「初めて打ちっぱなしに来たけど、何から練習すれば上手くなれるの?」
巷にはたくさんの記事や動画が溢れていますが、何から練習すればいいのかわからなくなりますよね。
結論から言えば、ゴルフ初心者はまずは「クラブを柔らかくスムーズに振る」ためのスイング作りと練習法をおすすめします。
ゴルフ初心者のスイングは概ねガチガチで、ビュンとスムーズに振れない…と感じているのではないでしょうか。
このガチガチでうまくクラブが走らないスイングを柔らかくして、クラブ特性を活かした振り方をマスターすることがゴルフ上達の秘訣です。
この記事では、どうやって練習すればスムーズにクラブを振れるのか。そのコツと練習方法を初心者にもわかりやすいようにご紹介します。スイングの基礎作りに欠かせない重要なポイントばかりなので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
初心者はどのクラブで練習すべき?
初心者がはじめに練習するクラブ。おすすめはPW(ピッチングウェッジ)です。
理由は、シャフトも短く扱いやすいから。
初心者にとってまず大事なのはボールに当ててまっすぐ飛ばすこと。そのためにもたくさんあるクラブの中でも1番易しいクラブで練習することがゴルフ上達の秘訣です。
ゴルフ初心者は7番アイアンから練習しなさいと教えられることが多々あると思います。しかし、7番アイアンはシャフトが長いので意外と初心者には難しいといえます。
練習場に行けばドライバーでがつんと遠くまで飛ばしたくなりますよね。もちろんそれもゴルフの醍醐味なのでOKですが、効率よくうまくなりたいなら練習ではピッチングをメインに使っていくことをおすすめします。
まずはここが大事!練習中4つのチェックポイント
練習場で何球も打っていると、少しずつスイングが変わってきます。(自分の体が楽なほうへ動きが修正されてしまいがちです)
間違ったスイングのまま練習を繰り返すと悪い癖が見についてしまうので、練習中にここだけはチェックしてほしいポイントをまとめました。
握り方とグリップ圧
クラブを握る上で1番重要なことは、左右ともに中指・薬指・小指の3本の指で(フィンガーグリップ)しっかり握る事です。
具体的には指の根元に沿う形で握ります。指で握ることでクラブの操作がしやすくなり、スムーズなスイングになります。
手のひら全体をつかってクラブを包み込むように握ってしまうと、ヘッドのコントロールが取れず、固い動きのスイングになるのでNGです。
グリップをする際には、「指でひっかける」ように握りましょう。
クラブを握る強さは、「卵をつぶさないくらいの力」が理想。きちんと握ってないとすっぽ抜けるのではないかと心配になるかもしれませんが、意図的に手をひらかない限りクラブがすっぽ抜けることはありません。
背筋をまっすぐお尻を高く
アドレス時に前傾姿勢を作る時は、背筋を伸ばしてお尻の位置を高くしましょう。
鳩尾をへこますようにして背中をまっすぐ保ちます。そして、膝を伸ばしてお尻を上に向けるようにしましょう、最後にちょっと膝を曲げれば完成です。
背中が丸まったり、お尻が下がってしまうとスイング中に体がブレやすくなってしまうので注意してください。
人体の構造上、背中を丸めてお尻を下げたほうが前傾が楽なので、自分でも気づかないうちにアドレスが崩れてきてしまいます。
インパクトの打点を安定させるためにも、背筋はまっすぐお尻は高く保ちましょう。
クラブに適したボール位置
実は、ボール位置によって球筋やショットの精度は大きく変わります。
理由は、クラブによって長さ・重さ・ロフト角が違うので、ボールの位置を間違ってしまうと上手く打てないからです。
ゴルフ上級者ほどボール位置を大事にしているので初心者の頃から大事にしてください。
初心者の方がまず覚えるべきボール位置は2つあります。
1つ目はドライバー。理想の位置は「左足かかと内側の線上」です。真ん中に置きすぎるとボールが上がりにくくなります。
2つ目はアイアン。クラブをまっすぐ下ろして足を肩幅に広げます。その自分の構えた位置の真ん中にボールを置くようにしましょう。
この2つのボール位置を基本として、クラブが長くなれば左側に、短くなれば右側に置きましょう。
スウェー|左右への体のブレ
スウェーとは、スイング中に体が左右に流れてスイングの軸がぶれることをいいます。
初心者含めアマチュアゴルファーに多いNGな動きで、バックスイングでは右に、ダウンスイングでは左に身体が流れることで打点が安定せず様々なミスに繋がります。
原因は、「股関節に体重が乗っていない」「無理に上げすぎている」「力をかける方向が間違っている」などが挙げられます。
ポイントはテイクバックで右膝の位置が動かないこと。腰を回すのではなく、右腰を背後に引くようにすることで、バックスイングのスウェーを防ぐことができます。
反対にダウンスイングでは左腰を背後に引くように回しましょう。体重を移動させようとするとスウェーしてしまうのでその場で回るようにしてください。
ゴルフ初心者向け|打ちっぱなしでできる練習法6選
PWでハーフスイング
振り幅を半分の大きさにしてゴルフボールを打ちます。半分でなくても、3割減、4割減などでも大丈夫です。
振り幅を小さくすることで、クリーンヒット率が上がる、ヘッド軌道を意識しやすい、スイングリズムを意識しやすい、力みにくい、などメリットがあります。
