あと3打縮められたら100切りだったのに…。
目標スコアまでもう一歩のところで悔しい思いをした経験ありませんか?
スコアを伸ばすには自分のスイングスキルを伸ばすことはもちろんですが、「コースのことをよく知る」ということも大事になってきます。
そのためにもコースマネジメントは非常に重要。攻め方次第でかんたんに3打、5打とスコアを縮めることもできます。
多少、スイングでミスが出たとしてもそれをカバーできるような上手な攻め方ができると、ゴルフの幅も広がり上達につながっていきます。
今回はゴルフコースの設計とよくあるタイプについて解説、攻略のポイントを紹介します。次のラウンドにぜひ役立ててください
なぜミスするのか?答えはコース設計
・2打目を打とうとしたら木が邪魔
・残り50ヤードだけど…ちょうどグリーン手前にバンカーがある
プレーをしていると、そういうことはよくありますよね。
プレー中は、池、ラフ、そして傾斜や木、林などいろいろなものが行く手を阻み攻略を難しくしています。
実はそれらのすべては設計家が狙いを持ってデザインし作られています。
・広いほうに向いて打ちたがるのが人間の心理なので、わざと狭いほうにハザードを作ってプレッシャーを与えてミスを誘う |
・1打目で飛ばしたくなる広いホールだがドライバーで出せる距離のところにバンカーがたくさんある |
といったように人の心理や、コースの形状を使って絶妙なバランスで楽しめるようにデザインされています。
障害物があなたのプレーを邪魔しているように見えるのも実は計算されたものである場合が多く、1打でリスクを取るのか、2打で安全策を取るのかゴルファー自信が試されます。
↓マネジメントのためには風を読むことも大切!自然に負けないゴルフをするためのコツをご紹介します。
バンカーは攻略の鍵!思わぬリスクに注意
画像のような、まっすぐなホールでドライバーを打つとき、右にフェアウェイバンカーがある場合はどこを狙いますか?
多くの人は左側を狙うと思います。右へ打った場合はバンカーに入るリスクが大きいからです。
ただ、左に打つのが正解かというとそうとも限りません。フェアウェイの左から第2打を打つときにグリーンとの間にハザードがある設計になっていることも多いからです。
もう一つの選択肢として、第1打でリスクを冒して右サイドに運び、うまく落とせたら2オンを狙うというパターンもあります。
まとめると…
第1打の時点で、「打数はかかるが左に打つ安全重視」「リスクはあるが右に打ってスコア短縮を狙う」の2つの選択肢があります。
ゴルファーの置かれた状況によって攻め方が変わってきます。
リスクを取るか否か、判断基準は?
リスクを取って攻めるか否かはゴルファーによって違いますが、当日の練習などからショットの傾向がわかります。その日の調子やコース状況で変えてみてください。
・左右のバラつきがある
積極的に攻めないほうが良いでしょう。
しかしその日、左右のどちらかに弾道が偏っていた場合は別です。最初から曲がることを念頭において攻めていけば逆に良い結果がでることがあります。
・前のホールで大きなミスがある
ミスショットが連発しているときにリスクを取ったプレーをしてしまうと、大叩きしてしまい、その日のゴルフが嫌になってしまいます。
最後よければ全て良しではありませんが、ある程度落ち込まないプレーを続けることは次のホール、次回のゴルフのためにも重要です。
もし良いプレーやスコアが出ていて、ちょっとくらい冒険しても良いかなというシーンがきたら積極的に攻めていってください。
・天候が悪い
雨の日、風の強い日、などは基本的にベストスコアは出ません。なので積極的に攻めるに適しているとはいえないでしょう。
天候の悪い日は、その日どうやってピンチを切り抜けるかを楽しんでください。天候の悪い日に良いゴルフができれば、快晴のゴルフが非常に楽にプレーできるようになります。
攻略のための3つのポイント
・1打目はドライバー以外も検討する
ドライバーをフルスイング!とにかく第一打はドライバー!
そんなゴルフも楽しいですが、スコアを上げていくためには「いつでもどこでもドライバー!を卒業」しましょう。
どこに打てば2打目が楽になるか、失敗したとしても一番ダメージが少ないのはどこか、落とし所を考えたティーショットが打てると上級者ゴルファーの仲間入りができます。
・2打目の状況を想定して1打目を打つ
とりあえず広いエリアに打ったら、芝の長いラフばかりだった…。
そんな難しい場面に追い込まれないためにも2打目を想定した攻め方をしましょう。
1打目が成功したとき、そこからどうやってグリーンを攻めるのか、ハザードの数はどうなっているか、得意な距離が残っているか、そういった次のショットのことを考えてゴルフをすればどんどんスコアは上がっていくでしょう。
・常にハザードを把握しておく
どれだけナイスショットできても、バンカーや池、難しい傾斜に打ち込んでしまうとグリーンオンが難しくなってしまいます。
コース上のどこにハザードがあるか必ず確認して、その位置まで届かないゴルフクラブを選択するなど、最大限ミスを回避する方法をとってください。
世界でもっとも多いホール設計
このパー3のホール、あなたならどう攻めていきますか?
左右に外してしまうと、バンカーか深いラフにつかまってしまいます。
ピンの位置が少し変わったとしても、落としどころの前後の幅はとても狭く、正確な距離が求められます。
これは「レダン」と呼ばれる全世界でもっともコピーされたコースデザインです。
本家はスコットランドのノースベリック・ゴルフリンクスの15番ホールでパー3。このレイアウトの原型になります。
毎年、マスターズが行われるオーガスタゴルフクラブの12番はこのタイプで、世界で一番難しいといわれるホールです。
特徴は、グリーン奥行が短く、ティーイングエリアに対して斜めにレイアウトされていること。
グリーンの中間部分と手前がガードされていて、その傾斜は右手前から左奥に向かって下っています。
グリーンを直接狙うと危険もあり、もしピンの近くに落ちてもボールは弾かれ、左へと流されてしまいます。
最短でピンに寄せるにはティーショットを右サイドへ運んで左へ転がすか、高い球でスピンをかけて止めるようにする2つのパターンが考えられます。
1打で運ぶ自信がないゴルファーが、確実にパーを取る安全策を取るなら、右手前の広いスペースに止めるか、あるいは左奥まで打ってアプローチで寄せるという考え方もあります。
数多くのオプションが存在する形で、いつも考えながらプレーをすることが求められるために、この設計は全世界でコピーされることになりました。
ちょっと経験のあるゴルファーであればこれをもとにしたホールでの経験もあることでしょう。
どちらを選択するかはあなた次第です。その日の調子、条件に合わせて選択してください。
今回はコースの設計から見る攻略のポイントに注目してみました。
安全なほうだと思って打ったら意外と2打目が難しい、ということも結構ありますよね。
ゴルフコースは自然の地形を生かしながら作られています。
配置されたハザードや木の位置、傾斜などを見て、どんな考え方がその裏にあるのかを想像してみるのとまた違った面白さが見えてくるでしょう。
考えることもゴルフプレーの醍醐味の一つ。ぜひ楽しみながら戦略を練ってみてください。