出典:公式 Instagram
2020年に日本女子オープン、LPGAツアーチャンピオンシップを勝ち取る等の輝かしい成績を残し、ファンからも熱狂的な人気を誇る原英莉花プロ。
そんな原英莉花の大きな武器は、なんといっても260ヤードを超えるビッグドライブと言えるでしょう。その圧倒的な飛距離の秘訣は何なのでしょうか。
当記事では、原英莉花のスイングの特徴の解説や、スイング映像のまとめを行っています。
最後にはアマチュアがマネできる1ポイントの紹介も行っているため、原英莉花のスイングを取り入れてみてはいかがですか。
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目次
原英莉花のスイングの特徴とは?
それでは、女子プロトップレベルの飛距離を持つ原英莉花のスイングにはどのような特徴があるのでしょうか。
ここでは、原英莉花のスイングの大きな特徴を2つ解説します。
体の捻転を最大限利用したスイング
出典:YouTube
原英莉花のスイングでは身体の捻転が最大限に使われています。
身体の捻転とは、簡単に言うと「体の捻じれ」です。これは身体全体を回転させることとは異なり、上半身と下半身で捻じれの差を出すことがポイントとなります。
そして、原英莉花のスイングでは凄まじいほどの捻転が再現されています。
トップのグリップの位置が、頭より高い場所に上がっており、上半身はほぼ90度回転しています。
しかしその一方で、下半身が右股関節によってホールドされ、アドレスの向きとほぼ変わらない方向を向いているのです。
更に、バックスイングが肩を少し超す段階で腰の切り返しを開始しています。つまり、肩と腰が逆方向に回転している瞬間があるということです。この瞬間が、一番捻転が大きいタイミングです。
この上半身と下半身の捻転差が大きいほど、より強い力を生み出すことが可能となり、結果として大きな飛距離を実現することができます。更に、切り返しを早めることによって、シャフトのしなりも最大限に活用が可能となり、更なる飛距離アップに繋がります。
また、下半身の動きがしっかりと固定されていることで、ショットの安定性も向上するという点もポイントです。
ループターンなダウンスイング
出典:YouTube
原英莉花のダウンスイングはループターン気味となっています。
ループターンとは、ダウンスイング時のクラブの軌道が、バックスイング時よりもインサイドから下りてくるスイングの軌道です。
ループターンの軌道を描くことで、よりクラブが身体に巻き付いたスイングとなります。クラブが身体に巻き付くことによって、身体の回転が効率良くクラブに伝わり、ヘッドスピードアップに繋がります。
これも、原英莉花の飛距離の秘訣と言えるでしょう。
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【動画】原選手のスイングまとめ
ここでは原選手のスイング映像を確認しながら、スイングの分析を行います。まずは後ろからの映像をチェックしてみましょう。
バックスイングはアップライト気味に上がり、頭を越すくらいの高さまで上がります。
この際に、上半身が完全に後ろに向ききっていることが分かります。しかし腰は45度も回転していません。そのため、非常に大きな捻転が生まれています。
切り返し後は、クラブヘッドが背中側に下がり、低い位置からインパクトに向かっています。
また、ダウンスイングでは身体が沈み込み、地面と反発する力も活用できています。
そして、インパクト時は前傾がキープされている点もポイントです。もし前傾が崩れ、身体が起き上ってしまったら、振り遅れのミスに繋がってしまいます。
その後、ややインサイド気味に、非常に大きなフォロースルーを取り、フィニッシュを迎えます。
次に正面からの映像を確認しましょう。
アドレス時は僅かに左足重心となっており、始動と同時に右にウェイトシフトしながらバックスイングに入ります。
トップに上がっても右股関節によって下半身をロックし、右膝はアドレス方向から向きを変えません。
また、バックスイングが肩を越した瞬間ほどから、腰の切り返しが始まる点もポイントです。その結果、捻転は最大になり、シャフトの撓りも大きくなっています。
ダウンスイングでは身体が沈み、インパクト時も身体が一切起きないため、逆Cの字が強めに出ている点も特徴的です。
他にも参考になる映像が沢山あるため、是非ご覧ください。
アマチュアがマネできるポイント
切り返しのタイミング
原英莉花のスイングで、アマチュアの方がマネできる1ポイントは「切り返しのタイミング」です。
前述した通り、原英莉花のスイングにおける切り返しのタイミングは、バックスイングのグリップが肩を越したくらいの位置です。本人も「トップの位置は肩」と言っています。
若干早いタイミングで切り返しを始めることによって、身体の捻転が増え、シャフトの撓りも最大限に活かせるため、飛距離アップに繋がります。
切り返しのタイミングを掴むために重要なことが、下半身の使い方です。
練習の際は、切り返しを行う際に「腰を回転させる」というイメージではなく「左足を踏み込む」というイメージを持つことが大切です。
最初はゆっくりのバックスイングで良いため、手が肩付近へ来たタイミングでグッと左足を踏み込む練習をしましょう。
その後、体重が右から左に移動しながら腰が回転し、それを追うように肩も回転していきます。
この際に、必要以上に肩に力を入れてはいけません。右肩が下がり、煽り打ちの原因ともなってしまうためです。左肩主導で肩を回すという意識が大切です。
切り返しのコツ
また、原プロ本人が語る切り返しのコツとして2つのポイントがあります。
① 手元が肩の高さに来たら、ヘソを左に動かすイメージを持つ
② お腹を丸めるイメージで力を入れて切り返す(体が起きると振り遅れのミスに繋がるため)
原英莉花の驚異的な捻転の大きさは、本人の柔軟性も大きく影響するため、全員が再現できるわけではありません。しかし、切り返しのタイミング1つで捻転が大きくなり、シャフトの撓りも最大限に活用できるようになるため、是非試してみてはいかがでしょうか。
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圧倒的な飛距離が大きな武器の原英莉花ですが、スイングにはその飛距離を実現できる理由がありました。
当記事では、原英莉花のスイングの特徴の解説や、スイング映像のまとめを行いました。
更に最後には、アマチュアがマネできる1ポイントとして「切り返しのタイミング」の解説を行っているため、飛距離アップ実現に向けて試してみてはいかがでしょうか。