時計の針に見立てた場合、8時~4時、9時~3時、10時~2時といったようにだんだん大きくしていくと◎です。
グリップを少し短く持って、リズムとテンポに注意して振ってください。自分のカウントしやすいリズム・テンポで「1,2,3」と数えながら打つといつでも同じスイングがしやすくなります。
注意点として振り幅を小さくしても最後まで振り切ることは忘れないでください。手先で調整しようとするとミスに繋がります。
7番Iで連続素振り
ゴルフの打ちっぱなしでゴムティ―を打つ練習法です。ボールを打たずティーを打つことでクラブを自然にスムーズに振るコツをマスターできます。
力みをとって「パチン」とティーを打つようにスイングしましょう。反動をつけて戻したら連続してもう一度ティーを打ちます。
ボールを打つプレッシャーから開放されることで、同じ軌道でクラブをふること、足元を安定させて振ること、リラックスして振ること、を体感できます。
最初はヘッドを当てるのが難しいと思いますが、ゆっくりとした動作でも確実に当てられるようにしてきましょう。
助走をつけてスイング
ボールの先にクラブをもってきて助走をつけてバックスイングして打つ練習方法です。
助走をつけて振り上げることで、自然な軌道でバックスイング~トップの形をつくることができます。
振り幅は小さくでもいいので、助走をつけて力みを抜いてボールを打ってみてください。
どこに上げればいいのか分からない、そんな初心者にもとてもおすすめの練習方法です。
体の柔軟性を上げる素振りのコツ
ゴルフスイングをスムーズにするには両脇腹の柔軟性が必要です。
とくにゴルフ初心者は両脇が動きが固いため、ストレッチ性を高めることでバックスイングからフィニッシュまで、スムーズなスイングがしやすくなります。
ゴルフクラブの両端を順手と逆手にもって素振りしましょう。
ゆっくりと小さな動きからだんだん大きくしていってください。普通に素振りするよりも両脇が大きく伸びるのがわかります。
打ちっぱなし練習はもちろん、本番ラウンドのスタート前に行っても効果がありますのでぜひ実践してみてください。
両足閉じてヘッドを返す
両足を閉じて球を打つドリルです。振り幅は結果的に小さくなりますがそれでOKです。
両足を閉じて振ると、自分が思うように動くことが出来ません。その分クラブを動かして振らないとボールを打つことが出来ないです。
ココがポイントです。自分ではなくクラブを動かすことがゴルフスイングのポイントです。
両足を閉じてクリーンに打てるようになったら、少しずつスタンス幅を広くしていってください。そして最終的に通常のスタンス幅まで広くしてください。
目を閉じて素振り
目を閉じて素振りをすると、スイング中の体の動きに集中しやすくなります。
目が開いているとどうしても球に当てることに意識がいってしまいます。当てることに注意が行き過ぎると、ヘッド軌道が荒れてしまったり、力が入り過ぎてしまいます。
チェックポイントを考えながら目を閉じて素振りをしてください。
注意点として、目を閉じて素振りをする時は、周りに人がいないかを必ず確認してから行ってください。プロゴルファーも実践する練習ですが、ゴルフ初心者が行っても効果があります。
トップで1秒止める
初心者ゴルファーにありがちな急ぎ打ちを防止するために、トップで1秒止めて”間”を作る練習もおすすめです。
ゴルフクラブを振るときに振り上げたトップ位置で「1」と数えてからダウンスイングをスタートしてみてください。
1秒止めてから振ることで、クラブを振る準備をすることができます。
アマチュアのミス原因のトップ3に「急ぎ打ち」が挙げられます。クラブを振り下ろす準備ができないまま振り下ろすことで、軌道がブレやすくなるといった形です。
タイミングを整えてリズムよく振るためにも、トップで1と数えて少し間を作るように振ってみてください。
これはNG!ゴルフが下手になる練習とは
ゴルフの練習効率を大きく下げてしまうNG行為はなんとなく打つことです。
「はやく上手くなるためにたくさん練習しなきゃ!」と、目的も目標もなくどんどん打ってもなかなか上達はしないでしょう。
今日はとにかく右へボールを飛ばさない、今日は体が右へ流れないように振る、といったように明確な目標をもって練習しましょう。
いっぺんに改善しようとせず自分が直したいところを1つずつ修正していきましょう。結果的に練習効率が上がり早くうまくなることができます。
ゴルフ初心者おすすめの練習時間
出典:STEPGOLF
人によって様々ですが、週に1回1時間の練習をしているゴルファーが一番多いです。
データ的にはゴルフの練習は、一日の練習時間よりも頻度が重要なようです。
1回に長時間の練習をするよりも、短時間でもいいので頻繁に練習をする方が、クラブの振り方やスイングの姿勢、リズムなどの基本に慣れてスコアアップに効果的です。
今回はゴルフ初心者に向けて効率よくスイングの基礎が身に付くポイントや練習法をご紹介しました。ゴルフは基礎がもっとも重要なスポーツです。
小さな動作を繰り返していく方法は地味で続けていくのは少し退屈かもしれませんが、基礎をコツコツやって習得できれば、圧倒的に速いスピードで上達することができますので、ぜひ継続してチャレンジしてみてください。