「ヘッドが走る感覚が中々分からない」
「バックスイングで前傾姿勢が崩れてしまう」
このような悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
知識では理解しているのにスイングに反映できないと、もどかしい気持ちになりますよね。
前傾を崩さずにヘッドを走らせれば飛距離や安定感アップに大きく貢献します。
今回は、前傾を崩さずにヘッドを走らせるための練習方法や注意点を解説しているため、ぜひご覧ください。
目次
【動画】前傾角度をキープしたまま強いスイングをするためのコツ
ヘッドが走る感覚が分かる素振りの方法
今回の動画は過去紹介した内容を更にブラッシュアップしたものです。
動画内でも復習をしますが、より理解を深めたい場合はこちらの動画もご覧ください。
①横向きにクラブを握って回転運動を行う
最初に左手でグリップ、右手でヘッドの横を握り、横向きでクラブを構えます。右手の向きは手の甲が前を向く形です。
そしてスタンスと前傾を通常通り取り、左右に体を回転させます。最初は横に揺する程度の大きさから始め、徐々に体の動きを大きくしていきましょう。
最終的には通常のバックスイング程度の大きさまで体を使っていきます。
この形でクラブを持つと、体を動かさなければスイングができません。
ブランコを漕ぐように少しずつスピードアップさせていくと、体の動きにクラブが付いてくる感覚を覚えられます。
また、体が動くようになるため、朝イチのラウンド前に取り入れることもおすすめです。
②フェースの向きに合わせて右手の向きを変える
次にフェースの向きに合わせて右手の向きを変えます。右手の平が前を向く形です。
この形のまま繰り返し体を回転させてスイングを行います。
③右手を徐々にグリップに近付けていく
繰り返しスイングを行う中で、徐々に右手をグリップ側に近付けていきます。
重い方にあった右手が軽い方のグリップ側に近付いていくため、ヘッドの重みを感じてクラブを走らせる感覚を覚えられます。
最後は通常のグリップの位置まで右手を戻して、フィニッシュを作りましょう。
体が傾く場合の改善ドリル
先程紹介した練習の中で、大きく動こうとする意識からクラブだけを持ち上げようとして、前傾が左に傾いてしまう方がいます。
前傾が左に傾くと、ダウンスイングで右側に軸が傾きやすく、ダフリのミスやすくい打ちの原因となるため注意が必要です。
体が左に傾いてしまう場合は、以下のドリルを取り入れましょう。
左足を後ろに引いて身体を回転させる
トップで体が左に傾いてしまう人は、始動のタイミングで左足を後ろに引く動きを取り入れましょう。
クラブを横に持ったら(上記練習②)、左足で地面を蹴るようにして、右足一本でスイングを行います。クラブが動く前に左足を浮かせるくらいの意識を持ちましょう。
左足が先に引かれていると右足で踏ん張る形となり、前傾が左に傾きません。前傾が崩れる動きと、左足を引く動きは両立しないためです。
トップの軸の位置が安定するため、よりスピードアップしながら動けるようになります。
クラブを普通に持って同じ動作を行う
クラブを横に持った状態で左足を引くドリルをしたら、次はクラブを普通に持って同じ動作を行います。
いつもの素振りの動きに加えて左足を後ろに引く形です。
クラブを横に持った状態と同じ意識で前傾が保てるため、ダウンスイングからインパクトにかけてクラブを走らせやすいトップとなります。
この素振りを繰り返して、トップの形やクラブを走らせる感覚を覚えたら、通常のスイングに移りましょう。
練習の注意点
この練習の中で「左足を下げるとボールから大きく離れてしまう」といった場合があるため注意が必要です。
ここでは左足を引くドリルの注意点を2点解説します。
頭が右を向くのは自然な動き
「頭の位置は常に変わらない」と考える方も多いですが、頭が右を向くのは自然な動きです。
頭を一切動かさないで十分な捻転を行うことは難しいため、回した分だけ右を向くのは問題ありません。
しかし、軸ごと大きく右に動くとスウェーの原因となるため注意が必要です。
右足とお腹が動きの主役となる
後ろに引いた左足に体重を預ける動きには注意が必要です。左足に体重をかけると、ボールとの距離が大きく離れます。
このドリルの主役は右足とお腹です。
左足を引いても、引いたことがなかったかのように、右足を踏ん張りお腹が使えると、安定したバックスイングやトップを作れます。
そして、この感覚のまま通常のスイングができれば、ヘッドがビュンと走りやすいスイングとなります。
↓プロのようにクラブを振り抜くためには?コツと練習ドリルを紹介!
ゴルフの飛距離アップや安定性の向上には前傾を崩さずにヘッドが走るスイングが重要です。
そのためには、クラブを横に持って体を回転させるドリルがおすすめです。最初はクラブのグリップとヘッドの横を握り、徐々に右手をグリップに近付けていきましょう。
また、バックスイングやトップで前傾が左に崩れる方は、左足を引くドリルを取り入れましょう。
自宅にいてもクラブ一本でできる練習のため、ぜひ活用してください。