ゴルフクラブの重さがちょっと合わない、バランスがうまく取れない…。そう感じたら、買い替えたりシャフトを変えたり、という方法もあります。ただ、どうしても手間や費用がかかってしまいます。
アマチュアゴルファーにとって、そんなときに手軽にできるのが鉛(ウェイト)を使った調整方法です。プロゴルファーも重りを使って重さを微妙に変えたり、自分のフィーリングに合わせたりということをしています。
今回は手軽にできて修正も早い鉛を使ったゴルフの調整方法をご紹介します。簡単なやり方なのでぜひ試してみてください。
ゴルフの鉛とは
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ゴルフではドライバーなどに鉛をつけることで重さを変えたり、全体のバランスを修正したりすることができます。
重量を調節するにはいろいろな方法がありますが、ウェイトを使う場合はとても簡単です。ゴルフ用品のお店などで購入できて、細かく重量の調節が可能、思い通りの場所につけることができます。
そして、値段が安くできるのが最大のメリット。すぐにはがして元に戻すこともできます。
3つの貼り方と効果
ゴルフ鉛を使うときには主に3つの方法があります。
ヘッドを調整する
一つ目はドライバーなどのヘッドに装着することです。つける場所によってさまざまな効き目が得られます。
(1)ヒール側につけた場合はインパクトのときにフェースがターンしやすくなるので、ボールをつかまえられるようになります。スライスがなかなか直らないというゴルファーにおすすめの方法です。
(2)トゥ側につけるとフェースがターンしにくくなります。左へ飛ぶのを防止することができるので、ゴルフでフックが出て悩んでいる方は試してみてください。
(3)ソールの後方に装着すると、スイングのときに打ち出し角が高くなり、高い弾道を打つことができます。
(4)前方につけると打ち出しが低くなります。ゴルフでランを出したいときには便利です。
(5)ソールの中心部分につけると重心を下げる効果があるので、安定して振り抜きたいゴルファーにおすすめです。
ソールに貼るときには数グラムでOKです。これだけでだいぶ感覚が変わってきます。
シャフトに装着
シャフトにウェイトを貼るという方法もあります。バランスはあまり変えずに全体の重さだけを変えることができます。このときの目安は5グラムから10グラム程度。位置はグリップのすぐ下に巻くようにしていきます。
ゴルフクラブが軽すぎると、手で打ってしまう弊害もあります。適度な重量にすることで身体全体を使ったスイングすることができて、飛距離アップなどの効果も期待できます。
また、持っているゴルフクラブのうちで1本だけ軽いなど全体の重量バランスを整えるときにも便利です。きれいな階段状に重量が設定できると種類を変えたとき、番手を変えたときに出るミスを減らすことができます。
パターに貼る
パターのヘッドに貼って、ストロークの安定を図るやり方もあります。
フェースの反対側に貼るとストロークが一定になりボールの転がりが安定につながります。
ヘッドのトゥとヒール側につけると、重心が高くなって転がりがよくなるというメリットもあります。
ソール部分のトゥとヒールにつけると、重心がより低くなることで真っ直ぐなストロークがしやすくなります。
↓シャフト交換の注意点を解説しています。検討しているゴルファーはこちらの記事をぜひご覧ください。
使うときのポイントと注意点
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調整のコツ
鉛を貼るときは最初にある程度、重たくしてから徐々に軽くしていくようにすると調節が簡単です。シャフトに巻くときはぴったり1周するように巻いてください。あまりが出たら処分し、足りない部分はへらなどで少し延ばしてピッタリくっつくようにします。
ルールに注意
ウェイトを使うこと自体、ゴルフではルール違反ではありません。好きな重さに調節をしましょう。
ただ、ラウンド中に自分でさらに重くしようとしたり、剥がしたりするのはルール違反になります。剥がれ落ちた場合はそのままプレーするか、まったく同じグラム数のものを使って「修理」をすることはOKになります。
↓ドライバー選びのコツを徹底解説!あなたに合った1本を選ぶことは上達の近道です。ぜひ詳しい情報をチェックしてみてください。
↓ゴルフスイングのコツを総まとめしました。ドライバーやアイアンなどそれぞれの使い方を詳しく紹介しますのでぜひご覧ください。
1000円以内で買うことができてクラブを微調整できるので、鉛はとても便利な商品です。つけたあとは打ちっぱなしなどで感覚をよく確かめて、ほかのクラブとの使い分けも試したうえでコースに出て使いましょう。
わずかな量とはいえ、振るときの感触はだいぶ変わったように感じることもあります。自分に合ったフィーリングを見つけてみてください。