ゴルフ経験者は、初心者が練習をしているとついつい声をかけてレッスンしてしまいますよね…自分もはじめた頃、「こうだったから、こうしたらもっと良くなる」と思って言いたくなります。でもここはグッと堪えて一呼吸置いてみましょう。
今回はゴルフ初心者への上手い教え方と嫌がられない7のポイントをご紹介します。あなたもいろいろな人に教わったと思います。素直に納得できる人と「あ〜この人嫌だな…」と思った人がいたのではないでしょうか?
そんな嫌がる教え方をするとゴルフ仲間が減ってしまいます。そして、あなた自身のゴルフのレベルも下がってしまいます。ぜひ、本記事を参考に、周りのゴルフ仲間からも信頼される指導を行って、次回の楽しいラウンドにつなげてください!
目次
ゴルフ初心者の特徴
初心者は、ほとんど独学で闇雲に練習をしているので、
・ゴルフボールに当たらない
・飛ばない
・グリップが適当
・スイングプレーンを通っていない
・下半身が動き過ぎで軸がバラバラ
など、たくさんあります。あなたにも経験あると思います。そのときどうやって克服してきたのでしょうか。どんな教え方をしてもらったのでしょうか?ゴルフ初心者にあれこれ伝えるのは大変ですよね。でも上手いアドバイスができたら、ご自身もレベルアップしますし、相手もすぐに上達します。
ゴルフ初心者へのステキな教え方は?
ゴルフ初心者の目的はコースデビュー、または、脱初心者を目指しての100切りですよね!それのお手伝いをするような感覚だといいのではないでしょうか?スポーツは基本が大切です。ゴルフもグリップ、アドレスなど順序立てて指導をすると、基本の「き」が身につきますので、上達も早くなります。
グリップ
基本のグリップはスクエアグリップですが、ゴルフ初心者には最初からきっちり握らせず、楽しんでゴルフクラブが振れるくらいがいいでしょう。ベースボールグリップでもOKです!そこから徐々にスイングに合わせて、握りやすいグリップ、スクエア、ストロング、ウィークに移行してください。
アドレスの構え方
ゴルフではとても大切です。アドレスが悪いとスイングにも現れます。しっかり構えられるだけでナイスショットの確率が上がりますので、スタンス、腰、肩のラインを整えてあげましょう。
注意点として、初心者女性にあまりベタベタ触ると「セクハラ」なんて言われので、節度のあるレッスンをしましょう。
ハーフスイング
いきなりフルスイングをさせる教え方は、やめましょう。グリップもしっかり握れていないのでゴルフクラブがすっぽ抜けてしまう可能性があります。まずは、7番アイアンを持たせ、芯に当たる感触を身につけるのと同時に、クラブヘッドの軌道を覚えさせましょう。
特に男性ゴルファーは飛ばしたくとウズウズしていると思いますが、基本を身につけてあげてください。ハーフスイングのコツとして、腕の三角形を意識させることで、上半身、下半身ともにスムーズに回ります。
フルスイング
ハーフである程度の振りができたら、今度は思い切り振るのもいいでしょう。ゴルフの醍醐味です。7番アイアン140ヤード前後飛ぶとハーフスイングの成果が出ている証拠です。
注意点として、ただやみくもに打つだけではなく、狙いを決めて打つようにしましょう。ゴルフスイングのフォームをスマートフォンなどで撮影し、客観的に見直すのもいい練習の1つです。
ドライバーを打たせてみる
ここでは、飛ばそうとしないことです。現在のゴルフボールの球筋を確認しましょう。どこに曲がるのが多いのかを確認します。上体が伸び上がるとスライスやフックが出てしまいますので、前傾角度を意識させて上体が伸び上がらないようにアドバイスしましょう。
ドライバーが打てるようになったら、フェアウェイウッドやユーティリティーの練習もしましょう。
女性ゴルファーは、体が柔らかいので、右足をベタ足にすると下半身に粘りがでてきますので、ボールをしっかり捕まえることができます。
アプローチ
スコアをまとめるのはやはりアプローチです。ランニングアプローチ、ピッチ&ランなど左右の振り幅を均等にして行います。また、ゴルフ初心者が距離感を養う良い練習法の1つとして、30y、50y、80yなどの打ち分けが効果的です。
パター
練習場のパターマットやゴルフ場のパター練習場を活用し、ボールの転がりに慣れておきましょう。コースで行ったり来たりするとプレーが遅くなってしまいます。同時にマナーやルールなどを指導するのもいい教え方の1つです。
グリップからパターまでひと通り指導できたら、コースデビューできるでしょう。ゴルフ場でプレーするときは服装など様々なルールやマナーがありますので、忘れずに伝えましょう。
ゴルフ初心者に参考になるマナー編です!とても重要です!
嫌がられない教え方7つのポイント
スパルタにならない
「やってみせ、言って聞かせて、やらせてみて、褒めてやらねば、人は動かず」(連合艦隊司令長官 山本五十六)のとおりにすると上手くいきます。
最初は違和感なく、ゴルフクラブが振れることを前提に楽しく伝えましょう。
注意点として、女性に限らず、ナイスショットが出ると「大声」で叫んでしまう人がいますので気をつけてください。周りに迷惑をかけないように気をくばるマナーをアドバイスしましょう。
スイング理論はまだ早い
ゴルフ初心者には、クラブを振る楽しさを覚えさせてあげましょう。小難しい理論は相手を敬遠させます。相手から質問されたときにだけ、知っていることは伝えましょう。
ボールに当たる練習法を伝える
何回も空振りをすると楽しさが半減します。ボールに当たる爽快さを伝えるためには、先ほどご紹介した「ハーフスイング」を指導し、ボールに当たる感覚を覚えさせましょう。
専門用語を使わない
ゴルフ初心者は、まだ何もわかりません。分かるのは「ドライバー」「打ちっ放し」くらいでしょうか。「テイクバックはここに上げて…インパクトではフェースローテーションを使う…フォローをもっと伸ばして」などはチンプンカンプンです。特に女性は、ロジカルな教え方は嫌がりますので、動きで見せると伝わりやすくなります。
教え魔にならない
いろいろたくさんアドバイスはしない。ゴルフ初心者はひとつのことで精一杯なのに、あれもこれも知っているからとシャワーのようには言うと、「じゃーどうしたらいいの」とこんがらがり、それが続くと煙たがられます。最も嫌がられるパターンです。気をつけましょう。
自分と同じレベルを求めない
自分はできるからといって、相手にもそれを求めない。人にはできるタイミングがあるので、全て同じようにできるわけではありません。しっかりできるまで見守って上げましょう。
レッスンプロが、教え方が上手いのは、相手の技量をよく見極めて出来ることから指導しているからです。
褒める!否定的な表現はやめる!
褒めることが一番伸びますし、楽しくゴルフができます。「こうしたらダメ!あ~したらダメ!何でこうなるの〜」などを言うとゴルフが嫌いになります!ぜひ、良いところを見つけて、褒めて上達させてください。
いかがだったでしょか?
せっかくはじめたのに教え方が下手だと嫌でやめるともったいないですよね!ラウンドすると人間関係も良くなりますし、仕事の成績も上がる可能性があります。ゴルフの楽しみを伝えられただけでも十分です。ぜひ、仲間を増やして、ゴルフライフを満喫してください。