「フォワードプレス」という言葉を聞いたことがありますか?
スイングの始動の前に反動をつける動作のことで、動きをスムーズにする効果があります。
ボールを打つときにはあれこれ考えて身体が硬くなりがちです。知らず知らずのうちに手や腕などに力が入ってしまって、ミスに繋がることも多々あります。
そこでおすすめするのがフォワードプレスです。スイング前に小さな「動き」をプラスすることよって適度にリラックスできて安定してショットすることができます。ドライバーからパターまですべてのショットに取り入れることができるので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
フォワードプレスとは
フォワードプレス(Forward Press)とは、ショットを打つときに手や足を動かすなどして始動するきっかけを作ることです。安定して振るためにとても効果的です。
↑上記の動画はアメリカPGAツアーで活躍、飛ばし屋としても知られているダスティン・ジョンソン。彼の動きをお手本としてフォワードプレスを解説いたします。
ダスティン・ジョンソンはテイクバックの前に、ターゲット方向にグリップ(手)を動かしてから振り上げています。クラブを引く方向とは逆に反動をつけることによって、スムーズな始動ができています。
止まった状態から動き出すには反動をつけるとスムーズになります。たとえばジャンプをするときには一度しゃがむと高く飛べますし、ボールを投げるときもいったん手を後ろに引いてから投げたほうがより遠くまで飛ばせます。
ゴルフでも、止まった状態からスムーズに動くきっかけを作るのがフォワードプレスです。手や足を動かして反動をつけて、動き出しを滑らかにしていきます。
フォワードプレスのやり方
これが正解!といった形はありませんが、一般的に取り入れられている動作をご紹介します。
手を動かす
ダスティン・ジョンソンのように一度ターゲット方向に手を動かしてからテイクバックする方法です。反動を使うことで一連の動きがスムーズになります。
足を動かす
足踏みをして左足に体重移動をしてから、右足に荷重がかかるタイミングでテイクバックを始めるという方法もあります。あまり大げさにやるとブレに繋がるので注意してください。
ワッグル
ワッグルと呼ばれる動作もフォワードプレスに繋がる動きと言ってもいいでしょう。ワッグルはスイングをする前にヘッドを小刻みに上下、左右に動かしたりすることです。同じく筋肉をスムーズに始動させる効果があります。
フォワードプレスはドライバーなどのフルショット、アプローチ、パッティングまでゴルフのすべてのショットで使うことができます。
フォワードプレスの効果
スムーズに動ける
取り入れることで始動がスムーズになります。
テイクバックをどこから始めるか悩まずに済むというメリットもあります。たとえば始動をするときには膝から動かす、右腰から動かすなど雑誌などではいろいろな方法が紹介されています。手の動きなどを入れることできっかけがつかめます。
余計な力が抜ける
クラブを使うときに体をほぐす効果もあります。
アドレスに時間をかけるほど体が硬直してテイクバックもぎこちなくなります。肩や腕に力が入るとうまく振れなくなってしまいます。そんなときにはフォワードプレスを取り入れると余計な力を抜くことができます。
パットが正確になる
正確な動作が求められるパターではフォワードプレスを入れることで、ヘッドを上げやすくなります。パターを真っすぐ動かしやすくなるのでインパクトのときのフェース面が狂いにくくなります。
またフォワードプレスを入れることで手首がロックされるので、余計な動きが入らずに安定したストロークにつながります。
さらにリズムがよくなるというメリットもあります。フォワードプレスで「イチ」、テイクバックで「ニ」、インパクトにかけて「サン」というイメージを持って振っていくと、リズムも一定になります。インパクトの力も安定するので正確性を高めることもできます。
↓↓↓パターであと1メートルを入れるためのコツを紹介します。悔しい経験がある方はぜひチェックしてみてください。
注意すべき点
フォワードプレスが大きくなりすぎると、スイング全体に悪い影響が出るので注意が必要です。
たとえばグリップを動かし過ぎると、フェース面の向きが変わってしまう可能性があります。左右への体重移動もやりすぎるとスウェーにつながります。全体のバランスが崩れることで腕や手に必要以上の力が入る原因にもなってしまいます。
↓↓↓ゴルフの基本を徹底解説!ドライバーからアイアン、ウェッジまで使い方を総まとめしましたのでぜひご覧ください。
トッププロのフォワードプレス
D・ジョンソン
ダスティン・ジョンソンの別の動画も紹介します。アイアンを使っていますが、ここでもフォワードプレスが入っています。始動の際に、グリップを飛球線方向にぐっと動かしたうえで、動作を開始しているのがわかります。
J・スピース
出典:Youtube
次はパッティングで実践しているプロの例です。
PGAツアーに参戦しているメジャー3勝の若きスター、ジョーダン・スピースです。パットを打つ前の動作が特徴になっています。ストロークが始まるきっかけとしてグリップ部分をカップの方向に動かしています。
↓↓↓パターで狙い通りに打てない…。そんな悩みを解消できる「自然と真っすぐ打てる」パターを紹介します。ぜひチェックしてみてください。
もっとスムーズに振るための方法
フォームが安定しない、フォワードプレスを取り入れてもスムーズに振ることができない…。そんな方は一度、プロによる診断を受けてみるのもおすすめです。
あなたがいつもどんな振り方をしているのか、どんな癖があるのか。アマチュア指導に実績のあるプロに解析してもらうことで、自分では気付かなかったミスの原因や改善点を知ることができます。
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今回はゴルフのフォワードプレスについて紹介しました。今まで何気なく動きに取り入れていた、という方も多いと思います。意識して取り入れていくと打つときのきっかけもうまくつかめて、適度に力を抜くこともできます。普段の練習でもぜひ試してみてください。