こんにちは、ゴルファボ編集部の鈴木です。
先日、一緒にラウンドしていた友人の球が大きくスライス。まさかの隣のホールにいた人に当たってしまいました…。
当てられたゴルファーはその場にうずくまってしまいプレーはすぐに中断。当てた友人は気が動転してしまい、すぐに119番をしようか、いやゴルフ場のスタッフを呼ぶのが先だ、など大騒ぎになりました。
幸いなことに軽度の打撲で済んだのですが、当ててしまった友人は打球事故による医療費と通院費を払うはめに…。それよりも他人に危害を加えてしまったことに酷く落ち込んでいました。
今回は軽傷で済みましたが、たとえば相手に後遺症が残ったり、死亡などということになれば、数千万円単位の賠償金が必要になります。そんな大金すぐには払えませんよね…。
保険に入っていると、アクシデントに遭遇したとき金銭面だけでなく各種手続きなど、あなたを強力にサポートしてくれます。
今回は、ゴルフの万が一に備えるための保険を調査しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ゴルフに潜むリスクは…意外と高い!
まずはゴルフに潜むリスクから見ていきましょう。
ゴルフボールは非常に硬く、ショット後のボールスピードは時速200キロにもなります。体はもちろん頭部などに当たってしまうと深刻なケガに繋がります。
また、打球事故だけでなくクラブによるトラブルもあります。ゴルフクラブは非常に頑丈なので、誤って素振りなどが人に当たってしまうと軽い傷では済まないでしょう。
しかしゴルフでは、自動車やバイクのように保険加入を義務付けられていません。何も対策をしていない場合、打球事故による死亡、重い障害が残ってしまったときには、高額な賠償金を個人で支払わなくてはいけなくなります。
過去にあった高額賠償の例
大阪地裁で実際にあった打球事故の判決例です。
加害者が第2打をフェアウェイウッドで打ったところ、ボールが大きくスライス。ボールは右前方43メートルほど離れて立っていた被害者(会社経営)の左側頭部を直撃。 被害者は脳挫傷等で36日間の加療を受けたが、後遺症が残った。被害者は不法行為(危険なショットを放った過失)があったとして治療費や後遺障害による遺失利益、慰謝料等で総額約5246万円を請求する訴訟を起こした。 大阪地裁は(中略)加害者には、原告請求の6割を過失相殺した2300万円余の支払いを命じた。<引用元>ゴルフダイジェスト |
上記ケースでは、裁判所から2300万円の支払いを命じられました。もし、支払えなければ給与の差し押さえや自己破産に追い込まれてしまいます。生活は成り立たず、打球事故が原因で人生プランも大きく狂ってしまう事態に…。
コースに出たら、前の組に打ち込まない、「ファー!」と掛け声をするのは当たり前のことですが、残念ながらマナーを守っていても打球事故は防げません。「注意する」「気をつける」という「心構え」だけではなく、現実の問題としてコース上にはリスクがあることを念頭に置いておかなければなりません。
ゴルフで起こる事故の種類
ゴルフによるアクシデントは簡単にまとめると以下の3つになります。
(1)他人にケガをさせてしまう
(2)自分がケガをする
(3)ゴルフクラブなどが破損する・盗まれる
上記のアクシデントを助けてくれる詳細を解説していきたいと思います。
ゴルフ保険が適用される3つのケース
他人にケガをさせた場合
ゴルフのプレー中、または練習中の偶然な事故を対象として、誤って他人に危害を加えてしまったときの損害賠償費用や裁判費、弁護士費を補償してくれます。
支払いもトラブル発生日から迅速です。被害者への支払い関連は速やかに行わなければいけません。示談交渉サービスが付いているものを選べば、万が一のときでも心強いサポートが受けられます。
自分がケガをした場合
契約の範囲内で、事故による治療費・通院費を補償してくれます。
一般的に国民が加入している健康保険では、治療費の一部を負担しなければなりません。通院や入院が必要になった場合の費用は自分で負担することに…。そんな時の備えとして、ゴルフ保険は強い見方になります。
コース上では、崖から落ちた、池に落ちた、木々で裂傷を負った、などさまざまなアクシデントが起こる可能性があります。近年では熱中症の事例も多いです。
クラブの破損・盗難
ゴルフクラブの破損や盗難もサポート範囲内です。
