ゴルフではグリップの太さを変えることで、方向性が安定したり、ヘッドが走って飛距離が伸びたりすることがあります。
グリップはゴルファーとクラブをつなぐ唯一の部分です。太さが変わることでフェースの返しやすさなどスイングにも影響して弾道も変化します。
今回はグリップの選び方とそれぞれのタイプのメリット、デメリットについて紹介します。素材や重さなどを変えるだけでクラブがまるで別物に感じることもあります。ぜひチェックして自分に合ったものを選んでみてください。
グリップのサイズ
ゴルフのグリップには太さによる違いがあります。「M58」「M60」「M62」のように表示されています。
M58は肉厚なので、装着すると太く仕上がります。M60→M62と、数字が大きくなるごとに薄くなり、細く仕上がります。最近のゴルフクラブはシャフトが太いものが多く、M62を装着しても太めに仕上がってしまう場合もあります。
標準的なサイズはM60。握ったときに、親指を除く指先が手の平に軽く触れるのが良い状態です。
太さと弾道の関係
細すぎると、しっかり固定するために強く握ることになってスイング中の力みにつながります。
逆に太すぎるとヘッドの重さを感じることができなくなります。自分に合った仕上がりを意識した選び方をする必要があります。
ゴルフでは、少し太めのものを選ぶとリストが返しにくくなるので、ヘッドも走りにくくなりますが方向性は安定します。逆に細めのものを使った場合はリストが返しやすくコックを使ってヘッドを走らせることができるので飛距離に繋がります。
方向性を重視したい場合は太めのものを、飛距離を出していきたいゴルファーは細めのものを選ぶといいでしょう。
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選び方4つのポイント
重さ
一般的なゴルフクラブに装着されているものや、ショップなどで市販されているのは50g前後です。特殊なものの場合、全体のバランスを取るため25g前後にしていたり、60gくらいの重いものもあります。
軽いものをつけると全体の重量も軽くなるので、振りやすくなります。しかし手元が軽くなるとヘッド部分が重く感じられるので、手元が安定せず振りにくい印象になることもあります。
一方、重いものをつけると手元が安定し、とても振りやすく感じます。ゴルフクラブの端についているので、数グラムの違いで大きくバランスが変わります。交換するときは元と同じ重量のものを使うなど、慎重に検討するのがベターです。
バックライン
大きく分けて2種類の形があります。
一つはバックラインと呼ばれる突起がついているもの、もう一つは突起がついておらず全体がなめらかな楕円になっているものです。
バックラインがあると引っかかって握りやすくなるほか、ゴルフで構えたときにフェースの向きを確認できるというメリットがあります。
スイングをするとき、ゴルフではフェースを開閉します。そのときに邪魔だと感じてバックラインがないものを選ぶ人もいます。これは各ゴルファーの感覚によるものもあるので、好みに合わせた選び方をしてみてください。
素材
握ったときの硬さは使われている素材によって変わってきます。ゴルフのグリップに使われる主な素材は以下の4つになります。
(1)フルコード
(2)ハーフコード
(3)ラバー
(4)樹脂系の素材
フルコードは全体にコード(糸)が入っていて摩擦による抵抗があるので硬く感じます。雨が降ったときや汗をかく人でもしっかりと握れて滑りにくくなっています。
ハーフコードは左手部分にコード、右手がラバーになっています。左手をしっかりと、右手はソフトに持つことができます。
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ラバーはゴムでできていて柔らかさがあります。雨で濡れたり汗をかくと滑りやすくなります。
樹脂系素材は柔らかくて、水を吸いにくい特性があるので、滑りにくくなっています。素材については好みがあるので自分の感覚に合ったものを選ぶようにしましょう。
色
出典:amazon
最近はゴルフショップでもカラフルなものが販売されるようになりました。交換のタイミング、もしくは購入のときでも自分の好きな色を選ぶことができます。
こだわりの色がある、ラッキーカラーだと気分が上がる、選び方は自由。お好みのものをどうぞ。
メンテナンスの方法
使っていなくても2年くらいで硬くなってくるので基本的には消耗品です。
ゴムは空気に触れていると徐々に劣化していきます。また手の脂がついていくとゴムはつるつるに変化していきます。
長持ちさせたい場合はこまめな手入れが必要です。ゴルフ場や打ちっぱなしで使った後は柔らかい布で拭っておくこと、風通しのいいところに置いておくことが必要です。また、定期的に中性洗剤でよく洗っておくと長くいい状態で使えます。
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交換について
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メーカーでは半年から1年での交換を推奨しています。しかしお金や手間がかかるので現実的には難しいですよね。
何年か使って滑りやすくなったり、握りにくくなったゴルフクラブは交換していくのがいいでしょう。専用のキットを買えば自分でも交換できます。
ゴルフショップだと費用がかかりますが、グリップを買うと無料、もしくは数百円で行ってくれるところがほとんどです。
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今回はゴルフのグリップの太さによる違いと選び方などについて紹介しました。普段はあまり気にすることがないものかもしれませんが、スイングにも影響があるので実は大切なポイントです。
この機会に自分のグリップについて今一度、チェックしてみてはいかがでしょうか。新しい発見があったり、今よりもピッタリなものが見つかるかもしれません。