ゴルフでは、トップの位置、インパクトの形、フィニッシュでのクラブの傾きなどの動きやフォームを直すよりも、リズムを改善した方が、再現性の高い安定したブレない振りをすることができます。
今回は、ゴルフのリズムを身につけるための練習方法をご紹介します。
人間には、個々の快適なタイミングがあります。自分のペースで動いているときはとても気持ち良く行動していると思いますが、それを反映させることで、毎ショット気持ちのいいスイングができるようになります。テークバックの上げ方が早かったり、切り返しが異常に早かったりすると、ゴルフではナイスショットは期待できません。
ぜひ、ご自身に合う崩れないものを見つけて、再現性の高いショットを実現してください。安定したゴルフの振りができると、狙ったところにボールを打つことができるので、スコアもうなぎ上りでアップすることでしょう!
目次
ゴルフ|自分のリズムを知ろう!
ゴルフのリズムとは、テークバック、トップ、ダウンスイングのアドレスからフォロースルーまでの一連した流れのことです。この流れがいつも一定で打てていることが良いと言われています。
アマチュアゴルファーは、バックスイングが異常に速かったり、逆にインパクトするまでが速かったりして軌道やテンポが不安定になっていると思います。
悪い例として…「オンプレーン上に上げなければいけない」と理想を求めすぎてカラダがスムーズに動かなくなり、振りが遅くなり過ぎてぎこちないスイングになってしまっていたり、飛ばそうとするあまり切り返しを速くしたりしています。
そうなると、ゴルフではヘッドの軌道が安定しないので芯に当たらず、結果、飛ばなくなってしまいますので、ゴルフではリズム良く振りましょう。そのためには、まずご自身のスイングを知りましょう!
スローモーションの素振り
最初は違和感があるくらいゆっくりとクラブを振ってください。そして徐々にスピードを速くしていき、いつまでもふりつづけられる心地よい振りを見つけましょう。これがあなたのテンポになります。
注意点として、トップの位置で止まったり、インパクトで止めたりすることなく、振り子のようにゴルフクラブを振ってください。途中で止まると狂ってしまうので気をつけましょう。
体の柔軟性
ゴルフのリズムやテンポは画一的に同じではありません。人それぞれです。体の硬い人、柔らかい人では全く違ってきますので、ここではそれをご紹介していきます。
<硬い人>
体の硬い人は、速い方が上半身と下半身のねじれが生まれやすくなります。代表的な選手では「ジャンボ尾崎プロ」です。スピードに乗せて上体をねじり、ゴルフクラブのシャフトをしならせて飛ばします。
若い頃は柔らかかったけど、少し身体が硬くなってきたと感じたら、少しはやくすることで、タイミングが合ってくるかもしれません。
ジャンボ尾崎のショットです。パワーは真似できなくても、ゴルフスイングのメカニズムは学ぶことができます。参考にどうぞ!
<柔らかい人>
柔軟性があるゴルファーは、ゆったりと振ることでタイミングが取りやすくなります。逆に速く振ると十分に捻転ができなくなるので、ドライバーの飛距離も出ず、軌道もずれるので曲がりも大きくなります。
代表的なプロは宮里藍です。ゆっくり振ることで捻転を最大化して飛ばしています。
メトロノームで心地よいリズムを探す
出典:App Store
ご自宅にあるピアノ用やギターなど音楽用のものでOKです。なければアプリを使ってみましょう。ここでも同じく振りやすいテンポを見つけます。調子の良い時に行い、それを覚えておくと悪くなった時の修正にも使えます。
男性アマチュアゴルファーだと、テンポ80前後ぐらいが良いリズムでスイングできるようです。心地よく飛ばせるテンポを探してみてください。
実は…ゴルフクラブを振る前が大事!
