出典:日本女子プロゴルフ協会
2019年の国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」が沖縄県の琉球ゴルフ倶楽部で行われ、4日間の競技が終了しました。
最終日、2位に7打差をつけてスタートした比嘉真美子は不安定な天候の中で粘りのゴルフを展開。ダブルボギーも2つありながら「76」のスコアでしのいで通算5アンダーとし、開幕戦勝利とツアー通算5勝目を飾りました。地元・沖縄県勢の本大会優勝は2004年の宮里藍さん以来、15年ぶり。
3打差の2位タイには同じく沖縄県出身の新垣比奈、2018年のプロテストでトップ合格したエイミー・コガ、穴井詩の3人が入りました。
比嘉真美子のプロフィール
出典:GDO
名前:比嘉真美子 |
生年月日:1993年10月11日(25歳) |
身長161センチ |
体重:58キロ |
血液型:O型 |
出身校:沖縄県立本部高校 |
プロ転向:2012年 |
ツアー通算:LPGAツアー5勝、下部ツアー1勝 |
これまでの歩み
沖縄県国頭郡本部町出身、ゴルフを始めたのは11歳のころ。2012年7月のプロテストに8位タイで合格。正式にプロゴルファーとなりました。
2013年4月の「ヤマハレディースオープン葛城」でツアー初優勝。翌5月の「リゾートトラストレディス」で早くも2勝目を挙げ、この年はシーズン通じて活躍、年間の獲得賞金ランキングで8位に入りました。
2017年8月の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」ではキム・ハヌル(韓国)とのプレーオフに勝利。ツアー3勝目を挙げました。
趣味は漫画と相撲観戦。2018年6月には大相撲の力士・勢翔太と婚約したことが明らかになっています。
ダイキンオーキッドレディス/ハイライト
出典:日本女子プロゴルフ協会
1日目
2019シーズン初戦は32回目と歴史ある「ダイキンオーキッドレディス」で開幕しました。
初日は若手のホープ、21歳の松田鈴英が首位発進。7メートルを超える強風が吹き荒れる中、3バーディノーボギーの69をマークしました。
1打差の2位タイに、地元・沖縄県出身の諸見里しのぶと比嘉真美子、大里桃子、菊地絵理香の4人が並ぶ展開で幕を開けます。
2日目
出典:GDO
2位タイでスタートした比嘉真美子が1イーグル6バーディ、2ボギーの「66」とスコアを伸ばし、通算8アンダー。単独首位に立ちました。
この日、6位で出た小祝さくらは「67」で回り、通算6アンダーの2位につけます。3位には通算4アンダーで原江里菜が続きました。
首位発進した松田鈴英は通算3アンダーで4位タイに。昨季賞金女王のアン・ソンジュ(韓国)、申ジエ(韓国)、柏原明日架と並びました。
2017年賞金女王の鈴木愛、諸見里しのぶ、有村智恵らはカットラインに1打届かない通算3オーバーの55位タイで予選落ちとなっています。
3日目
出典:日本女子プロゴルフ協会
強風と雨によりさらに過酷なコンディションとなった3日目。54人中アンダーパーは2人と我慢が求められる状況となりました。
単独首位でスタートした比嘉真美子は3バーディ、2ボギーの71。2位に7打差とリードを広げました。
通算2アンダーの2位には、松田鈴英、小祝さくら、原江里菜、申ジエの4人。通算1アンダーの6位に、福田真未とエイミー・コガが続く展開となりました。
最終日
出典:日本女子プロゴルフ協会
2位に7打差をつけ、単独首位で出た比嘉真美子は3バーディ、3ボギー・2ダブルボギーの「76」。スコアを落としたものの通算5アンダーで開幕戦を制しました。優勝は2018年「KKT杯バンテリンレディス」以来となる通算5勝目となります。
風雨が時折強まる天候の中、比嘉は8番と13番でダブルボギーとなるなど苦戦。しかし、首位スタートのアドバンテージも生かして後続を3打差で振り切っての優勝となりました。
通算2アンダーの2位タイには地元出身でホステスプロの新垣比菜、穴井詩、エイミー・コガの3人。新垣は最終日ベストスコアの68をマーク。前日の15位タイからのジャンプアップでした。
松田鈴英、申ジエ、福田真未が通算1アンダーの5位フィニッシュ。アメリカツアーに参戦中、帰国して本トーナメントに参加した畑岡奈紗は4オーバーの17位タイとあと一歩の結果に終わっています。
国内女子ツアーは開幕戦を終え、これから38試合の熱戦が繰り広げられます。賞金王争いの行方、若手選手の台頭、韓国勢の活躍、ニューヒロインの誕生など見どころは尽きません。週末、女子プロゴルファー達がプライドをかけて戦う真剣勝負、これからも大注目です!