ゴルフは、足元にある直径約4.3㎝のボールを打つスポーツです。野球やテニスと違って止まっている球なのに、なぜ、空を切ってしまうのか?
初心者ゴルファーにとって悩みの種ですよね。
ゴルフクラブはすごく長い道具です。自由にコントロールするのには初心者には多少時間がかかります。野球のバットやテニスのラケットを振ったことのある人でも少し難しく感じると思います。
今回は、初心者を悩ます“空振り”のメカニズムと対策方法をご紹介したいと思います。
目次
クラブが空を切るメカニズム
初心者ゴルファーに知ってほしいのは
・ゴルフクラブの特徴
・最大の原因は力み
の2つです。
初心者ゴルファーは振りが悪いというわけではないですが、、、「空振りしてもしかたない」というスイングをしてしまいがちです。特徴や対策がわかれば空を切ることはないでしょう。
ゴルフクラブの特徴
ドライバーやアイアンは、野球のバットやテニスのラケットと違い、グリップの中心線上(画像の赤線)に打つ場所がありません。バットはバットの中心線上にあります。ラケットもラケットの中心線上にあります。(黄色点は芯)
こうして比較すると分かりやすいと思いますが、シャフトの延長線上ではショットはできません。ゴルフクラブは、バットとラケットとは違って中心線上の上にヘッドがついているのが特徴です。特徴が分かれば、どうやって振ればボールをヒットしやすいのかが分かると思います。
シャフトがボールの内側を通れば、つまり、インサイドインで振れば自然とヘッドに当たるようにできています。
最大の原因は力み
初心者は、飛ばそうと思うと両腕に力が入って、トップで上体が伸びやすくなります。上体が起き上がったあとでインパクトを迎えるとボールと身体の距離の間隔がズレてくるので、力みは空振りの最大の原因になります。当たってもトップという形になります。
力むとどうしても筋肉が硬直してしまい、スムーズなスイングができないので、まずは、力みを取りましょう。どうしても力が抜けにくい場合は、一度、身体全体に力を入れて脱力しましょう。力みが“スー”と取れる感覚がわかると思います。初心者の方にはオススメです。
クラブが空を切らないようにするためには・・・
軌道を知る
前述しましたが、ゴルフはヘッドの軌道がとても大切です。軌道が間違っていると球に当てることが難しくなってきます。初心者は、アウトサイドインになりがちです。ヘッドに当たったとしてもスライスやチョロになってしまいます。
理想の軌道はインサイドインですので、初心者は頭の中でイメージして振ってみてください。ヘッドがボールに当たるのは頂点のところです。ここで捉えることによって空振りがなくなり、初心者でもきれいなドローが打てるようになります。
初心者はフルスイングを避ける(マン振りを避ける)
初心者は、いきなり大振りはしないようにしましょう。バランスを崩し、球を捕らえることが難しくなります。まだスイングができていない状態でマン振りをしてしまうと、崩れたフォームが身についたり、怪我をしたりしますので、ここは我慢して7〜8割の力で振りましょう。
7〜8割で打つコツは、グリップを短く持つことです。安定したショットができるでしょう。
初心者の方が簡単に芯に当てることができる、練習方法もありますので、こちらもご覧ください。
体重移動しすぎない(軸をブラさない)
初心者の方は、過度な体重移動をしがちなので軸がブレます。
球と頭の距離がズレてきますので、空振りやトップ、ダフリになってしまいます。体重移動は、トップで右足の拇指球、フォローで左足の拇指球に意識すると、体の左右のブレを抑えることができます。
ここでの注意点は、初心者の方は拇指球に意識が行き過ぎて前屈みのアドレスになる傾向がありますので行き過ぎないようにしましょう。
ボールより10センチ先を見る
初心者ゴルファーによく見られる打ち方としては、すくい打ちも原因になっています。すくい打ちをするのではなく、払う軌道を覚えましょう。初心者にはダウンブローは少し難しいので、まずは払う感覚をつかみましょう。
レベルブローは、インパクトに向けて緩やかにヘッドが落ちてくるので、空振りのリスクが少なくなります。ティーアップした球を打つと払う感覚が身につくので、練習場で練習してみましょう。7番アイアンで130ヤード近い球が打てれば、コースの芝の上からでも打ちこなせるようになります。
ポイントとして、目線はボールより左側10㎝先を見ながら打つと払い打ちのイメージが出しやすくなります。
いかがだったでしょうか?
空振りは初心者が必ず通る道ですが、力みを取ればフェースに安定して当たるようになります。
今回ご紹介した
・軌道を知る
・初心者はフルスイングを避ける(マン振りを避ける)
・体重移動しすぎない(軸をぶらさない)
・ボールより10センチ先を見る
を押さえて練習をすれば、初心者ゴルファーの悩みである“空振り”は解消消されるでしょう!