出典:Gold Digest
米時間8月12日から8月15日にかけて行われたウィンダム選手権(ノースカロライナ週グリーンズボロ:開催コースはSedgefield Country Club)は、6人でのプレーオフの末にてケビン・キスナー(-15)が優勝を勝ち取った。
2位は優勝をかけてプレーオフを戦った、ブランデン・グレイス、ケビン・ナ、アダム・スコット、ロジャー・スローン、キム・シウーが並んだ。
日本人選手である松山英樹は2アンダー、小平智は2オーバーで共に予選落ちに喫した。
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目次
史上最多タイの6人プレーオフを制したのはK・キスナー!約2年ぶりの勝利を掴み取る
ウィンダム選手権はケビン・キスナーがトータル15アンダー(65/68/66/66)とし、プレーオフの末、優勝を勝ち取った。
今年のウィンダム選手権は大混戦となった。最終日開始時点で3位タイが6人、それと1打差の9位タイにも6人と、激しい優勝争いが行われた。
首位と4打差の3位タイで最終日をスタートしたキスナーは6バーディ2ボギーとし66でラウンド。首位タイに躍り出る。史上最多タイの6人で行われたプレーオフに進んだ。
一方で、初日から首位を守り抜いていたラッセル・ヘンリーはスコアを伸ばせず。最終ホールをボギーとして最終日71。首位と1打差でプレーオフには届かなかった。
18番ホールで行われたプレーオフでは、1ホール目、アダム・スコットが1.2メートルのバーディパットを放つも決めきれなかった。全員がパーとし、再び18番ホールをプレー。
今度はキスナーが1.2メートルのバーディパットを放つ。このチャンスをものにして、唯一バーディを奪い、優勝を掴み取った。
キスナーは今まで5度のプレーオフを戦い、今回が6度目。プレーオフでの勝利は初。2019年のWGCデルテクノロジーズ・マッチプレー以来となる勝利となった。
ウィンダム選手権まとめ
ウィンダム選手権概要
米時間8月12日から8月15日にかけて、ノースカロライナ州セッジフィールドCC(パー70)にてウィンダム選手権が開催された。
米国男子のレギュラーシーズン最終戦となるウィンダム選手権。この大会までのフェデックスカップポイントランキング上位125名が、次週から始まるプレーオフシリーズへ進出する。また125位以内の選手には来季のシード権も付与されるため、ランキングボーダー上にいる選手にとってはさらに重要な位置付けの試合であった。
松山英樹、小平智を含む156名が出場。小平にとっては来季のシード権がかかる重要な試合となった。
松山英樹、5ヵ月ぶりの予選落ち|プレーオフに向けて気持ち切り替える
初日を69(-1)でラウンドした松山は2日目を4バーディ3ボギーとし、トータル2アンダー、75位タイでフィニッシュ。カットラインに1打及ばず、3月に開催されたザ・プレーヤーズ選手権以来の予選落ちを喫した。
前半12番ホールで約1メートルのパーパットをはずすなど波に乗れず、前半を1バーディ2ボギーで折り返す。後半も4番ホールでボギーとするなど、ボギーが先行したゴルフが続く。それでも5番6番と連続バーディを奪い、最終9番もバーディでフィニッシュ。
最終ホールのバーディの拍手に応える姿はあったが表情は硬かった。「全然、ダメです。」と悔しさを露わにした。
東京五輪からの連続した長時間の移動や、連日30度を超える暑さも影響した。開幕前日のプロアマをキャンセル。その前日には軽い熱中症の症状もあり、万全とはいえない状況であった。
また「休みが増えたと思って、来週頑張ります。」とコメント。
次週からは年間王者を決定するプレーオフシリーズ。ニュージャージー州リバティーナショナルGCで開催されるザ・ノーザントラストへ意識を切り替えた。
小平智は132位Tで予選落ち|来季シード権獲得のために入れ替え戦へ向かう
来季シード権をかけて挑んだ小平智は、初日70(±0)2日目72(+2)とスコアを伸ばすことができなかった。
年間ポイントランキング150位でスタートした小平がプレーオフ出場・シード権(125位以内)を掴むためには3位以内へ入ることが必須。初日にイーグルを奪うなど見せ場は作るものの予選通過には届かなかった。
これで、来期のシード権を獲得するには、次週から始まる入れ替え戦(コーン・フェリーツアーファイナル)で上位25名に入る必要がある。
「まだ終わった訳ではないので、(入れ替え戦の)あと3試合、全力で成績を残すつもりで頑張っていきたい。」とコメントを残した。
プレーオフ争いには3人が滑り込み
ウィンダム選手権ではポイントランク125位以内を掴み取る争いにも注目された。
レギュラーシーズン最終戦の今回、3名が125位圏内に滑り込んだ。チェッソン・ハドリー(15位T)、ロジャー・スローン(2位T)、スコット・ピアシー(15位T)の3名だ。
特にハドリーは、前半16番でキャリア初のホールインワン。最終日ベストスコアの62をマークしてプレーオフ進出権及びシード権を獲得した。
一方10位Tでフィニッシュしたジャスティン・ローズは、ポイントランキング126位とし、初めてプレーオフ進出を逃した。
上位選手・日本人選手の試合結果まとめ | ||||||
順位 | 選手名 | 1R | 2R | 3R | 4R | トータル |
優勝 | K・キスナー | 65 | 68 | 66 | 66 | 265(-15) |
2位T | B・グレイス | 65 | 69 | 64 | 66 | 265(-15) |
2位T | K・ナ | 68 | 64 | 67 | 66 | 265(-15) |
2位T | A・スコット | 66 | 70 | 64 | 65 | 265(-15) |
2位T | R・スローン | 71 | 64 | 64 | 66 | 265(-15) |
2位T | キム・シウー | 66 | 68 | 67 | 64 | 265(-15) |
7位T | R・ヘンリー | 62 | 64 | 69 | 71 | 266(-14) |
7位T | W・シンプソン | 65 | 65 | 70 | 66 | 266(-14) |
7位T | K・ストリールマン | 66 | 66 | 68 | 66 | 266(-14) |
10位T | R・サバティーニ | 66 | 64 | 69 | 68 | 267(-13) |
10位T | J・ローズ | 66 | 65 | 69 | 67 | 267(-13) |
10位T | A・ハドウィン | 64 | 71 | 66 | 66 | 267(-13) |
10位T | B・トッド | 69 | 67 | 65 | 66 | 267(-13) |
10位T | N・テイラー | 65 | 71 | 67 | 64 | 267(-13) |
75位T | 松山英樹 | 69 | 69 | – | – | 138(-2) |
132位T | 小平智 | 70 | 72 | – | – | 142(+2) |