ゴルフクラブの中でもアイアンは、使用頻度が多く打ち方次第でスコアに直結します。ゴルフ初心者が上達するには、アイアンでスイングの基本を身につけることがとても大切になります。
しかし、基本を勘違いして練習していたら、せっかくの努力が報われません…
ボールをたくさん打つのではなく、基本を身につけどんな練習をするかが重要になります。
今回は、これから始める初心者も、今さら人に聞けないアイアンの基本を確認したいゴルフ経験者にも、次のラウンドで即効果の出るアイアンの打ち方、基礎スキルをご紹介します。スコアアップ、レベルアップにお役立てください!
目次
ゴルフ初心者|アイアンの正しい打ち方
アイアンは、10ヤード刻みで打てるようになるとコースを攻略しやすくなります。8番なら130y、7番なら140y、6番なら150yと番手が1つ上がると10ヤードずつ距離が増します。(アイアンの数字は小さくなるほど飛距離がアップするため、「上がる」と表現します。ゴルフ初心者は覚えておきましょう)
7番アイアンで150y飛んだり、120yしか飛ばなかったりすると狙った場所に打てません。まずは、ゴルフクラブの中間の長さの7番アイアンで練習しましょう。と、その前に…
アイアンを打つ前に初心者が身につけておくべき基礎スキル
グリップ
・左手
・右手
アイアンや他のクラブを握るグリップは、左手の中指、薬指、小指の3本から先に握ります。人差し指は軽く握り、親指はクラブに乗せます。左手はフェースをコントロール役割があります。右手は軽く添えるように握ります。
グリップの種類はいくつかあります。自分のしっくりいく握り方を選んでください。ゴルフ初心者や非力の方は、右手は「インターロッキング」、左手は「ストロンググリップ」を組み合わせすると力が入りやすいです。
アドレス
アイアンの打ち方を知る前に、まず初心者ゴルファーが気をつけるべきことは4つあります。
・肩のライン
右手のグリップが下になっているので若干左肩が高くなりますが、なるべく地面と平行にしましょう。下半身の重心配分を左右50:50にすると自然になります。
・腰の曲げ方
上半身は、お辞儀をするように足のつけ根(股関節)から倒しましょう。姿勢よく構えるためには、股関節から上体を倒すと傾きが大きくならずに、きれいな姿勢になります。
・膝の曲げ方
ゴルフでショットをする時の膝の角度は、とても重要です。曲がり過ぎると踵(かかと)体重になり、尻が落ちた格好悪い形になります。膝を曲げる目安は、太ももの前と後ろの筋肉に、均等に力が入っている状態がとてもいい曲げ方です。
・肘の向き
アイアンを振る前に両肘を身体側に向けましょう。外側に肘が向いてしまうと腕に力が入り過ぎるので、脇が開きやすくなりインパクトが弱くなります。
↓↓↓アイアンのミスショットの原因は「アドレス」にあることが多いです。7つのポイントを抑えて、方向性をアップ!
バックスイング
バックスイングでは、左腰を中心に右腰をコンパスの円の軌道のように背後に動かしてください。ゴルフ初心者に多い、右側の腰が移動する「スウェー」という動きを防ぐことができます。
トップ
アイアンの打ち方で、バックスイングを上げるときに、手でグリップを持っていこうと意識するのではなく、アドレスを構えた状態から、ご自身の上半身の前傾角度に対して、両肩を直角に回転させていきます。
つまり、直立した状態で回転している動きを、そのまま前傾して回転させていきます。上半身の前傾角度に対して、直角に回転させていくと自然に腕とグリップがついてきます。その位置が、あなたにとっての理想的なトップの形になります。
インパクト
アイアンのインパクトの形というのは、
「左の靴」→「左腰」→「左肩」
の3つがインパクトの時に一直線になるという形が理想的になります。このインパクトの打ち方ができると、初心者でも風に強い球が打て、アゲインストの時でも大幅に飛距離を落とすことがなくなります。
↓↓↓アイアンのインパクトの練習法はこちら
フォロースルー・フィニッシュ
アイアンのフォロースルーを作るには2つのステップがあります。
・左の肩・腰をターゲット(飛球線)より左側に回転させる
・グリップを飛球線上に真っ直ぐ出していく
この2つの打ち方が意識できると、スイングのバランスもよくなるので、フィニッシュもフラつくことなく、自然に左足で立てるようになります。
↓↓↓アイアンを芯でえ打つために必要なスキルとは…?
