シングルゴルファーとはアマチュアの中でも特にゴルフがうまく、プロ並みのスコアを出せるプレーヤーのことを言います。
持っているテクニックも相当なもの。たいへんな練習の積み重ねがないとそのレベルにはたどり着くのは難しいです。シングルプレーヤーのテクニックはそう簡単に身につけられるものではありません。
ただ、その一部でもマスターできるとアベレージゴルファーでもラウンドがスムーズになったりスコア向上に役立てることができます。
今回はシングルの人が備えているテクニックを紹介します。真似できるポイントは取り入れて、これからのゴルフに生かしていってください。
目次
シングルとは
シングルプレーヤーというのはアマチュアの中でも特別に上手い人のことです。
ゴルフでは腕前を示す「ハンディキャップ」という数字があります。これが少なければ少ないほど、上手な人ということになっています。その中でもとりわけ上手でハンディキャップが10未満(1ケタ)の人が、尊敬の念も込めて「シングル」と呼ばれます。
どのくらいのスコアで回る?
ゴルフはいかに少ない打数(スコア)でプレーできるかが、その人の腕前を示しています。アマチュアがゴルフを始めて最初に目標にするのは100を切ること。これ自体、達成するにはかなりの時間がかかります。
シングルの人はそれをはるかに上回り、だいたい83から85くらいのスコアを常に出すことができます。大きなミスは許されない、プロに近いプレーをして達成できる数字です。
シングルに必要な5つのテクニック
ハンデが一桁という領域にたどり着くためには、備えておくべき5つのテクニックがあります。
ドライバーの方向性
ドライバーは飛距離もある程度は必要ですが、方向性が何よりも重要です。
基本的にはミドルホールの2打目でグリーンを狙える位置に運べることが求められます。
パーやボギーでまとめていくには1ラウンドでOBを2度、3度と出してしまうのはNG。池ポチャも同じです。仮にミスをして大きく外したとしても林など脱出が比較的容易なところにとどめておくことが大切です。
飛距離は平均的なレベルでも大丈夫。200ヤード以上が目安で、飛ばせるに越したことはありませんが一番重要なのは方向性です。
アイアンの打ち分け
アイアンの場合はまず番手ごとに正確な打ち分けができることです。
距離感を合わせられること、方向性も確かなものを持っている必要があります。特にアイアンの場合はフルショットするケースは少なく、4分の3ほどの力感と振り幅でコントロール性を重視して打つことがほとんどです。
10ヤード、5ヤードといった単位で狙いを持ってボールを落としていけることが求められます。
リカバリー能力
ピンチに陥ったときにいかにスコアを落とさずにゴルフができるかが問われます。
どんなにスキルのあるプロであってもゴルフではミスが出ます。そんなときに大切なのがリカバリー。たとえば林に入れてしまった場合には確実に1打で脱出する。バンカーにつかまったときも同じです。
トラブルに陥ったときにはそれ以上傷口を広げることがないように、次の1打でしっかりリカバリーができる力が大切です。
アプローチの技術
100ヤード以内のショットであれば8割くらいはグリーンに乗るか、カラーなどでパターを使って打てる範囲に乗せられる技術が備わっていることです。
残りヤード数の1割の距離に寄せられる、というのが一つの目安。たとえば50Yだったら4~5メートル、20Yだったら2メートル以内に寄せられるという形です。
乗せる場所も大切になります。二段グリーンや距離がある下りなど、パターで打つときに難しいところ、3パット・4パットをしてしまいそうなところを避けてボールを落とすことも重要です。
↓↓↓アプローチで大切な役割をするバウンスについて解説します。ゴルフで寄せワンをとるためにチェックしてみてください。
パターの精度
ゴルフではスコアの40%を占めるのがパターです。
パターはシングルプレーヤーになるためにもっとも重要になります。トータルが80から85程度だと、パッティングに費やすのは32から34。よほど難しい局面でない限りは2パット以内で収めることが求められます。
そもそもパッティングの技術が高いことだけではなく、傾斜などのラインを読む技術があること、さらには寄せワンが狙えるような場所に寄せるアプローチ技術の高さも肝心です。
↓↓↓パターの打ち方について完全解説!グリーン上のプレーはゴルフ上達の鍵を握ります。ぜひ練習の参考にしてみてください。
攻め方と考え方
上級者の場合、コースマネジメントは「逆算」で考えていきます。
一般的にゴルフ初心者は打ったあとボールが止まったところから次の1打を考えていくことが多いと言われています。
上級者になると、まずグリーンのどの位置に乗せるかということから始まって、アプローチはどこから打つのがベターか、あるいはセカンドはどこからがいいのか、そうするとドライバーの狙いは…、と後ろから逆算してパーを取るための戦略を考えています。
自分の得意クラブや癖をよく知っておくことも重要です。苦手な状況があればそれを避けるように意識し、距離が多く残るようでも得意なクラブのほうを使えるように攻めていきます。
正確なショットがあるからこそできる部分もありますが、1打1打狙いを定めて攻め方を考えていくことはどんなゴルファーにも実践できます。うまく打てなかったときは何が悪かったのかを考え、次に生かすことでレベルアップにもつながります。コースでぜひ実践してみてください。
↓↓↓ゴルフスイングの基本を徹底紹介!練習にも生かせてあなたのクラブの使い方がぐんと上達するレッスンです。ぜひチェックしてみてください。
今回はシングルプレーヤーになるために求められるスキルについてまとめました。どのクラブについてもスキルが求められるのは当然ですが、特に大きなミスをしないこととパッティングは重要になってきます。この点はどのレベルのゴルファーでも参考にできる点でしょう。
コースではリスクを避けること、普段からパッティングを練習しておくことはスコアアップにもつながります。これからのゴルフに取り入れてみてください。