8月19日から8月22日にかけて行われた、長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ(ザ・ノースカントリーゴルフクラブ/7178ヤード/パー72)は比嘉一貴が通算20アンダーで逆転優勝を挙げた。
初優勝を狙う上井邦裕は、3日目に単独首位となるが最終日に伸ばせず2位(-18)。
3位は大槻智春と稲森佑貴が通算14アンダーで並んだ。
目次
比嘉一貴が逆転優勝!2年ぶりの勝利で2勝目を挙げる!
長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップは比嘉一貴が逆転優勝を果たした。
初日を68(11位タイ)で終えた比嘉は2日目、圧巻のプレーを披露。10番のスタートホールで8メートルのバーディパットを沈めると、15番18番でも決して短くないバーディパットを沈め、前半を3アンダーで折り返す。
後半も2番から5番まで4連続バーディ。3番では7メートルのバーディパットを決めたように、この日はパッティングが冴え渡っていた。最終的に7バーディノーボギーのラウンドで一気に首位タイに躍り出た。
「ミドルパットくらいの距離がポンポン入った」と振り返った。
比嘉は3日も好調のゴルフを見せた。6バーディ1ボギーでラウンドし通算16アンダーとした。この日は初優勝を狙う上井邦裕が65でラウンドし首位の座は譲るものの、首位と2打差の単独2位に付ける。
優勝を狙う最終日、前半3番のロングホールでボギーとするも、4番でバーディを奪いすぐに取り戻す。その後6番7番と連続でバーディとし、単独首位へ躍り出る。後半は一時、上井に首位を奪われるも、13番から3連続バーディを奪いリードを3打差に広げた。
「そこ(3連続バーディ)から緩んでしまった」と振り返った16番はボギーにするも、20アンダーでフィニッシュ。
「今日は20アンダーが目標だったので、達成できてよかった」とコメント。
この20アンダーという数字は大会レコードタイ。2019年のKBCオーガスタ以来となる、堂々の優勝を手にした。
次週は2年ぶりの開催となるKBCオーガスタ。初のディフェンディング大会となる試合での躍動が期待される。
長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップまとめ
長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ概要
舞台となったのは、青木功プロが手掛けた、北海道の「ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(7178ヤード/パー72)」。2020年大会は新型コロナウイルスの影響によって中止となっていたため、2年ぶりの開催となった。
賞金ランキング1位の星野陸也や、前回大会の覇者、石川遼など、計138名が出場した。
上井邦裕は2位|最終日伸ばせず初優勝を逃す
上井邦裕は2日目を首位タイ、3日目を単独首位でフィニッシュするも、最終日に伸ばせず、最終成績を2位とした。関西オープンや日本ツアー選手権森ビル杯など、初優勝に手が届きかけるシーンが続いたが、今回も惜敗に喫した。
初日を6バーディ、ノーボギーの2位タイで終えた上井は、2日目も5アンダーと順調に伸ばし首位タイに躍り出る。
そして、上井の今回のハイライトは3日目と言っても良いだろう。スタートホールでバーディを奪った上井は3番のロングホール、バンカーから放った第3打がそのままチップイン。前半更に2つのバーディを奪い5アンダーとする。それだけでは終わらず、17番のミドルホールでもグリーン奥からのセカンドショットを沈めイーグル。この日2イーグル4バーディ1ボギーの7アンダーで単独首位とする。
しかし優勝を狙う最終日、アクシデントが起きる。長年愛用していたドライバーのクラウン部分にヒビが入っていたのだ。優勝がかかる最終日、急遽予備のドライバーでのラウンドとなった。実は3日目「後半はしっくりこなかった」とコメントを残していた。ドライバーの不調がその原因の一端となっていた可能性は否めない。
そのようなアクシデントもあり、最終日上井は波に乗れなかった。前半を1オーバー、単独2位で折り返す。バックナイン10番11番で連続バーディを奪い一時は首位に返り咲くも、その後伸ばしきれず、最終的にイーブンでフィニッシュ。通算18アンダーとし。比嘉に優勝を譲った。
38歳の苦労人は「次は優勝できるように」とコメントを残し次週へ向かった。
石川遼連覇ならず|土日で伸ばせず38位
2019年の覇者、石川遼は防衛がかかる1戦となった。
石川遼は初日、3バーディ、ノーボギーの69、2日目を4バーディ1ボギーの69でラウンドを行い、24位タイで3日目を迎えた。
しかし3日目、6番からショット、パットでミスが続き3連続ボギーを喫する。後半何とか盛り返すも、この日は73でのラウンド。34位タイまで順位を落とす。
そして最終日も波に乗れず、2バーディ2ボギーとし、トータル5アンダー、37位タイで終えた。
石川はこの試合からクラブセッティングを大きく変更している。2年以上愛用していたアイアンを、Callaway APEX TCBへ変更。更に、4番アイアンを抜き、今までには珍しい7番ウッドも導入。216ヤードのパー3で7ウッドを選択している場面もあった。
「飛距離もボールに伝わり切れていないもどかしさはあるけれども、毎試合成長していけるようにしたい」とコメント。次戦のSansan KBCオーガスタへ向かった。
上位選手結果一覧 | ||||||
順位 | 選手 | 1R | 2R | 3R | 4R | トータル |
優勝 | 比嘉一貴 | 68 | 65 | 67 | 68 | 268(-20) |
2位 | 上井邦裕 | 66 | 67 | 65 | 72 | 270(-18) |
3位T | 大槻智春 | 68 | 69 | 70 | 67 | 274(-14) |
3位T | 稲森佑貴 | 69 | 68 | 66 | 71 | 274(-14) |
5位T | 宋永漢 | 65 | 72 | 70 | 68 | 275(-13) |
5位T | J・チョイ | 67 | 69 | 68 | 71 | 275(-13) |
7位 | 竹安俊也 | 66 | 70 | 71 | 69 | 276(-12) |
8位T | 石坂友宏 | 69 | 67 | 69 | 72 | 277(-11) |
8位T | 岩田寛 | 70 | 67 | 68 | 72 | 277(-11) |
10位T | 塚田陽亮 | 69 | 69 | 71 | 69 | 278(-10) |
10位T | 張棟圭 | 72 | 69 | 70 | 67 | 278(-10) |
10位T | 亀代順哉 | 68 | 68 | 72 | 70 | 278(-10) |
10位T | S・ハン | 71 | 70 | 71 | 66 | 278(-10) |
10位T | 杉山知靖 | 66 | 71 | 69 | 72 | 278(-10) |
10位T | 秋吉翔太 | 70 | 69 | 67 | 72 | 278(-10) |
10位T | 金谷拓実 | 69 | 71 | 66 | 72 | 278(-10) |