ゴルフのスイングは手元からと言われているとおり、グリップの果たす役割はとても大きいです。メーカーやモデルの選択次第では、あなたのスイングに直結し、ショットの良し悪しにも影響してきます。
今回は、ゴルフグリップメーカーを徹底比較し、その違いをご紹介します。
車のタイヤと同じように長く使うと劣化してきますので、定期的に手入れや交換をする必要があります。新品になるとゴルフクラブ自体が変わってしまうほど重要な位置付けになりますので、手元の大切さを実感していただき、ゴルフの上達につなげてください。
目次
グリップの見直しは必要?
グリップは、ラバーや樹脂で出来ていますので、車のタイヤと同じように劣化してきます。また、唯一カラダの一部の手が触れるところなので、汗や脂で汚れやすくなり痛んできます。
あなたのゴルフクラブのグリップは、硬くなっていませんか?また、右手の親指の位置のゴムが凹んでいませんか?もし、そうなっていたら交換するだけでクラブの振りがよくなる可能性があります。
硬くてツルツルでは、しっかり握ってゴルフスイングしてもインパクトの時に滑ったりしてゴルフクラブのフェース面をスクエアに保つことが難しくなります。良いショットなるはずだったのにもったいないですよね!
一度確かめていただき、少しでもひび割れや硬くてツヤがあるようでしたら交換する必要があります。
グリップ交換の時期は!?
グリップを触ったり見たりして、
・ツルツルで光沢がある
・硬く感じる
・ひび割れをおこしている
・両手の親指を置く場所が少し凹んでいる
上記4つのうち1つでも当てはまる場合は、交換のサインと考えましょう。使用頻度にもよりますが、早い人で半年、通常で1〜2年くらいで消耗してきます。
新しくすると軽く握っても手に吸い付く感じがあるので、余計な力が入らず、スムーズにゴルフクラブを振ることができます。ツアープロも頻繁に変えてスイングの感覚を研ぎ澄ましています。
最近、ゴルフスイングに違和感のある方は、一度グリップを見直してみたらいかがでしょうか。
グリップの選び方のポイントと比較
選ぶポイントは4つあります。
・重量
・太さ
・硬さ
・バックライン
この4つのポイントを比較しながら選ぶと、あなたにピッタリのものが見つかるでしょう。
重量
通常ゴルフクラブに装着されているものや市販されているものものは、50g前後です。特殊なクラブの場合、ゴルフクラブのバランスを取るため25g前後の軽量なものや60gくらいの重たいものがあります。
軽いグリップをつけると総重量が軽くなるので、振りやすくなると思いますが、手元が軽くなるとヘッド部分が重く感じるので、手元が安定せず、ヘッドが垂れて振りにくさを感じてしまいます。
逆に重いものをつけると手元が安定し、とても振りやすく感じます。交換する時は、できるだけ元と同じ重さのものを装着しましょう。
太さ
裏側に、「M58」、「M60」、「M62」と内径が記されています。
・M60は一般的なサイズ
・M58は肉厚で、クラブに挿すと太くなる
・M62は細くなる
しかし、現在のシャフトは太くなっていますので、M62を挿しても若干太めに仕上がる場合もあります。
ゴルフでは、太くなるとリストが返しにくくなるので方向性が安定します。逆に細いと手首を返しやすいのでヘッドスピードが上がり飛距離アップが狙えます。ご自身のタイプを比較して選びましょう。
硬さ
硬さは、素材によって違ってきます。主な素材は4種類あります。
①フルコード
②ハーフコード
③ラバー
④樹脂系新素材
①フルコード(硬い)
全体にコード(糸)が入っており摩擦抵抗が多いので硬く感じます。汗かきの人にオススメです。多少の雨でも滑りにくくしっかり握れます。
②ハーフコード(やや硬い)
ラバーとコードのいいとこ取りです。左手はコードで右手はラバーになります。左手はしっかり目、右手はソフトに握れます。
③ラバー(柔らかい)
ゴム素材で柔らかめです。プロやゴルフ上級者が好んで使用しています。濡れると滑りやすくなります。
④樹脂系素材(柔らかい)
素材自体が柔らかく握った感じはとても柔らかいです。水分を吸いにくく、多少の雨でも滑りにくいです。
バックライン
グリップを挿した時に裏側にライン状に盛り上がりができるものと、無いものがあります。盛り上がった部分をバックラインと呼んでいます。バックラインがあると適度に指に引っかかるので握りやすくなるほか、フェースの向きを確認するのにとても役に立ちます。
フェースを開いたり閉じたりする時に、バックラインが邪魔になる場合もあるので、無いタイプを挿す人もいます。ラインがあるのと無いのとでは性能的にはあまり変わりませんので、握って比較して、しっくりする方を選んでください。
↓↓↓自分の最適な握り方を見つけてみましょう!
