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今シーズンのメジャー第1戦、マスターズがオーガスタ・ナショナルゴルフクラブで開催され、タイガー・ウッズが通算13アンダーで最終日に逆転、優勝を果たしました。
タイガー・ウッズのPGAツアーでの優勝は昨年9月のツアー選手権以来で、通算81勝目。歴代最多記録となるサム・スニードの82勝にあと1つと迫りました。
タイガー・ウッズのマスターズ勝利と完全復活までの道のりを紹介します。
マスターズでは5度目の優勝!
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4大メジャーの今シーズン開幕戦、マスターズはアメリカジョージア州のオーガスタ・ナショナルゴルフクラブで開催され、タイガー・ウッズが通算13アンダーで逆転優勝。
2008年の全米オープン以来11年ぶり、メジャー通算では15勝目。不調からの完全復活を遂げました。
タイガー・ウッズのマスターズ制覇は2005年以来5度目。PGAツアー通算では81勝目となり、歴代最多記録となる故サム・スニードの「82」にあと一つと迫りました。
メジャーで初めての逆転優勝
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マスターズ最終日、タイガー・ウッズは首位に2打差の11アンダー、2位タイでスタート。前半9ホールを3バーディ2ボギーで終えると、ここから首位をとらえにかかります。
12番ホール、同じ最終組でラウンドしたフランチェスコ・モリナリ(イタリア)がダブルボギーで11アンダーと後退。
首位に並んだタイガーは13番と15番のパー5でバーディ、単独首位に。16番パー3ではティーショットをピンから1メートルにつけて、この日6つ目のバーディをもぎ取ります。
2位に2打差をつけて迎えた最終18番ホール。3オン2パットでボギーとなりましたが、後続を1打差で振り切って頂点に立ちました。
これまでのメジャー14勝はいずれも最終日には首位スタート。すべて「逃げ切り」での勝利でした。今回は逆転での初めての優勝。43歳、ケガから完全復活を遂げたタイガー・ウッズがまた新しい歴史を作りました。
完全復活までの道のり
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タイガー・ウッズは1997年、21歳で挑んだマスターズで2位に12打差をつけてメジャーで初優勝を飾ります。驚異的な強さを見せつけて2000年までには4つのメジャータイカーを制覇する「キャリアグランドスラム」を達成。
2008年の全米オープンまでに14のメジャータイトルを手にしてきました。しかし膝の故障に悩まされ、ツアーから離脱します。
復帰後、2012年から2年間で8勝を挙げましたが、今度は激しい腰痛に襲われ、プレーをするどころか日常生活にも苦しむほどになってしまいました。2016年はツアー出場がゼロ。2017年には4回目となる手術に臨みます。
カムバックした2018年には徐々に復調。全米オープンや全米プロという大舞台で優勝争いを演じます。そして9月のツアー選手権では5年ぶりにPGAツアーでの優勝を果たしました。
今回のマスターズ優勝はまさに完全復活を遂げた証。今シーズンのツアー、そして残る3つのメジャー大会でどんな活躍をしてくれるのか。ますます胸が躍ります!
日本勢の結果は?
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最終日、25位からスタートした松山英樹は3バーディ3ボギーの72で、通算3アンダー・32位タイの結果となりました。またアマチュアとして出場した金谷拓実は最終日に6オーバーとスコアを落とし、通算5オーバーの58位タイ。小平智は通算6オーバーの61位でフィニッシュしています。
トーナメント最終日、赤黒のおなじみの装いで優勝を果たしたタイガー・ウッズ。度重なるケガを乗り越えて、最強と言われた時代とはまた違った「強さ」を身につけたに違いありません。43歳となったタイガーですが、これからどんな活躍をしてくれるのか。とても楽しみです!