ここ1番のショットが大きく右に曲がってしまった…。
左右への弾道は、フェースの向き、軌道、ライ角の3つの動きで決まります。
なぜか右に曲がってしまった、今回はまっ直ぐ飛んだ、気持ちよく振り切ったのに左へ曲がった…色々な経験があると思います。
それぞれは上記3つが重なって起こっています。
どの要素がどのように絡むことでボール弾道が決まるのか詳しく解説いたします。
目次
ボールの弾道は「フェースの向き・軌道・ライ角」3つで決まる
まっすぐ飛ぶ、右に飛ぶ、左に飛ぶ。
すべての弾道は、「フェースの向き」「軌道」「ライ角度」の3つによって決まります。
基本的にボールにはバックスピンがかかって飛んでいきます。
この時に、右に傾いてバックスピンがかかるとスライス球、左に傾くとフック球になります。
左右へ飛ぶ球に関して、真横に回転するわけではありません。どちらの軸に傾くかで左右の球球筋が決まります。
スイングの軌道:インサイド・アウトサイド
アウトサイド(外側から)
アウトサイドからクラブヘッドが入ってくると、ボールの軸が右に傾いているのがわかると思います。
この状態でバックスピンがかかると右に曲がるスライス球になります。
ボールを擦り打つことだけがスライス原因と思っている方も多いかと思いますが、スイング軌道によってボールの軸が傾くことでもスライス球は起こります。
インサイド軌道(内側から)
インサイド軌道が強くなると画像のようにボールの軸が左に傾くのでフック球が出ます。
スライス球を克服してある程度球をつかまえられるようになった中級者ゴルファーにフック球が多くなるのはこれが原因と言えます。
フェースの向きと軌道の関係
フェースが左を向くと…
フェースが左を向くとボールは左方向に飛びます。
しかし、画像でもわかるようにボールの軸も傾いてしまうので、左に飛び出て左に曲がる(フック)といった現象が起こります。
しかし、フェースが左を向いても、軌道がアウトサイドから入ってくれば軸は傾かないのでフックすることなく左にまっ直ぐ飛ぶということになります。
フェースが右を向くと…
フェ ースが右を向くとボールは右方向に飛びます。
しかし、画像でもわかるようにボールの軸も右に傾いてしまうので、右に飛び出てさらに右に曲がる(スライス)といった現象が起こります。
こちらも同じで、フェースが右を向いても、軌道がインサイドから入ってくればスライスすることなく右にまっすぐ飛ぶプッシュアウトのような形になります。
ライ角でも変わるスライスとフック
最後にライ角です。
トゥアップするとフェースが左を向きます。フェースが左を向いた時と同じく左に飛び出て左に曲がる球になります。
トゥダウンするとフェースが右を向きます。
ボール軸が右に傾いているので右に飛び出て右に曲がるボールになります。
悪い動きでも うまく重なればまっすぐ飛ぶ
例えば、フェースが左を向いて(ボールが左に行く状態)、トゥダウンしてインパクト(ボールが右に行く状態)すればボールはまっすぐ飛ぶということになります。
再現性も悪く、飛距離も出ないかもしれませんが、悪い動き同士でもうまく絡みあうとまっすぐは飛んでいくという面白い結果になります。
▶︎ロフト角による弾道の違いを解説いたします!あなたにマッチしたクラブ選びの参考にしてみてください。
ボールが左右に曲がってしまうメカニズムをご紹介しました。
当たっている瞬間を確認することは難しいと思いますが、ぜひ自分の球がどのような結果で飛んでいったのかを知っておいてください。
ある程度スイングが安定してくれば、ショットの微調整も楽になっていくでしょう。