ハンディキャップとはどんなものか、自信を持って答えられますか?
ある程度、腕に自信のあるゴルファーの方であれば、しっかり理解を深めておいてふと聞かれたときにも胸を張って答えられるようにしておきたいところです。
今回はゴルフのハンディキャップについて、オフィシャルなものとプライベートなものの2つの意味を解説します。これからさらに上達していきたい方には必見の内容でもあり、実際のコンペなどでも役立つものです。またビギナーの方であっても仲間うちでコースに出る前にはおさえておきたいルールになります。
それぞれの項目についてしっかりチェックしていただいて、これからのラウンドなどにぜひ生かしていってください。
目次
ハンディキャップとは?
一般的に優遇措置のようなものです。そもそもゴルフなどの競技ではどうしてこうした優遇措置が設定されるのでしょうか。
スポーツなどで採用されている例
スポーツやゲームなどで実力の異なるプレーヤーが集まる場合に、強いものに制限をかける、あるいは弱いものにアドバンテージを与えることで、実力を伯仲させるような仕掛けをすることがしばしばあります。
たとえば競馬では強い馬により重い重量を課すハンディキャップ戦というものがあります。また将棋では強い方が一部の駒を除いた状態から指す形式もあります。オートレースでは技量の高い選手のスタート位置を後方に設定して勝負を面白くするルールがあります。
多くのプレーヤーに勝つ可能性が生まれることで、競技をする側はもとより観衆も競技をより熱を込めて楽しむことができます。
ゴルフのハンディキャップ
ゴルフの場合、その目的や意味とはどんなところにあるのでしょうか。改めてご紹介をしていきましょう。
ゴルフは4人一組で回るのが基本となっています。また、コンペなどを行う際には初心者からベテランまでたくさんのプレーヤーが同じ会場に集うことになります。ゴルファーの腕は千差万別です。そんな中で技量が劣るゴルファーでもラウンドを楽しみながら、上級ゴルファーとも競えるように考えられたのがハンディキャップです。
実際のプレーでかかった打数からその分を引いたスコア(ネット)で、最終的に順位が決まります。初心者ゴルファーなども含めた全員にトップもしくは上位進出の可能性を付与して楽しんでもらうこと、これがハンディキャップが設けられた理由です。幅広いゴルファーが楽しくプレーしていくために考えられた仕組みといえるでしょう。
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オフィシャルHC
ハンディキャップには大きく分けて2つの種類があります。一つは日本ゴルフ協会が定める規定により算定されるオフィシャルHC、もう一つがコンペなどで算定するプライベートHCです。
オフィシャルの概要
こちらは日本ゴルフ協会が定める公式のものです。以前は取得のためのハードルが高かったこと、また日本独特の算出だったということがありましたが、取得も徐々にハードルが下がり、2014年からは世界基準の規定を採用し、国際的にも通用するものとなりました。(正式名称は「JGA/USGAハンディキャップインデックス」)
オフィシャルの取得
ゴルファーの皆さんがオフィシャルを取得するには、いくつかの方法があります。一つは日本ゴルフ協会から認可を受けたゴルフ倶楽部や団体などに所属すること、またはJGAの個人会員になることが前提です。そしてラウンドしたスコアカードを提出し、それが5枚以上になったときに算定されます。
手続きをする際に比較的手軽なのは上記の個人会員のうち、JGAグリーン会員になるケースです。これはJGA/USGAハンディキャップインデックスの取得を主な目的とした会員で、ゴルフクラブの正会員でなくても取得できます。
その場合、年会費を支払い、2014年1月以降にプレーした5ラウンド分のスコアカードをWEBサイトに入力する形で提出します。そうすると証明書が発行されます。
これらの場合のほか、GDAや楽天GORAでも代行しています。なお、提出できるスコアカードは、JGA公認のコースレーティングの認定を受けているゴルフコースでのラウンドが対象です。
オフィシャルHCがあれば、自分のHCを各ゴルフ場の難しさを表すコースハンディキャップ換算表を使って、コースに合わせた数値に置き換えることも可能。より細かくHCを変動させて競い合うこともできるようになっています。
プライベートHC
実際にコンペなどに出た経験のあるゴルファーの方はご存知かと思います。オフィシャルとは別に仲間同士でプレーする際に使うのがプライベートです。
プライベートとは
オフィシャルなものとは違って、自分たちでルールなどを決められるのがプライベートです。特にこうしなくてはいけないというものはありませんが、一般的によく使われているものがペリア方式と新ペリア方式です。
ペリアと新ペリア
ペリア方式は、18Hのうち6Hを隠しホールとして設定します。このホールでダブルボギー、トリプルボギーなど大たたきをすると、たくさん優遇してもらえることになります。全体のスコアがそこそこだったとしても、隠しホールで叩いていればいるだけ修正後の数値が向上し、技術があまりないゴルファーでも上位に食い込む可能性があります。
しかしペリア方式は運の要素が強く出るものです。代わりに考えられたのが新ペリア方式です。
これは18Hのうち12Hが隠しホールになっています。パーの合計が48となる12H(OUTとINから6Hずつ)を選び、プレー終了後にその12Hのスコアの合計を1.5倍したうえで、コースのパー72を引きます。さらにその数に0.8をかけてハンディキャップを算出します。
計算方法の実例
例をあげてみます。隠しホールの合計打数が65だった場合、以下の計算により
(65×1.5−72)×0.8=20.4
グロスが95だった場合、
95.0-20.4=74.6
ネットスコアで74.6となりました。状況次第では上位にも食い込めるのではないでしょうか。ダブルペリア方式の場合はペリア方式に比べて実力が反映される計算方法と言われています。実際の計算方法などを再確認しておくといいかもしれません。
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今回はハンディキャップの2つの種類について解説をしました。オフィシャルHCについてはこれから本格的に上達を目指していく方にとって欠かせない指標になると思います。また、プライベートHCについても楽しく仲間内でゴルフをするためには知っておいたほうがいいものでもあります。
いずれにしてもゴルフはプレーをすることがとても楽しいスポーツです。スコアアップも大切なことですが、いろいろなルールも踏まえ知識もより増やしていきながらもっとゴルフを楽しいものにしていきましょう。