クラブハウスあったものが盗まれた、素振りをしていたら折れてしまった、という場合でも対象になります。ドライバーなどは高額な買い物なので、頻繁に新しいものを買うというわけにはいかないですよね。
意外と知られていませんが、クラブの破損事例は多いようです。そんなときにもサポートが受けられて買い替え費用に充てられるのは心強いです。
その他のケース
ゴルフ保険には、他で賄えない「ホールインワン・アルバトロス補償」というものがあります。
コンペなどでホールインワンやアルバトロスを出したときに、配布する記念品やパーティ代などを補償してくれるものです。
コンペによく出場する方、周囲にお祝いをする習慣がある場合は入っておくと安心です。
人気!おすすめゴルフ保険BEST4
おすすめは手続きが簡単で、手ごろな費用で加入できるもの。特にインターネットで入れるものは手間も少なくて加入者もどんどん増えています。
基本的にはどのゴルフ保険も以下の内容をカバーしています。
- ケガの補償:死亡、後遺障害、熱中症、入院、手術
- 賠償責任:ボールをぶつけた、カートを壊した
- ゴルフ用品の損害:クラブ破損、バッグの盗難
- ホールインワン、アルバトロス費用:祝賀費用、記念品購入費など
選ぶときのポイントは、「補償内容・期間・金額」です。自分が求める内容にそって申し込みましょう。
三井住友海上
三井住友海上のゴルフ保険は年間保険料も3,000~9,000円とリーズナブル。(補償内容によって金額は変わります)
ケガ、盗難など基本的なリスクはしっかりカバーできる内容となっています。
三井住友海上のゴルファー保険に関してもっと詳しく知りたい方は→こちら
ドコモ
1日、もしくは1泊2日で300円~700円のリーズナブルな価格で加入できます。
申し込みもネットワーク番号と生年月日を入力するだけなのでかんたん。支払いも月々のケータイ料金と一緒に請求されるので、カード情報などを入力する手間も省けます。
ドコモのゴルファー保険に関してもっと詳しく知りたい方は→こちら
損保ジャパン日本興亜
賠償責任・ケガ・盗難破損・記念費用など幅広くカバー。家族でも契約できるファミリータイプもあります。
損保ジャパン日本興亜のゴルファー保険に関してもっと詳しく知りたい方は→こちら
au損保
出発当日でも加入OK。日帰り・1泊2日ならたった数百円で加入できます。
ゴルフ中のアクシデントはもちろん、出発から帰宅までを補償してくれるので、一日を通してゴルファーをサポート。ドコモ、ソフトバンクなどau以外の人も加入可。
au損保に関してもっと詳しく知りたい方は→こちら
加入を検討する前に確認すべき3ポイント
1日から加入できるゴルフ保険がたくさんありますが、まずは申し込む前に確認すべき流れを整理しましょう。
1)すでに加入している保険に「個人賠償責任」の特約がついているかどうかチェック
2)特約がついていなければ、追加できるかどうかを検討する
3)ダメな場合はゴルフ保険に加入する
この段階を踏んで加入を検討すると、重複して保険料を支払うリスクを避けられます。
また、ホールインワン・アルバトロスに備えられるのはゴルフ保険のみ。コンペなどによく出ていて必要だと感じる方は、プランや金額を検討してから申し込んでください。10万円から20万円程度が多くなっています。
最後におさらい!チェックすべき補償内容
最後にチェックすべき内容をおさらいしましょう。
1)人にケガをさせたときの賠償(個人賠償責任)金額
2)自分がケガをした場合の補償される内容と金額
3)クラブ等の破損や盗難
4)ホールインワン・アルバトロス等
5)示談交渉はついているか
以上の5つです。
特に重視すべきなのは、「他人にケガをさせてしまった場合の賠償内容」です。残りは、自分が必要だと思った内容がカバーされているかどうかを検討してください。基本的には各社のスタンダードコースのプランを選べばまず問題はないかと思います。
ラウンド中注意をしていても、ミスして他人に球を当ててしまったり、自分が傷害を負ってしまったり…アクシデントの可能性はゼロではありません。
万が一のとき自分と家族を守るために備えるのがゴルフ保険です。1日数十円に満たない金額で、治療だけでなく、裁判などさまざまなトラブルをサポートしてくれます。
備えあれば患いなし。手軽な負担で安心してプレーが楽しめますので、ぜひ検討してみてください。