15日(日本時間16日)米男子ゴルフ・RBCヘリテージ最終日、首位と6打差の12位からスタートした小平智選手が、7バーディー、2ボギーの66で回り、通算12アンダーで並んだ韓国:金シウとのプレーオフを制し、米ツアー初優勝を成し遂げました。
日本人選手のアメリカ男子ツアー優勝は
1983年 青木功
2001年 丸山茂樹
2008年 今田竜二
2014年 松山英樹
に続く快挙です。小平智選手は優勝賞金120万6000ドル(約1億2900万円)を手にしました。
最終日の小平選手!
小平智選手は、最終日に猛チャージをかけました。出だしの1番から3連続バーディー。7番のパー3でもバーディーを奪い、8番でボギーをたたいたものの、前半を33で回り、後半に入りました。
後半は強い風が吹く中、10番のパー4でバーディー発進。14番はグリーン外からのバーディーを決め、15番もバーディーで2連続バーディーを奪い、勢いに乗ると、17番のパー3でボギーをたたきましたが、後半も33でまとめ、トータル66、通算12アンダーで4日間のプレーを終了。
同じく通算12アンダーで回った金シウ(韓国)とのプレーオフに突入。プレーオフ1ホール目は、18番(パー4)で2回行われ、それぞれパーで引き分けました。プレーオフ3ホール目の17番(パー3)、小平選手は7メートル、金シウは6メートルにつけました。小平智選手が先にバーディパットを沈め、金シウが外し、小平選手の米ツアー初優勝が決まりました。
小平選手は、「目指していた舞台で、こんなに早く優勝できるとは思っていなかった。本当にうれしい。プレーオフはあまり得意ではないけど、一つ一つ自分のプレーに集中したら、いい結果になりました。最後のバーディパットは集中して打てた。すごい気持ちよかったです。今までの優勝の中で一番頭が真っ白になりました」とインタビューに答えていました。
小平選手の豪快なドライバーショットです!
プレーオフを戦った金シウ選手とは…!
金シウ選手は、韓国ソウル出身。2012年に史上最年少の17歳で、PGAツアーの最終予選会を突破している凄腕です。2017年プレーヤーズ選手権で最年少優勝を果たしツアー2勝目を挙げています。松山英樹の活躍が刺激になっているようで、練習ラウンドも一緒にする仲。兄のように慕っているそうです。
小平智|世界ランクも27位に浮上
大会終了後に最新の世界ランキングが発表されました。米ツアー初優勝の小平智選手は、46位から27位に浮上し、初のトップ30入を果たしました。
米ツアー出場15試合目での初勝利は、日本人史上最速の記録になりました。小平智選手は、この優勝により、来年からの米ツアー2年シード権も獲得し、2019年の「マスターズ」の出場も決めました。
プロフィール
名前:小平 智(こだいら さとし)
生年月日:1989(平成元年)年9月11日生まれ(28歳)
身長:172㎝
体重:70kg
出身地:東京都出身
ツアー通算:7勝(うち米ツアー1勝)
父親がレッスンプロだったことから10歳でゴルフを始める。2010年、日本大学を中退してプロ転向。2013年「日本ツアー選手権」で初優勝。2017年3月に古閑美保プロと結婚。前週、初出場したマスターズでは予選突破し28位でした。
ツアー屈指の飛ばし屋!正確性にも定評のある小平智選手の両腕の形は、参考になります。
他の日本人選手も活躍しはじめた…
時を同じくして、同じ週に開催された欧州ツアー「スペインオープン」では、谷原秀人選手が9位、宮里優作選手が12位タイの成績でした。女子米ツアー「ロッテ選手権」では、畑岡奈紗19位タイ。小平智選手に続いて頑張ってほしいです!
先週のマスターズの活躍から今週の米ツアー初優勝!本当におめでとうございます。やはり実力がついてきた証拠ですね!これからもどんどん勝利を手に入れて活躍していただき、メジャータイトルを早く取ってほしいものです。次のメジャー「全米オープン」が楽しみなってきました。小平選手に負けずに、他の日本人選手の活躍も期待しています。