アイアンの打ち方|ボールの位置
アイアンのボールの位置は、真ん中からやや右足側が基本です。ロングアイアンは、真ん中よりやや左足側でも大丈夫です。ミドル、ショートアイアンになるにつれて、右足寄りに移っていきます。初心者は球の位置がバラつきやすいので、練習やラウンドを重ねて自分に合った場所を見つけてください。
アイアンヘッドの理想的な軌道とは…
アイアンの打ち方はダウンブローとレベルブローの2つあります。どちらが良いというのはありません。クラブの性能によって決まります。お手持ちのクラブが、マッスルバック(プロやゴルフ上級者が好んで使う)であれば、ダウンブローで打つといいでしょう。
今どきのポケットキャビティーやゲキ飛びアイアンなどは、レベルブローの軌道で打つと芯に当たる確率が高くなるので理想的です。
アイアンの上達の鍵はビジネスゾーンが握っている!
アイアンショットを安定させるための打ち方は、ビジネスゾーンの動きを習得する必要があります。このビジネスゾーンの延長がトップポジションであり、フォロースルーになります。
出来るだけ手首の動きを入れない意識が大切です。アイアンの場合は、手首の角度をキープしたまま振り抜くイメージが必要です。特にひざ下のエリアでは、フェースローテーション(手首の動き)を抑えることで、アイアンヘッドの軌道が安定してくるので、打ち方がよくなります。
使用するアイアンは、「7番アイアン」がいいでしょう。特に初心者ゴルファーは、長いと打ちにくく感じると思いますので、中間の7番アイアンから始めましょう。
ビジネスゾーン打ち方のポイント
打ち方のチェックポイントは3つあります。
・アドレス時の腕の三角形は崩さない
・右手首の角度はキープ
・前傾姿勢を保つ
基礎的なポイントなので意識して練習しましょう。
アドレス時の腕の三角形は崩さない
三角形というのは、両肩とアイアンを持った腕が作る三角形のことです。その三角形を崩さずに打つのがコツです。スイング中に右肘が少し曲がってもOKです。手首は少しグラつきやすいので、しっかり固定して三角形をキープしましょう。
注意点として、「三角形を崩さずに」といってもロボットみたいにガチガチにする必要はありません。車のハンドルのように少し遊びがあってもOKです!
右手首の角度はキープ
アドレスで作った右手首の角度は変えません。角度をキープしたまま身体を回転させます。体の回転だけで、アイアンのフェースを開いて閉じるイメーでスイングします。
前傾姿勢を保つ
上記2つの動きをする時は、前傾姿勢をキープしたまま行います。前傾がキープ出来ずに上体が起き上がると、アイアンのフェース面が安定しないので、ボールの飛び出しがバラバラになりミスショットを誘発します。
打ち方のコツは…
「膝から膝」→「腰から腰」→「肩から肩」→「フルスイング」など徐々に振り幅を大きくしていき、芯に当たる感覚、振り幅を調整する感覚を身につけます。これが身につくとクラブを思い切り振っても、芯に当たるようになります。
この練習すればするほど、プロゴルファーは賞金を稼げるから「ビジネスゾーン」と呼んでいます。ゴルフ初心者もビジネスゾーンでボールを捉えられることができれば、プロのような正確無比なショットが打てるようになりますので、ぜひ試してみてくだい。
↓↓↓ビジネスゾーンについてもっと詳しく知りたい方はこちら
いかがだったでしょうか?アイアンは飛ばすものではなく、正確な距離を打っていくクラブです。いつも狙った場所に打てるように練習をしましょう!
ゴルフスイングを上達させるには、7番アイアンから練習し、徐々に長いクラブを打つことが効果的です。基本の打ち方を身につけて、アイアンの打ち方をマスターすることで、着実に上達し、スコアもどんどんアップしていくでしょう。ご紹介した方法を試してください。