今年も、いよいよ3月から国内女子ツアーが開幕します!選手たちは、昨年以上の成績を収めるために国内外で合宿に入って今シーズンに備えているそうです。
昨年の賞金女王争いは面白かったですね。今年もどんなヒロインが現れるのかとても楽しみです。今回は、昨季の振り返りと今シーズン若手の注目選手をご紹介します。アマチュアでメジャーを制覇した選手から下部ツアーから着実に実力をつけステップアップしてきた選手です。ツアーが10倍楽しみになること間違いなしです!
目次
2017年を振り返って
昨年の国内女子ツアーは、3年連続賞金女王がかかったイ・ボミ選手が引っ張っていくかと思われました。しかし、夏場まで勝てず、終わってみると勝利数は1勝のみ。賞金ランキングも23位という結果でした。
不調の原因は「パーオン率」の低下にあります。2016年シーズンは「74.4684%」で1位と安定感抜群のゴルフが、昨シーズンは「68.1992%」と23位。パーオンできないからバーディーも取れずにスコアが伸ばせなかったように感じます。本人はとても悔しいシーズンだったはずです。今季の巻き返しを期待しましょう。
そんなイ・ボミ選手を尻目に韓国勢の話題を独り占めしたセクシー女王アン・シネ選手。昨年の5月から日本女子ツアーにスポット参戦。美貌とファッションで日本の男性ファンを魅了し続けました。シーズン途中、ウェアのドレスコードが厳しくなりましたが、相変わらずのセンスの良さには驚きました。来季も必ずゴルフ界を盛り上げてくれるはずです。
2017珍事件|人気選手によるクラブ超過
同じ試合で2人の人気選手がクラブ超過の違反が発覚しました。2017年10月、賞金総額1億8,000万円というメジャー並みの大会「NOBUTAグループマスターズGC」での珍事件発生です。
初日では、首位に立っていた葭葉ルミ選手がクラブ超過で4打罰。2日目、超人気選手アン・シネも初日でのクラブ超過が発覚しました。アン・シネ選手は、そのルール違反のショックでその大会を棄権しています。(※クラブ超過:ゴルフは14本を越えるクラブでラウンドしてはいけません。15本を越えると1ラウンド最高で4打罰を受けます)
同じ試合で2人の選手がクラブ超過違反をするのは珍しいですね!
2018年度のトーナメント概要
出典:日本女子プロゴルフ協会
LPGAツアー
3月1日〜4日ダイキンオーキッドレディースゴルフトーナメントを皮切りに、38試合が開催されます。賞金総額は37億2,500万円で、6年連続で過去最高額を更新しています。国内女子ツアーの人気の高さを証明しています。
LPGAステップ・アップ・ツアー
LPGAツアーに出場資格を持たない選手および新人の育成・レベルアップを目的とするツアーです。2017年同様に21試合が開催されます。賞金総額は4億2,500万円。3年連続で過去最高額を更新しました。
2試合が2日間競技から3日間競技に変更となり、3日間競技が21試合中17試合になります。
【3日間競技変更トーナメント】
・Skyレディース ABC杯
6/27〜29 ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)
・ANA PRINCESS CUP
7/11〜13 早来カントリー倶楽部 北コース(北海道)
LPGAレジェンズツアー
45歳以上の女子プロゴルファーを対象としたツアーです。5試合が開催されます。
【新規開催トーナメント】
火の国レジェンズオープン
10/3〜4 くまもと城南カントリークラブ(熊本県)
参考:日本女子プロゴルフ協会
今シーズンの注目選手
2017年ステップ・アップ・ツアー賞金女王|谷河枝里子
出典:ALBA.Net
谷河枝里子(たにかわ・えりこ)1988年生まれ。大阪府出身。14歳からゴルフを始める。大阪学院大学高校ゴルフ部に所属。2010年にプロに転向。
2013年プロテスト合格。翌14年のステップアップツアー・エディオンレディースカップでプロ初優勝。昨年は、ステップ・アップ・ツアーで年間3勝して賞金女王となり、今シーズンはレギュラーツアー前半戦の出場権を獲得しました。今年2月に挙式をあげる予定です。師匠は水巻善典プロ。
