ゴルフで最も緊張する瞬間がパターです。
初心者でも決められそうなたった数十センチのパットを、プロが外してしまうシーンもよく目にしますよね。パッティングでは感覚的な部分がとても重要になります。だからこそ自分のフィーリングに合ったフォームで打つことが大切になります。
しかし、パターの打ち方に正解はありません。背中を極度に曲げて打つ選手もいればクロスハンドグリップと言われる右手と左手を逆にした打ち方など千差万別です。だからこそどの打ち方が自分に合っているのか見つけるのが難しいといった一面もあります。
今回は自分に合ったパターの打ち方を見つける為の方法をご紹介します。感覚を大事にするかストロークを大事にするかで腕の使い方は変わってきます。
あなたに合った最適なフォームを見つけましょう!
↓パターの基本と練習法はこちらで解説いたします
目次
パターのストロークが安定する腕の形
自分に合ったスイングに形を見つける
パターのストローク中の腕の形は大きく分けて「3つ」あります。
どの形が良いといったことはなく自分に合ったものをチョイスすることが理想的です。何パターンか試してみて距離感の掴み方やスイングのしやすさを確認してください。その中でもっとも自分の感覚にぴったりな打ち方を決めて練習していきましょう。
打ち易いと感じるフォームで練習していく事で方向性や距離感といったパターに必要なスキルが向上していきます。
ストロークの軸を安定させる方法も参考にしてみてください。
パターストローク腕の形:五角形
両肘を適度に曲げ、両肩・両肘・グリップで五角形を作り、その形を崩さないようにスイングしましょう。五角形はフィーリング重視のスタイルです。
【メリット】
両腕が曲がった状態で打つのでタッチが出しやすくなります。細かな動きにも対応できるので、感覚を重視する方やイメージでパターを打ちたい方はこの五角形でスイングするとイメージを出しやすくなります。
【デメリット】
肘を曲げて打つのでスイングが不安定になりやすいといった面があります。腕の角度が変わってしまうと再現性が低くなるので注意が必要です。ヘッドの軌道の安定という意味では多少のデメリットがあります。
パターストローク腕の形:三角形
両肘を曲げずに、両肩・グリップで三角形を作って、その形を崩さないようにスイングしましょう。三角形はストローク重視のフォームです。
【メリット】
両肘が固定されスイングが安定しやすくなります。ストローク重視のゴルファーにオススメです。肩からクラブヘッドまでが一直線になり上下のブレがなくなりやすいので安定した軌道で打つことが可能になります。
【デメリット】
肘が伸びた状態になるのでタッチが出しにくくなります。また両腕が伸びた状態なので急な動きにも弱くなります。細かい操作や修正がしにくい打ち方なのでフィーリング重視でパッティングしたいゴルファーには向いていない形と言えます。
パターストローク腕の形:ハイブリッド形
左腕は真っ直ぐにして右肘を曲げ、両肩・両肘・グリップで四角形を作り、その形を崩さないようにスイングしましょう。ハイブリッド型は五角形と三角形の良いとこ取りをしたフォームです。
【メリット】
左肘が伸びてスイングも安定しやすく、右肘が曲がっているのでタッチも出しやすいといったメリットがあります。感覚とストロークどちらも意識しやすく両方のフィーリングが欲しいゴルファーにオススメです。
【デメリット】
五角形、三角形どちらの要素も入ってくるのでインパクトの感覚が掴みにくいといった方もいるかもしれません。どちらか一つに絞った方がわかりやすいといったゴルファーには向いていないかと思います。
自分に合ったストロークの見つけ方
どのパターンにもメリット、デメリットがあります。パターのフォームに関しては実際に自分で打ってみて一番感覚的にしっくりきたものを選ぶことをオススメします。
上記3パターンに共通して、パッティングでは下半身がグラつかないようにどっしりと構えましょう。過度に手首は使わず肩のストロークで一定のリズムを保ちながら軌道を意識して打つことが大切です。ボールの行方が気になると思いますが、ぐっとこらえてヘッドアップを防ぐこともお忘れなく。
パターの距離感を合わせる練習ドリルはこちらをご覧ください。
自分にしっくりくるパターのフォームが見つかったでしょうか?どれを選択するかはあなた次第ですが、この3パターンの中のどれかを絶対に真似する必要はありません。あくまで大きく分けた場合の3パターンです。
この中の1つを試していくうちに、もうちょっと肘を内側に絞って・・といった感じで自分なりのパッティングが出来上がっていくと思います。その感覚を大切にしてスイングを固めていく事が上達への近道です。