パターのモデルの中でも最近、人気急上昇のものがあるのをご存知ですか?「センターシャフト」です。強豪が集まるアメリカ女子ツアーに参戦、日本人最年少優勝を果たした畑岡奈紗選手もずいぶん前から愛用しているタイプです。
センターシャフトにはほかのタイプと比べて「芯でボールをとらえやすい」という大きなメリットがあります。打ち方にはコツが必要ですが、特徴をうまく生かすことができると、いつも芯でとらえてパッティングの精度を大きく上げることができます。
今回はセンターシャフトパターの特徴と正しい打ち方を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
目次
センターシャフトとは
センターシャフトはヘッドの真ん中部分にシャフトが刺されているものです。普段、使うアイアンなどはヒール部分に刺さっているので、まったく違う構造になっています。
ドライバーやアイアンは刺す位置が決められていてルール違反になるのでセンターシャフトがありません。しかし、パターの場合はどこに刺しても問題はなく、センターシャフトでもOKです。
一番大きな違いは、握る部分の延長線上に「芯」があることです。たとえば布団叩きやハンマーなどは特に考えなくても正確に叩くことができますよね。持つところと叩くところが真っすぐにつながっているので、布団や釘を叩くときも難しい技術はいりません。
センターシャフトも同じ効果があります。持つところと球が当たるところが真っすぐにつながっているので、芯でとらえる、という点に関してはとても簡単な仕組みになっています。
2つのメリット
センターシャフトを使う利点は2つあります。
構えやすい
グリップの延長線上に芯があるので、ターゲットに対して真っすぐに構えやすいという大きな利点があります。
ほかのタイプの場合は構えたときに、ヘッドが後方にややずれるような形で作られています。そのためフェースが目標方向を向いているか、一目ではわかりにくいこともあります。
センターシャフトの場合はグリップと真っすぐにフェースがつながっているので、目標に対してスクエアに合わせやすくなっています。
また、構えたところを基準にしてヘッドを引いて打つだけなので、動きがわかりやすくスイートエリアにヒットさせやすいという特徴もあります。
打ちやすい
重心位置がグリップの延長線上にあるので、インパクトしたときの感触が直接手元に伝わります。ストロークの分だけ力がヘッドに伝わるので、どのように転がるかというイメージがしやすくなるのもメリット。距離感を向上させやすくなっています。
またベントネックなどのモデルは打つときにヘッドが若干、遅れてくるので人によってはフェースの向きを意識しづらいことも。センターに刺さっている場合はヘッドが手の動きと同調しているのでフェースの向きを意識しやすく、ひっかけなどのミスも抑えることができます。
デメリットは?
センターシャフトのデメリットは大きく分けて2つあります。
打点がシビア
一つは芯を外したときに大きくブレやすいということです。芯がグリップの延長線上にあるので、ヘッドが回転しやすく、少しでも打点がずれると大きな影響があります。
たとえばヒール寄りに当たると左に、トゥ寄りに当たると右にボールが出てしまいます。左右どちらにもミスが出てしまう可能性があり、打点がとてもシビアなのが弱点です。
フィーリングの違い
もう一つは、アイアンなどほかのクラブと比べてフィーリングが大きく違っていることです。
シャフトが刺さっている位置がまったく違うので、振り心地は大きく変わってきます。ゴルフではどんなときでも同じようにスイングできるよう、振り心地をそろえておくことも大事なポイント。
しかし、ほかのクラブと比べて刺さっている場所がまったく違うので、全体の振り心地の流れが保てないと感じる人も多くなります。
打ち方のコツ
ストローク
パターは形状によって最適なストロークが違います。
センターシャフトの場合はフェースの開閉が少ない「ストレートタイプ」が向いています。開閉が大きい「アークタイプ」で打つと芯で打てる確率が下がる可能性があります。
ストレートタイプはフェースの向きがテイクバックやフォローでもあまり変わらず、クラブの軌道が真っすぐに近い形で動きます。
ストロークの特徴は人によって違うので、もしあなたがストレートタイプの軌道であれば、センターに刺さっているパターを使うことでとてもやさしく感じる可能性が高いでしょう。
インパクト
打つときにはパターを少し浮かせて構えるのがベターです。
ボールに順回転がかけられるので距離が安定します。ボールの真ん中をヒットすると瞬間的に無回転になるので距離感が出しづらくなります。
そのため少しだけ浮かせてインパクトするのがコツ。球のセンターよりも少し上に当たるのできれいな順回転で転がっていきます。
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センターシャフトが向いているゴルファー
普段からストレートタイプのパッティングをしているゴルファーは使ってみると、より芯でとらえられる確率も上がってきます。
パターの場合は自分のストロークに合ったモデルを選ぶのが大きなポイントです。
また、ほかのクラブとのフィーリングは違いますが、番手ごとの流れを気にしない方、パッティングはまったく別ものと考える人にも向いています。左右の手を入れ替えて握る「クロスハンド」を採用している人は、センターシャフトとの相性もいいでしょう。
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今回はセンターシャフトパターについて紹介しました。特にパッティングの場合は自分の打ち方とギアの特性が合っているかどうかで精度が違ってきます。普段から、ストレートにフェースを動かすストロークをしている場合は、ばっちりフィットする可能性もあり。ぜひ試してみてください。