出典:日本女子プロゴルフ協会
2018年、プロツアー本格参戦1年目の新人ゴルファーにすでに5社もの大企業スポンサーが付いています。
彼女の名前は、三浦桃香。若干19歳のルーキーゴルファーです。
抜群のルックスと、豪快なドライバーやプレースタイル、ゴルフに対する謙虚な姿勢で、多くのファンやメディアを魅了しています。しかし、彼女の年代は人気・実力者がひしめく女子プロ黄金世代。
群雄割拠の時代を迎えようとしている女子プロゴルフ界で頭一つ抜け出す存在になれるのか?!大きな期待をされている新人ゴルファー、三浦桃香の強さと魅力に迫ります。
目次
プロフィール
出典:日本女子プロゴルフ協会
名前=三浦桃香 Momoka Miura |
身長=169センチ 体重52キロ |
血液型=A型 |
生年月日=1999.02.12(19歳) |
生い立ち
宮崎県宮崎市生まれ。母・恭子さんの誘いで9歳のときからゴルフを始めました。
アマチュア時代
出典:日本女子プロゴルフ協会
2010年には、宮崎県ジュニア、全国小学生トーナメントで優勝。中学生時代には九州中学校選手権で勝利しました。
高校はスポーツの強豪校として知られる宮崎県の日章学園高校に進学。同校は香妻琴乃、柏原明日架という先輩プロゴルファーを輩出しています。
2014年、茨城県大洗ゴルフ倶楽部で行われた日本アマチュアゴルフ選手権(当時はマッチプレー方式)で3位決定戦まで進出。惜しくも敗れましたが高校1年生にして4位の成績を収めました。
同じ年、九州ジュニアゴルフ選手権で優勝も果たしました。そして高校1年生にして出場したLPGAツアーのサマンサタバサ ガールズコレクション・レディースでは、6アンダーの33位でベストアマに輝きました。
さらに9月のマンシングウェアレディース東海クラシックでは、3アンダーの23位でローアマチュアを獲得しています。
その後、高校時代はLPGAツアーやアマチュアの大会に出場、ゴルフのスキルを磨いていきます。
2015年には九州高等学校ゴルフ選手権春季大会で2位の成績を収めました。2016年5月には九州女子ゴルフ選手権で3位に入っています。
ツアー本格参戦
出典:日本女子プロゴルフ協会
2017年にプロテストを受験。7月の最終テストに進みましたが、5月に交通事故に遭った影響もあって通算1アンダー、1打差で合格に手が届きませんでした。
それでも「事故の影響があったから仕方ない」と気持ちを切り替え。翌年のツアー出場権をかけたQT(予選会)に出場します。そしてファイナルQTまで進出、34位の成績となりました。これによって2018年度前半戦のツアーに出場する権利を得ることができました。
2018年はLPGAツアーへ本格参戦。初戦のダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントでは予選落ちしましたが、3戦目のTポイントレディス ゴルフトーナメントでは2オーバーの22位タイの好成績を収めます。
そして3月のアクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKIは地元での開催。初日は6アンダーで首位発進。2日目も4つスコアを伸ばし、最終日は最終組でスタート。地元の声援を受けながらプレーをしたが最終日は75、通算7アンダーで10位タイの結果となりました。
4月のサイバーエージェント レディスゴルフトーナメントでは最終日を4アンダーでスタート。10番までに3つスコアを伸ばしたものの、そこから決めきれず、17番と18番で連続ボギー、通算4アンダーで自身最高の7位タイの結果となりました。
同年6月から7月にかけては3試合連続の予選落ちをするなど、苦い経験も積みます。しかし決勝ラウンドでのプレーの経験も積みながら、確実に賞金も加算しています。
2度目のプロテスト
2017年に不合格となったプロテストに再び挑んだ三浦桃香。2次プロテストに参戦したが、初日78、67位と出遅れ。最終日も78と崩れてしまい、通算17オーバー、66位で通過ラインに4打足りず、最終テストへの進出することができませんでした。
翌年のツアー出場権を獲得するためには、QT(予選会)に出場して再び好成績を残すか、2018年ツアーで賞金シード(賞金ランキング50位以内)を獲得する必要があります。
「目標はシード権をとること」。本人がそう話すように、ツアーでのさらなる奮闘に大きな期待がかかります。
スイングの特徴
日本の女子プロゴルファーの中でもトップクラスの飛距離を誇る三浦桃香。
男子顔負けの豪快ドライバーは必見!飛ばしの秘訣は大きな捻転差にあります。
トップの位置では腰のひねりよりも大きく肩をひねって、強い力を生み出しています。身長が高くトップの位置も高い+生まれ持った手足の長さで、大きなスイングプレーンで遠心力を使っている点も特徴的です。
ここがトップクラス!
