『グレイテスト・ゲーム』
この映画は実話です。
アメリカ労働者階級出身の20歳の青年、フランシス・ウィメットが1913年の全米オープンを舞台に、ゴルフの歴史を変えてしまったお話です。
日本では劇場未公開だったし、たいした映画じゃないのかなと思いつつも、ゴルファーとしてゴルフ映画は見ておくか程度の気持ちで見たのですが、、、
なぜ劇場公開しなかったんだ!?ストーリーも映像も素晴らしい!
なによりビックリしたのはゴルフ映画にありがちな画面の「地味さ」がまったくないんです!最新のCGやモーションキャプチャー映像などを駆使し、迫力のスイングシーンや、弾道をボール目線で描くなどゴルフのダイナミックさが、余すところなく描かれていました。
今まで見たスポーツ映画の中でも抜群のクオリティーです。
実話というストーリーを大切にしながらも、あくまでゴルフをメインに仕上げてあるゴルファー必見の映画です。
ストーリー
少年期に英国人プロゴルファー、ハリー・バードンとの出会いをきっかけに、ゴルフの魅力に取りつかれていくところから物語は始まります。
生まれ持った才能とゴルフへの情熱で、学生プレーヤーとしてめきめきと頭角を現していきますが、当時のアメリカは階級意識が大きくゴルフは一部の貴族階級のみが歓迎される特別なスポーツでした。
実力のあるウィメットも、家計を助けるためにキャディーとして働いていた経験から差別的な言葉を投げかけられます。ゴルフにのめり込んでいく息子に身の程をわきまえ労働に励むようたしなめる父と子は激しく対立します。
親子喧嘩の末、全米アマチュアで優勝出来なければゴルフから身を引くことを条件に出場をしますが、結果は惨敗。ゴルフを諦め失意の中、スポーツショップの店員として働いていた彼に、突然全米オープン出場の招待状が届きます。ゴルフを諦めきれなかったウィメットは、父の反対を受けながらも再びゴルフクラブを手にします。
ここがおすすめポイント!
安全なところに打つべきか、チャレンジしてドライバーを使うべきか、といったゴルファーならではの心理的な場面や、プレッシャーからくるイージーミスなど、手に汗握るシーンが盛りだくさん!
コース環境なども当時を忠実に再現しているので現代の我々から見ると、「こんなグリーンで打ってたの?」「そんなバンカーショット絶対無理!」といったシーンもたくさん出てきます。そしてなにより嬉しいのが、ナイスショットの音がこれでもかというほど収録されているのでゴルフ好きにはたまりません。
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ゴルフを中心に、夢・親子の絆・葛藤・理不尽・努力など、現代の我々と同じように人生と戦った彼らの姿に、勇気とチャレンジする大切さを改めて教えてもらえる点もおすすめの理由です。
私は喧嘩した父との和解のシーンで涙が止まりませんでした。
お伝えしたストーリーはほんの前半部分だけで、後はゴルフの醍醐味をたっぷり表現しています。
この映画を見れば明日からのラウンドが2倍楽しくなるでしょう。
『グレイテスト・ゲーム』本当におすすめです。