スタートホールや短いパー4、パー5では、ドライバーをまっすぐ遠くに飛ばしたいですよね!しかし、そんなときに限ってスライスしたり、フックしたりしてOBゾーンへ…。そんな経験ありませんか?
ドライバーは難しいクラブですが、実際のところ、ミスを犯すのはスイングそのものが原因ではなく、セットアップにあることが多いようです。
そこで今回の記事は、ドライバーのスライスなどのミスショットを減らすためのボール位置についてご紹介します。ゴルフ初心者はもちろん、飛ばしたいときになるとドライバーの打ち損じばかりしてしますゴルファーは、ぜひご覧になってみてください。
目次
ドライバーの理想のボール位置とは?
ドライバーで飛ばすには、振ったら勝手にフェースに当たることが理想です。ではどうしたら勝手に当たる状態を作れるのでしょうか。それはボール位置です。
ドライバーは、ヘッドの軌道が最下点を過ぎて上昇した瞬間にインパクトすることができれば自然に高く上がり飛んでいきます。このアッパーブローのスイングをある程度覚えておいて、球をずらしたりすることでコントロールすることができます。
それでは、ドライバーの場合はどこになるのでしょうか?
ドライバー|ボール位置の今昔
ドライバーのボール位置は、これまで左足かかと線上と言われてきましたが、昔はパーシモン(柿の木製)やメタル・チタンのヘッドで、大きさが現在の5番ウッド、シャフトの長さも43インチくらいでしたので左足かかと線上が基準でした。
しかし現在のドライバーは、45インチが標準で、ヘッドも440~460ccと大きくなりましたので、その分だけスタンスの幅が広くなりました。広くなった状態で、かかと線上の球を打つと、最下点から上昇する瞬間で捉える軌道から外れてしまいます。
スライス原因!かかと線上の弊害
かかと線上に置くと、上体を使って合わせにいってしまい、スライスするゴルファーが増えてきました。
・上体が突っ込んでドライバーをカットに振る |
・左肩の開きが早い |
・右肩が下がりフェース面が開く |
どれも、ヘッドが通るところに球が無いので、手打ちになったり、スウェーしたりして合わせにいってしまいスライスを誘発しています。それを直そうとしてリストを使うと今度はフックが出てしまい、ドライバーショットが左右にブレてしまいスコアを大幅に崩してしまいます。
ボール位置の正解は!?
では、現在のドライバーを使って打つには、どうすればよいのでしょうか。
出典:YouTube
左脇の前に置くことが基準になってきます。
従来は、ドライバーも短く、スタンスの幅も狭かったので左足と左脇が同じ場所にありましたが、スタンスを広くするとかかと線上が左側に寄りすぎてしまうので、身体が離れどうしても上体が突っ込んでしまいます。
ボール位置を左脇線上にするメリット
1.最下点から上昇する軌道でインパクトできる |
2.肩の開きを押さえられる |
3.インパクトゾーンが長くなる |
4.ドローが打ちやすくなる |
5.フォローで遠くに飛ばせる |
ドライバーで、右側にあると違和感を覚えると思いますが、練習するときは軽くハーフスイングで行い感覚をつかんでください。慣れてくると徐々に芯に当たるようになって、ドローの回転がかかりいいショットが打てるようになります。
フェードが持ち球のゴルファーは、ボール位置を半個分左側に寄せると打ちやすくなります。微調整を繰り返しながらご自身に合う場所を見つけてください。
また、高弾道で打ちたい場合はティーを高くすることでアッパーブローの軌道になりますので上がりやすくなります。風の強い日などは逆に低くするといいでしょう。
ポジション別アドレス
ゴルフ場では、打ちっ放し練習場のように平坦(フラット)な場所はありません。
ティーグラウンドでも傾斜があり、OBやバンカーなどに行きやすいようにしていますので、ラウンドではそれを攻略していかなければいけません。
ドライバーのボール位置は、左脇線上が基準になりますが、傾斜によって移動させ、平坦のライのようにスイングすることが求められます。代表的な4つのポジションについてご紹介します。
つま先下がり
通常のフラットなライに比べて、ボール位置が低くなります。それに合わせて、両膝を少し曲げて腰を低くしてアドレスを構えます。腰を低くすることで、通常のフラットに近い状態をつくることができます。
注意点として、膝を曲げて構えているので、スイング中に変えないようにします。膝の角度を変えるとドライバーでクリーンにヒットをすることはできません。
さらには、腰を低くしているので、フルスイングはできません。振りをコンパクトにして、通常のフルスイングを100としたら、60~70くらいの力で振ることを意識してみてください。
つま先下がりのレッスン動画です!アイアンにも応用できます。参考にどうぞ!
つま先上がり
グリップを短く握り、フラットの状態と同じようにしてあげます。
意識するポイントとして、下半身をできるだけ動かさないようにします。上半身のみでショットする形になります。下半身を安定させたので、少しスタンスを広めに取ります。
左に曲がりやすいので、曲がり幅を予想してあらかじめ右を向いてアドレスを取ることが大切になってきます。ドライバーを短く持つので飛距離が落ちますが、こういう場合はコースマネジメントを優先させましょう。
左足下がり
ドライバーはスライスしやすいので、アドレスを目標より少し左を向いて狙います。ボール位置は通常よりも1個分ほど右足寄りにします。球を上げようとするのではなく、傾斜に沿ってインパクトからフォローまで低く打つイメージを持ちましょう。フォロースルーは無理に取らなくてもOKです。
注意点として、左足下がりのアンジュレーションからのドライバーショットは、ダフリが出やすくなります。その理由は、球の右側の地面が高くなっていて、高く上げようとすると手前を叩きやすくなるからです。
左足下がりのアプローチも難易度が高いです。女子プロのレッスン動画です。ゴルフ初心者にはとても参考になります!
左足上がり
左足上がりのドライバーは、そこまで難易度は高くありません。斜面に対して垂直なるように構えてその姿勢をキープしてスイングします。
自然に上がっていくため、無理に上げなくてもOKです。飛ばしたい時は、身体の回転を最優先に振っていきます。そのために少し左足を引いて最後まで身体が回転するようにスタンスをとりましょう。
【縦のボール位置】にも要注意!
ドライバーを打つとき、フェースの縦の距離も意識してみましょう。フェース面のトゥ側でヒットするとフック回転がかかります。逆にヒール側に当たるとスライス回転がかかります。
ドローで飛ばしたい場合は、アドレスのときにボール位置をトゥ側にセットする。フェードを打ちたいときはヒール側に構えるなどすると、球を自由にコントロールできるので上達も早くなります。遊び感覚で練習するといいでしょう。
ドライバーだけでなくてもアイアンでもできます。注意点として、極端に芯を外して打ってしまうとシャンクなどのミスを誘発してしまうので、気をつけましょう。
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正しいボール位置はドライバーで飛距離を出すためのベースとなります。ドライバーの進化に伴い少し戸惑いもあるかと思いますが、性能の恩恵を受けるためには、正しいセットアップが必要です。
普段の練習やラウンド中にスライスが出たり、スイングがしにくくなったりしたときには、今回ご紹介した内容をチェックしてみてください。