出典:日本女子プロゴルフ協会
三浦桃香の武器はやっぱり飛距離です。LPGAツアーの平均飛距離は249.16ヤードで、ツアーに参加するゴルファー全体の中で7位となっています。
それでも上位を目指すにあたっては「飛び過ぎてラフに入るとスコアにならない。それを避けるためにあえてグリップを短く握ったりして飛ばさないようにしている」と言います。飛ばそうと思えばもっと飛距離を出すことができる、底知れないパワーも持っています。
強さの秘密
出典:日本女子プロゴルフ協会
並みいるプロの中でも飛距離はトップクラスの三浦桃香ですが、そのほかの部分ではまだまだこれから伸びる余地がありそうです。
たとえばフェアウェイキープ率。これは56.32%でツアーに参戦する101人中88位です。見方を変えれば「フェアウェイを外す」上位1割の中に入っているとも言えます。それでもパーオン率は64.53%で51位、全体の真ん中に入ってきます。そしてバーディ率では42位と半分よりも少し上です。
これらのことから、フェアウェイを外して悪い状況になったとしても2打目でカバーしてグリーンに乗せてくる、粘り強いスタイルが見えてきます。「私のゴルフはボギーもあるけどバーディもある楽しいゴルフ。見るとワクワクした気持ちになってもらえると思います」と三浦桃香。
まだまだ伸び盛り。これから強くなっていく過程で、どんなところがストロングポイントになっていくのかもまた、楽しみです。
性格と人柄
出典:資生堂
<ニックネーム>
本格的なツアーデビューとなった2018年。16歳のときからツアーに出場するなど注目されている存在ですが、本人の目標は「皆さんに名前を覚えてもらえるようにがんばりたい」とのこと。
ツアーに参戦している女子プロゴルファーで下の名前に「桃」が付く選手は複数、います。そのため、「桃香という名前の選手は一人だけなので、できれば『桃香ちゃん』と覚えてもらえたらうれしい」とのこと。
ツアーでさらなる活躍をすることで、もっと多くのファンにその名前が定着していくことでしょう。
<同期の背中を追って>
アマチュア時代からプロの舞台で活躍する選手を多く輩出している「黄金世代」の一人。しかし、三浦桃香はこれまで勝みなみや新垣比奈らを追いかける立場であったこともまた事実です。
「私は今までプロの試合に出場する機会も少なかった。ジュニアの大会でも優勝争いをしたことがあまりなかった」と振り返っています。
だからこそ、今、ツアーでさまざまなことを学ぶのが大切だと感じています。中でも上位争いの中でのプレーや緊張感は大きな糧になるもの。優勝争いに絡んだアクサレディスゴルフトーナメントについては「こういう経験が大事だと思う。簡単に勝てないというのはわかっていた」と終盤の失速にも冷静に振り返っていました。
「少しずつでもうまくなっていけたらいいと思います」。一歩先をゆく同年代の選手を追って。三浦桃香は謙虚に自分を見つめながら、さらに上を目指していきます。
使用ゴルフクラブ
■ドライバー プロギア『RS-F』 |
■アイアン プロギア TUNE 01 CB アイアン(6番〜PW) |
■パター オデッセイ オーワークス RED |
■ボール SRIXON Z-STAR XV |
スポンサー
メルセデス・ベンツ |
資生堂ジャパン |
全日本空輸 |
住友ゴム工業(用具契約:ボール) |
デサントジャパン 「ルコックスポルティフ」「マンシングウェア」(用具契約:ウェア) |
👇同じ世代でしのぎを削るライバルたち!黄金世代をけん引する『勝みなみ』を特集していますのでご一読ください。
👇三浦桃香と同じ99年2月生まれ、こちらも大迫力のドライバーショットが魅力です!原英莉花の魅力に迫ります!
今回は、黄金世代の女子プロゴルファー・三浦桃香について紹介しました。プロテストに2度、挑戦するもかなわないという失意。しかしながら、いつでも変わらないポジティブな姿勢と前向きなコメントを残しています。
これからもいろいろな経験をしながら、多くのことを吸収しゴルファーとしても格段の成長を遂げていくことは間違いありません。ステップアップしていく三浦桃香の姿と光ある未来に、たくさんのエールを送りましょう。