 269(-15) |
4位T | M.ペレイラ | 69 | 65 | 68 | 67 | 269(-15) |
4位T | R.マキロイ | 69 | 66 | 67 | 67 | 269(-15) |
4位T | S.ムニョス | 67 | 69 | 66 | 67 | 269(-15) |
4位T | 松山英樹 | 69 | 64 | 67 | 69 | 269(-15) |
4位T | P.ケーシー | 67 | 68 | 66 | 68 | 269(-15) |
10位T | J.ニーマン | 70 | 69 | 66 | 65 | 270(-14) |
10位T | C.スミス | 71 | 67 | 66 | 66 | 270(-14) |
10位T | S.ストラカ | 63 | 71 | 68 | 68 | 270(-14) |
38位T | 星野陸也 | 71 | 68 | 73 | 66 | 278(-6) |