ゴルフではクラブを振ることがとても大切ですが、その前の動きがショットに影響を与えます。
ルーティーンワーク
リズムはゴルファー一人ひとり違うので、自分のルーティーンを見つける必要があります。毎ショット狙ったところに飛ばすには、考え過ぎて雑念が入ってしまうと、迷いながら打つのでミスを誘発してしまいます。
ゴルフボールの後ろからターゲットを決めたら、そこから「7つ」数えながらアドレスに入りテークバックに入るなど、自分に合ったルーティーンを見つけます。それを練習の時に行うことでスムーズな始動ができるので、ラウンドでも良いスイングができます。
次ショットを打つまでの歩き方
最近はカートでの移動が多くなっていますが、次のショットを打つ時に、急いで走ったりすると心拍数が上がっているので、平常心で打つことができません。スロープレーで急かされている時も、ボール付近では歩いて心を落ち着かせてからアドレスに入りましょう。
そうすることで、「とりあえず早く打っちゃえ」がなくなり、毎回納得のいくショットが打てるようになります。スコアにかなり影響してきますので、しっかりと落ち着いてから打ちましょう!
ゴルフのスイングリズムを良くする練習法3選
連続打ち
ゴルフボールを3つ並べて連続して打ちます。アドレスを構えて横ではなくて、自分から見て縦に並べます。1球目を打って、動きを止めることなく、前に移動して次の球を打ちます。これを3球連続で行います。
連続して上手く打てない場合は、テークバックなど振りに無駄があるということになります。連続で打つことによって無駄な動きもなくなりますし、タイミングもすごくよくなります。ミート率やヘッドスピードも上がりますので、ぜひ試してみてください。
コツとして、トップで間を作るようにしてください。「間」はクラブを止めるのではなくて、パワーを溜める意識で行ってください。
連続打ちのゴルフレッスン動画です。参考にどうぞ!
メトロノームを利用する
ゴルフ練習場にメトロノームを持参して練習を行います。アプローチからドライバーまでリズムを身体に染みこますことができます。特に調子の悪い時には必ず行い、良い時のテンポに合わせて修正していきましょう。メトロノームがかさばるなら、先ほどご紹介した専用アプリを活用しましょう。
どうしても準備できない場合は、「1~2~の3」や「チャーシューメン」など3拍子で口に出すことで安定してきます。
練習器具を使って見る
なかなかイメージがつかめない方は、練習グッズを使って見るのもいいでしょう。おすすめなのが、ドライバーの長さのゴムホースでの素振りです。ホームセンターで買えますし、ご自宅の古いものでも大丈夫です。
素振りを行うときに、速く振ってしまうと、体に強く当たってしまい背中が痛くなります。背中に当たって痛かった場合は、十分な間が作れなかったという証拠になります。
ゆっくり上げて、トップの位置でホースが「テロ~ん」と垂れ下がるようになってからダウンスイングを行ってください。これによって理想的な形を作ることができます。ゴルフプレー中にリズムが悪くなった時は、この素振りを思い出すことで理想的な感覚をキープすることができます。
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ゴルフのリズムは”タメ”を作る
人には、動きやすいリズムがあります。歩くスピード、ランニング、仕事、家事など自分のペースでやった方がはかどりますよね!ゴルフのスイングも同じです。一定の動きで振ることができれば、力むことがなくなります。動きが悪くなると、ヘッドの軌道が不安定になり方向性も悪くなってしまいます。
良いトップポジションが作れれば、適度にタメができるのでドライバーの理想的な形が作れます。
“タメ”が無いまま、振っている人もいますが、ナイスショットの確率が低くなるのでおすすめできません。松山英樹選手や宮里藍選手のように適度にタメを作って切り返していけるスイングを目指していただきたいと思います。
ドライバーのスライスを防ぎたいアマチュアゴルファー必見です。スライスがなくなるとゴルフの調子が良くなります。
ゴルフの調子が悪くなると、どうしてもフォームや軌道などをチェックしてしまいますが、大切なことはリズムを一定にすることです。それが乱れなければ、ミスショットが出ても大きく崩れることはなくなります。
今回ご紹介した方法を習得することで、プロのように大崩れしないゴルフをすることできます。ぜひ次のラウンドで試してみてください!