本人曰く、「念願のレギュラーツアー出場権を手に入れたので、その雰囲気を楽しみながら頑張りたい」とのことです。
2017年プロテスト1位合格|松田鈴英
出典:日本女子プロゴルフ協会
松田鈴英(まつだ・れい)。1998年生まれ。滋賀県出身。9歳の頃からゴルフを始める。福井工業大学付属福井高等学校出身。
2017年2回目のプロテストで、初日から上位をキープし1位で合格。1位通過者だけに与えられるLPGAツアー後半戦の出場権を手に入れましたが、14試合に出場して10試合に予選落ち。「1ストローク差で、予選落ちが多い。上がりの何ホールかで、ボギーを打つ。それがいけなかった」と自戒しています。
昨年のQTでは18位に入り出場権を獲得。その後に行われた試合「新人戦加賀電子カップ」では2位に入り、今シーズンに弾みをつけています。
2017年QT1位通過|髙橋 恵
出典:日本女子プロゴルフ協会
髙橋 恵(たかはし・めぐみ)。1996年生まれ。神奈川県出身。ゴルフは7歳ころより始める。佐久長聖高等学校出身。2016年のプロテストに合格。
2010年に13歳でステップ・アップ・ツアー優勝。一躍注目を集めましたが、故障もあってその後は思うような成績は残せていません。プロ入り後は、LPGA新人戦加賀電子カップに優勝。活躍が期待されましたが、35試合中、25試合が予選落ち。賞金ランキングも97位でした。
昨年のQTでは、すべてパープレー以下でラウンドし、8アンダーで1位通過。その成績で今季のツアー前半戦の出場権を獲得しました。追い詰められると力を発揮するタイプの選手のようです。
「アプローチとバットを磨いてもっとピンに寄せられるようにしたい」と抱負も語っています。13歳でステップ・アップ・ツアーを優勝した天才少女が復活するかもしれませんね!
LPGAツアー史上最年少優勝|勝みなみ
勝みなみ(かつ・みなみ)1998年生まれ。ゴルフは8歳の頃から始める。鹿児島高等学校出身。
<ジュニア時代の成績>
全国中学校ゴルフ選手権春季大会優勝(2012年)
日本ジュニアゴルフ選手権競技女子15歳~17歳の部優勝(2014年)
日本女子アマチュアゴルフ選手権競技優勝(2015年)
<LPGAツアー優勝>
KKT杯バンテリンレディスオープン優勝(2014年)
LPGAツアー史上最年少となる15歳での優勝を果たす。
2017年プロテストに9位タイで合格。
ツアー最年少優勝後に、宮里藍選手のように、”プロ宣言”をしてプロゴルファーの選択もありましたが、当時高校入学したばかりだったということと、日本ジュニア、日本アマのタイトルを取りたかったようで、アマチュアを続行する道を選んでいます。
今季は、QT順位26位で初めてのフルシーズン挑戦です。どんな戦いをみせてくるのかとても楽しみです。
ツアー2年目|畑岡奈紗
出典:日本女子プロゴルフ協会
畑岡奈紗(はたおか なさ)。1999年生まれ。茨城県笠間市出身。11歳でゴルフを始める。中学3年の時に中嶋常幸プロが指導する「ヒルズゴルフ・トミーアカデミー」に入門し、才能が開花したと言われています。
昨年9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」でプロ初優勝を挙げ、翌週の「日本女子オープン」で史上2人目の大会連覇を40年ぶりに達成したのが記憶に新しいと思います。今年ツアー2年目です。日本航空とスポンサー契約を結び、さらなる飛躍をと意気込んでいます。
昨年は、米ツアーで思うような成績が残せず帰国して2勝。再度米ツアーの予選会でトップ通過を果たし、「いい流れのまま今シーズンに入っていきたい」と抱負を述べています。これまでの経験を活かして、今季はすごい畑岡選手を見ることができそうです。
畑岡プロは、ドライバーで260ヤード飛びます!アマチュアゴルファーが飛ばす秘訣はこれです。↓↓↓
昨年の賞金女王鈴木愛が連続賞金女王になるか、韓国勢が盛り返すのか、ご紹介した5名の選手が大活躍するのか、それとも無名の選手が出現し女子ツアーに旋風を巻き起こすのか…今シーズンも楽しみです!