チョロってショート、トップでホームラン…
左足上がりのアプローチはアマチュアがもっともミスしてしまうシチュエーションの一つです。
通常の平らな場所とはまったく違う傾斜の角度でアドレスしなければならず、アマチュアゴルファーにはなかなか練習の機会もないので、なんとなく不安をもったままショットしているゴルファーも多いのではないでしょうか?
今回は、この左足下がりアプローチを成功させるための3つのポイントをレッスンいたします。可能なかぎりシンプルに打つことで成功する確率は大きくアップします。
左足上がりのアプローチ攻略法
ボール位置とアドレス
左足上がりの時はボールを中央よりも右に置きましょう。
そして、アドレスは傾斜に沿って立ちます。肩のラインと傾斜のラインが揃うようにアドレスして構えてください。傾きに逆らって左に重心を置いて立ってしまうと、クラブの入射角度が鋭角になるのでアプローチをコントロールすることが難しくなります。
左足上がりのクラブ選択
左足上がりのシチュエーションでは、右足に体重がかかりやすくなります。その状態でスイングするとフェースが開きやすくなり、想像よりもボールが上がります。
上手く打てたような気がするのに、高く上がってグリーンのはるか手前にポトッと落ちてしまった経験ありませんか?これは左足上がりの影響でロフトが想像よりも開いた状態でインパクトしてしまったことが原因です。なので、サンドウェッジなどは使用しないほうが◎です。
おすすめは、アプローチウェッジなど、51度や52度のクラブ選択が良いと思います。球も上がり過ぎず、ランも出るので打ち方を工夫しなくてもいつもどおりのショットで寄せる事ができます。
左足上がりの打ち方4ポイント
左足上がりアプローチでは、傾きに沿った打ち方が重要です。下から上に上がっているコースの傾きに沿ってスイングしましょう。この時に過度な体重移動がないように下半身をしっかりと踏ん張って固定してください。
打ち方のポイント
左足上がりの時はクラブ選択で、サンドウェッジ以外(AWなど)にして、傾きに沿って打つだけで基本的にはOKです。ライの状況にもよりますが、過度なすくい打ちをしたり、大きなスイングは必要ありません。テイクバックもコンパクトにし、ヘッドスピードを緩めないようにしてください。
またインパクトの後、フォロースルーでは脇はある程度締まった形が理想です。この時ゴルフクラブのフェース面は常に上を向いているとダフリやトップといったミスショットを防ぐことが出来ます。
左足上がりの注意点
左足上がりでは、飛球方向に体重をかけ過ぎないように注意してください。
左側に体重をかけ過ぎてしまうと、ロフトが立ってボールがグリーン上で止まらなくなります。反対側のグリーンにこぼれてしまうと、ラフやバンカーといった更に難しい状況に追い込まれる可能性がありますので、グリーン周りの情報を入れつつ注意しましょう。
左足上がりのアプローチではどうしても視線が上に行ってしまいがちです。以下のポイントを参考にしてみてください。
①ボールは中央より右側
②サンドウェッジ以外を選ぶ
③傾きに沿ってアドレス・スイングする
傾斜ではクラブの軌道やロフト角度が変わってしまうので、クラブ選択に注意して、アドレスを構え、スイングしましょう。
なかなかこのシチュエーションの練習をする機会はないかと思いますので、ぜひ今回ご紹介した方法を次回のコースで試してみてください。