いま話題!世界中で話題となっている「GGスイング」を解説いたします。
これまでのゴルフスイングを根底から覆すような動きは、まさに最新理論といえるでしょう。しかし、その全貌は物理学的に理にかなった動きばかり。データ分析やスイング解析が発達した現代だからこそ生まれたスイング理論です。
そもそもGGスイングって何?どんなメリットがある?自分にも習得できる?そんな疑問を解決すべく、世に出ているGGスイングの特徴と習得法をまとめてみました!
目次
GGスイングとは?
GGスイングとは、いま世界で注目を浴びているゴルフコーチ「ジョージ・ガンカス:George Gankas」氏が構築したスイング理論のことをいいます。
ジョージ・ガンカスはカリフォルニア出身の47歳。地面を踏む力、クラブを速く動かすための動作を徹底追及した理論はこれまでのゴルフの常識を大きく変えています。
コーチの門下生たちは圧倒的な飛距離を武器に世界のツアーで大暴れしています。公式Instagramは非公開アカウントにも関わらず、フォロワー20万人越えという、世界中に熱狂的なファンを持っています。
GGスイング5つの特徴
バックスイングの上げ方
テイクバックでは腰をその場で回転させます。腰を右に移動させるのではなく、後方(お尻の方向)に回転させるイメージです。
その場で腰を回転させると、ボール一個分くらいスペースができます。体の軸が少し左に傾いている(リバースピボット)ように見えるかもしれませんが実は逆。これが正しく腰が回転している形になります。その後の切り返しをスムーズにするために欠かせないポイントです。
右サイドが大きくなるので捻転も強くなりパワーが生み出しやすくなります。右膝は伸びても問題ないようです。
「ガニ股」でスクワット&ジャンプ
トップ位置から左足(膝)を大きく外旋させ、ガニ股のような形になるのがもっとも印象的な動作ポイントです。(あくまでガニ股のような見た目になるだけ。本当にガニ股では飛距離は出ません)
このとき、左足はガニ股のような形になりますが、右足はギリギリまでターゲット方向に流れないようにすることが大事です。右足はまっすぐ出すか、少し外旋させるようなイメージ。
スクワットをするときのイメージに近く、実際に数値を測ってみるとこの形が人体の構造上もっとも力を入れて踏み込めるようです。いわゆる「地面反力」で大きな力を生み出します。左足を外旋させることで、アマチュアにもっとも多いターゲット方向へのスウェーを自動的に防いでで、回転をスムーズにしてくれます。
この踏み込みをすると、ダウンスイングの切り返しの時に一瞬沈み込むような動きがあります。一度沈んでスクワットの原理でパワーを溜めます。そこからインパクトにかけてジャンプする動きを取り入れることで爆発的な飛距離を生み出します。
自動的にシャロースイング
トップ位置から左足を外旋させると、切り返しでクラブヘッドが自動的に「寝て」シャロースイングになります。
シャローとは英語で「浅い」という意味で、ゴルフにおいては入射角が緩やかになることを意味します。シャローになると、インパクトまでにクラブヘッドが移動する距離が大きくなるので遠心力でヘッドが走り飛距離アップ、方向性も安定しやすくなります。
左足を外旋させると自動的にクラブの重みでコックが作られ“手首は手の平側”に折れます。また、上半身と下半身に自然と強い捻転が生まれます。
もしも、トップ位置から直線で鋭角(シャローの反対)に振り下ろしてしまうと、クラブヘッドの移動距離も短く、インパクトゾーンも短くなってしまうので飛距離・方向性共に低下します。
ダウンスイングで「左腰を低く」する
ダウンスイングでは必ず「右腰よりも左腰が低い」状態を作ってください。
左腰が高くなってしまうと体が伸びあがった状態になってしまうので、パワーが分散してしまいます。左腰が低い姿勢で振り下ろせると地面を強く踏んでインパクトすることができます。左足の外旋は腰を低くするためのコツといっても良いでしょう。
腰の回転でハンドファースト
GGスイングでは過度なフェースローテーションは必要ありません。むしろトップで左足を外旋させるとクラブフェースはシャロー(寝た状態)になるので、腰を思い切り回転させることでクラブが高速に動きます。
手首の角度はトップで作った形のまま、腰を左後ろに思い切り回転させていきます。ドライバーもアイアンもハンドファーストで当てるイメージです。
近年はハンドファーストに当てたほうが飛ぶという数値が出ています。PGAの飛ばし屋ダスティン・ジョンソンなどはその典型的な例でインパクトではハンドファーストを保ったまま強烈な腰の回転で打っています。
▶ハンドファーストで打つための練習ドリルをご紹介します!ティーが1本あれば出来るのでおすすめです↓
なにがいいの?GGスイングのメリット
一言でいえば「物理学的に理にかなったスイング」で自分の持つ力を最大限引き出せることでしょう。
具体的には「地面反力」地面を踏む・蹴るといった人の持つ大きな力をゴルフスイングに取り入れています。トップ位置から左足を外旋させることでクラブヘッドが自動的に寝ることでシャローなスイングでショットを安定させることもできます。
人間の体に適した動きと、最新のクラブ性能を最大限生かしたスイングを習得できることがGGスイングの大きなメリットです。
どんな人におすすめ?初心者も試すべき?
地面反力による大きな力や、シャローで安定した高速のスイングを習得することができますが、左手の掌屈や腰の回転などゴルフ初心者には難易度が高いという一面もあります。
GGスイングを表面だけ取り入れてしまうと、腰の回転が足りなければスライス・プッシュ。ダウンスイングの下半身の動きも耐えられる筋力がなければ、土台がガタガタになってしまい飛距離・方向性も低下するでしょう。
なので、ゴルフ初心者は、まずは基本に沿ったフォーム習得に励むことをおすすめします。ある程度フォームが固まってきたらGGスイングの飛ばし要素を試してみてください。
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GGスイングのプロゴルファー
出典:Golf Digest
ジョージ・ガンカスの教え子マシュー・ウルフはGGスイングを代表する一人。特徴的なスイングで話題となるやいなや、デビュー1年目でPGAツアー初勝利を挙げました。
飛ばしの要素が詰まった彼のフォームは唯一無二。バックスイングで大きくアウトサイドに振り上げたと同時に、左足をヒールアップ。スクワットのような動きで真下に踏み込んでから、腰をフル回転させることで350ヤードを越える大きな飛距離を手にしています。
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いま世界でもっとも熱いゴルフコーチ、ジョージ・ガンカス氏の理論「GGスイング」をご紹介しました。
実際のジョージ・ガンカス氏のレッスン動画を見てみると、数値など細かく分析しておりすべて具体的な言葉で解説しています。
vertical:垂直、という言葉も多く登場しており、基本に忠実、人間の体に忠実、な動きを追い求めた結晶がGGスイングなのかもしれません。