寄せワンが確実にできると、ゴルフのスコアを大きく崩すことはなくなります。しかし、なんとなく打ってピンに近づけばOKという気持ちで打ってしまうと、グリーンを外したときに寄せワンができずに、スコアを落としてしまう大きな原因になってしまいます。
一つの同じ攻め方、打ち方で打っていくのもいいですが、実は寄せワンしやすい場所を探したり、安全に転がしたり、状況に応じて上げたりすることで上手くピンに近づけることができます。
今回は、寄せワン率を2倍にする「打ち方のコツ」と「考え方」についてご紹介します。次回のラウンドでもすぐに試せて効果を感じる内容です。スコアを伸ばすために、ぜひ参考にしてみてください。
目次
寄せワンとは!?
グリーン周りからアプローチしたボールを1パットでカップに沈めた状態を指します。スコアを落とさないためには、いかに寄せワンができるかが鍵になります。
プロのトーナメントでもきっちりと寄せワンができると伸ばすことができますが、できないと優勝争いから脱落していきます。
寄せワンを決める考え方
寄せワンが上手くできるゴルファーは、アプローチとパットの技術には定評がありますが、それだけではありません。実は、コースマネジメントをしっかり行い、ピンが狙いやすいエリアやパットがしやすいところに打っているから上手くいくことが多くなります。
ボギーオン狙い
アマチュアゴルファーは、なかなかパーオン(パーオンとは、ホールの規定打数から2を引いたスコアでグリーンに乗せること)できないですよね。ティーショットを曲げても、上がってみるとパーでまとめているゴルファーは寄せワンを駆使しています。
セカンドで直接グリーンを狙えない、バンカーや池がグリーン周りにたくさんあるなどの状況判断をして、確実に1パットに近づけられる場所を狙って攻めていきます。
そうすることで、パーオンはできないけど、パーでまとめていくができます。
寄せワンエリアを探す方法
花道や緩やかな登り傾斜になっている場所、平坦でエッジからピンまでが近いエリアを探すことで、寄せワンで上がりやすくなります。
注意点として、バンカー越えや池越えはミスするリスクが高くなるのでなるべくその場所避けましょう。グリーン奥も難しいので手前から攻めていきましょう。
ゴルフは、必ずパーオンする必要はありませんので、無理に狙うことはせずに、次のショットが優しく打てるところを探していきましょう。
ショートパットが苦手な場合は…
寄せワンというと、パターを打つ距離が近ければ近いほど良いと思われがちですが、ショートパットが苦手なゴルファーにとっては、OKを貰えるくらいの距離だといいのですが、中途半端に短いとプレッシャーがかかり1パットで沈めることができない可能性も出てきます。
寄せワンで必ず近くに運ぶ必要はありませんので、一発で勝負できる得意な距離を残すようにしましょう。
パターの基本と上達するためのかんたん練習法をご紹介。ショートパットが苦手な方必見です!
寄せワンが狙える3種類のアプローチ
寄せワンの率を上げるには、アプローチの技術を磨くことが大切です。1つのやり方ではなく、状況の応じた打ち方をすることでカップに近づいていきます。そこで大事になってくるのが、クラブのキャリーとランの比率を考える必要があります。
キャリー:ラン
・サンドウェッジ(SW) 1:1
・ピッチングウェッジ(PW) 1:2
・9番アイアン 1:3
・8番アイアン 1:4
この比率を頭にいれておくと、クラブ選択も楽になりますし、寄せワンの確率もグンと上がります。
アプローチの良し悪しを決めるのは、やはりゴルフの基本グリップです。握り方ひとつでボールの行方が決まります。ゴルフ初心者必見です!
ランニングアプローチ
使うクラブは、8番アイアン〜ピッチングウェッジを使います。打ち出しを低くしてボールを転がしたいので、ロフトの立っているクラブを使います。
転がすコツは5つあります。
・ボールの位置は右足の前
・ハンドファーストに構える
・左足体重でスイングする
・グリップは短く持つ
・右手首の角度をキープしてフォローを取らない
この5つが転がしの基本的な打ち方になります。寄せワン率No. 1の方法です。意識して打ちしましょう!転がりのタッチを出すことが寄る秘訣ですので、練習にも取り入れていきましょう。
ピッチ&ラン
ピッチ&ランでは、PWかAWを使います。打つポイントは4つあります。
1.アドレスをしっかりと作る
2.ハンドファースに構え手首の角度をキープする
3.左右対称に振り幅を揃える
4.前傾姿勢を保つ
この4つのポイントを意識すれば、簡単にしかも楽に打てます。初心者におすすめの寄せワンの方法です。注意点として、インパクトで手首を返すとトップやダフリの原因になりますので、手首の角度を維持してインパクトしましょう。
ピッチショット
使うゴルフクラブは、サンドウェッジを使用します。ピッチショットには3つのコツがあります。
・ボールの位置と重心は真ん中に置く
・クラブヘッドは少し開いて構える
・手首の角度をキープする
寄せワンの難易度は高くなりますが、この3つを守って正しくセットアップすれば、ボールが高く上がり“ピタッ”と止まるピッチショットが打てるようになります。しかし、ひとつ気をつけることがあります。それは躊躇せずに思い切り振ることが必要になります。
少しでも「ダルフかなぁ、トップするかなぁ」と思うと失敗しますので、しっかりとヘッドを走らせて自信を持って振り抜きましょう。練習マットで何度か素振りをすることでヘッドの抜けの感覚が養われますので、試しみてください。
ロブショットが打てる引き出しがあると、寄せワンでピンチのとき威力を発揮します。参考のどうぞ!
今回は、寄せワン率を2倍にするための考え方と打ち方のコツをご紹介しました。打ちやすい場所にボールを運び、ピンの位置に合わせたクラブ選択や方法を選ぶようにしましょう。
特にパー4のコースでは、確実にグリーンに乗せられる状況を除き、寄せワンができるところを見極めて打っていくことで、数を増やすことができます。さらに自分の距離感を磨いておくことで、ピンに寄る数もグッと上がりますので、アプローチ練習も怠らないようにしましょう!