ゴルフ|人気のメーカーを徹底比較
ゴルフプライド
出典:Amazon
ラバーグリップの先駆けで、常に業界を牽引し続けているゴルフメーカーです。世界初のラバー製スリップオングリップ(シャフトに差し込んで粘着剤で固定する)を開発した会社です。
プロと契約は結んでいませんが、世界のトッププロ使用率ナNo. 1です。選手は性能を信頼して使用しています。四半世紀でゴルフのメジャータイトル獲得率は85%以上だそうです。
先端からエンドまで太さが同じなので、左右均等にバランス良く握れ、スムーズなゴルフスイングを実現しています。
イオミック
出典:Amazon
ゴルフのグリップはこれまで黒色がばかりでしたが、色とりどりのカラーバリエーションを提供したゴルフメーカーです。若いゴルファーや女性ゴルファーにとても人気があります。
人間は、黒色やそれに近い色を反射的に強く握る性質を持っており、イオミックのカラーは、ゴルファーが意識せずにソフトに握れるように暖色性系統を揃えています。松山英樹選手、香妻琴乃選手も愛用しています。
パーフェクトプロ
出典:Amazon
純国産にこだわって開発・生産しているゴルフメーカーです。天然ゴムよりも衝撃吸収力が25%高い、合成ゴムの「ABR」という素材を使っています。フィット感に優れた高いフィーリングを実現しています。
悪天候時のホールド性能を最大限に引き出し、プロからアマチュアゴルファーまで支持されているメーカーです。
JOPパターグリップ
出典:Amazon
男子プロの復活優勝劇や宮里藍プロが3シーズンに渡って使用したことで知名度を上げたゴルフメーカーです。最大の特徴は、グリップ上面にある滑り台のような傾きです。
パターを含めゴルフクラブはシャフトよりも後方に重心がるためフェースが開きやすい性質があります。そんな特性を抑えてボールを打ち出しやすくしているのが上面の滑り台のような傾きです。
重心を手元側にすることで、ストローク中にフェース面や芯を感じることができパッティングが安定します。他のゴルフメーカーと比較しても安定感が違います。
グリップの手入れ
ラウンド後やゴルフ練習のあとは汗や汚れが付いているので、中性洗剤を少し含ませた濡れた布(ぞうきんでもOK)で落としましょう。雨のラウンドのときは、帰宅したら一旦ゴルフバックから全部取り出し、乾燥させましょう。そのまま放置しておくと、カビが生えてきたりします。
お手入れ方法はこちらを参考にしてください!いつもでしっとり感がよみがえります。
ゴルフメーカーを徹底比較してみました。いかがだったでしょうか。ゴルフのグリップは、使っているうちにすり減ってきます。紫外線や雨、気温、汗や手の脂などで汚れることで劣化しやすくなります。
直接ゴルフクラブと身体をつなぐ役割をするので、硬化して滑りやすくなると、必要以上に強く握ってしまい、スイングにも影響を及ぼします。1年以上そのままであれば交換してみましょう。今回ご紹介した特徴やゴルフメーカーを比較して自分のフィーリングにあったものを見つけみてください。
交換するには工賃がかかりますが、グリップを買えば無料でやってくれるところもあります。全国ゴルフショップにて500円~2000円程度で購入できます。工賃はショップにもよりますが、だいたい500円前後です。
新しく交換すると、良いゴルフスイングができ、飛距離アップが期待できます!