出典:ゴルフダイジェスト
米時間8月26日から8月29日の4日間に渡って、プレーオフ第2戦であるBMW選手権が開催された。(メリーランド州・ケイブスバレーGC/7542ヤード/パー72)
優勝は6ホールのプレーオフを制したパトリック・カントレー(通算27アンダー)。
ブライソン・デシャンボーはプレーオフの末、惜しくも2位。3位には通算23アンダーの任成宰が入った。
日本の松山英樹は伸ばしきれず46位タイ(通算9アンダー)。ツアー選手権への切符を手にした。
目次
BMW選手権はP・カントレーが優勝!6ホールに渡ったプレーオフを制する
伸ばし合いとなったBMW選手権は通算27アンダーでパトリック・カントレーが優勝を勝ち取った。
初日から66,63,66と安定して大きく伸ばした中での最終日、B・デシャンボーと並んで首位タイからスタートした。この日も合計8つのバーディを奪い(2ボギー)、66でラウンド。通算27アンダーとした。
同じく首位タイでスタートしたデシャンボーも66でラウンドし、プレーオフに突入。
18番18番17番の順番で行われた最初の3ホールはデシャンボーがバーディパットを決めきれずパープレー。一方でキャントレーは、凌ぐ形でパープレーとした。
4ホール目(18番)もお互いパーで終えた後の5ホール目(17番)。キャントレーが50センチのバーディーチャンスに付けるも、デシャンボーが先に2メートルのバーディパットを決める。キャントレーも確実に沈め、6ホール目へ。
17番のショートホールで行われた6ホール目。キャントレーが6メートルのバーディパットを沈め、一方でデシャンボーは3メートルのバーディパットを沈められなかった。
この瞬間キャントレーの今季3勝目が決まった。ポイントランキングは1位へ上昇し、10打のハンディキャップを得てツアー選手権へ向かう。
BMW選手権まとめ
BMW選手権概要
プレーオフ第2戦となるBMWはフェデックスポイントランキング上位70名が出場資格を保有。体調不良により欠場をしたパトリック・リード(同ランキング26位)を除いた全69名が出場した。
サバイバル形式で全3戦が行われるプレーオフシリーズ。2戦目となるBMW選手権終了時のフェデックスポイントランキング上位30名が、最終戦であるツアー選手権の出場権を得る。
ランキングボーダー上にいる選手にとっては生き残りをかけた一戦。上位陣にとっては、ツアー選手権のハンディキャップが確定する非常に重要な1戦となった。
日本人選手では松山英樹(同ランキング18位)の上位進出に期待がかかった。
松山英樹46位タイ|8年連続ツアー選手権の切符を手にする
前週のザ・ノーザントラストではバックナインでスコアを落とすことが多かった松山。BMW選手権プロアマ戦のラウンド後、松山は30度を超える暑さの中、目澤秀憲コーチと繰り返しスイングチェックを行った。
「僕の中では僕の考えがある。それが上手くいくようになればという感じはある。」とコメントを残していた。
最終戦のハンディキャップを確定させる重要な一戦の初日。スタートホールをボギーで発信するも、続くロングホールですぐに取り返す。その後も3連続バーディを含む4つのバーディを奪い、4アンダーで折り返す。後半はティーショットが乱れることがあったもののノーボギーのゴルフで1つ伸ばす。結局初日は6バーディ、1ボギーの67(7位タイ)と好調な滑り出しを見せた。
「後半、最後までボギーを打たずに終われたのが良かった。」と振り返った。
2日目を3つ伸ばして15位タイ(-8)で迎えた3日目。ムービングサタデーで爆発とはならなかった。2番のロングホールでバーディを奪い、幸先の良いスタートを切ったがその後伸ばせず。前半をイーブンで折り返す。後半も11番,12番で連続バーディを奪うもののその後ボギーを重ねイーブン。72でのラウンドとなった。
「何も良くなかった。ショットにちょっとした違和感が起きて、それを引きずったという感じ。残念な1日ですね。」と語った。
それでも「(最終)18番のティーショット、セカンドショットはすごくよかった。ちょっと気付きもあったので、最終ラウンドで良いプレーができるように頑張りたい。」とコメントを残し、練習場へ向かった。26位タイからスタートする最終日の巻き返しを狙った。
そして最終日、4番のロングホールではセカンドショットでスプーンを握り2オンに成功。ここをバーディ。更に5番の短いミドルホールでもバーディを奪う。しかし8番、ティーショットをバンカーに入れる。バンカーからのセカンドショットも深いラフへ。第3打もグリーンを捕えられず、4オン2パットとした痛恨のダブルボギー。
後半の17番で1つ伸ばすも、この日は3バーディ、1ダブルボギーの71。悔しさを滲ませてフィニッシュした。通算成績は9アンダー(46位タイ)。
しかし、フェアウェイキープ率、パーオン率共に4日間で最も高い数値を記録した。ツアー選手権での活躍が期待される。
当ラウンドが終了時点で松山のフェデックスポイントランキングは22位。8年連続でのツアー選手権への切符を手にした。ツアー選手権はハンディキャップにより1アンダーからのスタートとなる。
B・デシャンボーは2日目に自己ベストの60でラウンド!
プレーオフの末惜しくも敗れたデシャンボーは2日目に圧倒的なゴルフを披露した。
19位タイからスタートした2日目、前半、5つのバーディと1つのイーグルを奪い、7つスコアを伸ばす。更に後半もこの日2つ目のイーグルを含む3バーディ、1イーグル。結局この日は8バーディ、2イーグル、ノーボギーの60でラウンドをした。
特に後半16番のセカンドショットは「キャリアの中でも屈指のショットの1つ。フライヤーの計算が完璧だった。」と振り返った。
ポイントランキングを3位に伸ばし、ツアー選手権を7アンダーからスタートする。
上位選手の最終結果まとめ
順位 | 選手 | 1R | 2R | 3R | 4R | トータル |
優勝 | P・カントレー | 66 | 63 | 66 | 66 | 261(-27) |
2位 | B・デシャンボー | 68 | 60 | 67 | 66 | 261(-27) |
3位 | 任成宰 | 67 | 65 | 66 | 67 | 265(-23) |
4位 | R・マキロイ | 64 | 70 | 65 | 67 | 266(-22) |
5位 | E・ファンローエン | 67 | 68 | 67 | 65 | 267(-21) |
6位T | S・ガルシア | 65 | 67 | 67 | 69 | 268(-20) |
6位T | D・ジョンソン | 67 | 70 | 65 | 66 | 268(-20) |
8位 | S・バーンズ | 64 | 70 | 65 | 70 | 269(-19) |
9位T | J・ラーム | 64 | 66 | 70 | 70 | 270(-18) |
9位T | A・アンセル | 66 | 67 | 66 | 71 | 270(-18) |
9位T | A・ノレン | 71 | 66 | 67 | 66 | 270(-18) |
46位T | 松山英樹 | 67 | 69 | 72 | 71 | 279(-9) |