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ゴルフのダウンブローとは?アイアンの正しい打ち方と身につく練習ドリル【図解】

「アイアンはダウンブローで打て」とよく言われますが、上から強く打ち込もうとして、かえってダフったりボールが上がらなかったりしていませんか?

ダウンブローは「打ち込む」打ち方ではありません。ヘッドが下りている途中でボールをとらえ、スイングの最下点をボールの先に持ってくる打ち方です。この仕組みが分かると、無理に力を入れなくても、ボールに先に当たる厚いインパクトになります。

この記事では、ゴルフのダウンブローとは何かを図解で説明します。そのうえで、メリット、打てない原因、正しい打ち方の5つのポイント、自宅や練習場でできるドリルまでまとめて紹介します。

目次

ゴルフのダウンブローとは

ダウンブローの軌道とスイングの最下点

ダウンブローとは、クラブヘッドが最下点に向かって下りている途中でボールをとらえる打ち方です。スイングの最下点はボールの位置ではなく、ボールより少しターゲット側にきます。

ボールに先に当たり、そのあとでヘッドが芝に触れます。ターフ(削れた芝)が取れる場合は、ボールがあった場所より先に取れるのが特徴です。

地面にあるボールを打つアイアンやウェッジでは、このダウンブローが基本の当て方になります。

「上から打ち込む」ことではない

ダウンブローと聞くと、ヘッドを鋭い角度でボールにぶつけるイメージを持つ人が多いかもしれません。しかし実際の入射角はゆるやかです。

プロのアイアンショットでも、ヘッドが下りてくる角度は数度程度といわれています。大切なのは角度の大きさではなく、最下点がボールより先にあることです。

打ち込もうとして体が沈んだり、ヘッドを鋭角に落としたりすると、ダフリや引っかけの原因になります。

レベルブロー・アッパーブローとの違い

ボールをとらえるときのヘッドの動きは、大きく3つに分けられます。

打ち方インパクトの瞬間のヘッド主に使うクラブ
ダウンブロー最下点の手前(下りている途中)アイアン・ウェッジ
レベルブロー最下点付近(地面と平行に動いている)フェアウェイウッド・ユーティリティ
アッパーブロー最下点を過ぎたあと(上がっている途中)ドライバー

ドライバーはボールをティーアップするので、最下点を過ぎてからとらえるアッパーブローが向いています。一方、芝の上にあるボールをアッパーブローで打つと、ボールの手前の地面を叩いてしまいます。

ダウンブローとレベルブローの違いや、クラブごとの使い分けは、こちらで詳しく解説しています。

アイアンをダウンブローで打つ4つのメリット

ボールに先に当たるのでダフりにくい

最下点がボールの先にあるので、ヘッドはボールの手前の地面に触れる前にボールに当たります。ダフリのミスが減り、毎回同じ当たりを出しやすくなります。

スピンがかかってグリーンで止まる

ボールとフェースの間に芝が入りにくく、フェースの溝でしっかりボールをとらえられます。バックスピンが安定してかかるので、グリーンに落ちたあと転がりすぎません。

ロフトが立って飛距離が出る

手元がヘッドより先にある状態で当たるので、インパクトではアドレスのときよりロフトが立ちます。同じ番手でも強い球になり、飛距離が伸びます。

ラフや薄い芝でも打ちやすい

横から払って打つと、ボールとフェースの間に芝が挟まり、力が逃げてしまいます。上からゆるやかにヘッドが入るダウンブローなら、芝の抵抗を受けにくく、ラフや芝の薄いライでもボールをとらえやすくなります。

ダウンブローで打てない3つの原因

あおり打ちの軌道とスイングの最下点

ダウンブローで打てない人の多くは、上の図のように最下点がボールの手前にきています。この状態を「すくい打ち」や「あおり打ち」と呼びます。よくある原因は次の3つです。

ボールを上げようとしてすくい打ちになる

アイアンにはロフト角がついているので、まっすぐ当てればボールは自然に上がります。自分で上げようと手首を使うと、ヘッドが手元を追い越し、最下点がボールの手前にずれます。

体重が右足に残る

インパクトで体重が右足に残っていると、スイングの最下点も右側(ボールの手前)にできます。ダフリやトップが出る人は、まずフィニッシュで左足に乗れているかを確かめてみてください。

手首の角度が早くほどける

手元をヘッドが追い越している悪いインパクト

切り返しの直後に手首の角度がほどけると、インパクトの前にヘッドが手元を追い越してしまいます(ヘッドファースト)。これはアマチュアに最も多いミスの原因の一つです。

ダウンブローの打ち方 5つのポイント

1. ボールはスタンスの中央に置く

7番アイアンなら、ボールはスタンスの中央が目安です。番手が短くなるほど少し右、長くなるほど少し左に置きます。左に置きすぎると最下点のあとで当たりやすくなるので注意しましょう。

2. ハンドファーストに構える

ハンドファーストのアドレス

グリップがヘッドより少しターゲット側にくるように構えます。目安はグリップエンドが左足の付け根あたりを指す位置です。

ただし手元を前に出しすぎると、フェースがかぶって左に飛びやすくなります。ほんの少し前に出す程度で十分です。

3. インパクトでは左足に体重を乗せる

トップでは右足、インパクトでは左足に体重を移す

トップでは右足に乗った体重を、ダウンスイングで左足へ移していきます。インパクトの瞬間には、体重のほとんどが左足に乗っている状態を目指しましょう。体重が左に移ると、スイングの最下点も左(ボールの先)に移ります。

4. 手首の角度をインパクト直前までキープする

ダウンスイングで手首の角度をキープする

トップでできた手首の角度を保ったまま、手元を下ろしてきます。角度をほどくのはインパクトの直前です。この「タメ」があることで、手元がヘッドより先にある形でボールをとらえられます。

5. 上半身を右に傾けたまま、頭の高さを変えない

上半身を右に傾けたインパクト

手首の角度がほどける位置は、上半身の傾きと関係しています。ダウンスイングで上体がターゲット側に突っ込むと、手首は体の右側で早くほどけてしまいます。

反対に、上半身をやや右に傾けたまま振ると、手首がほどけるポイントが体の左側にずれます。結果として、ハンドファーストのままボールに当てやすくなります。

頭の高さを変えずに腰から先に動かす

このとき、右に傾こうとして頭まで下げるとダフリにつながります。頭の高さは変えずに、腰を先にターゲット方向へ動かしましょう。体が「逆くの字」になるイメージです。

ダウンブローが身につく練習ドリル

グリップエンドをボールに向けて下ろす素振り

両手の間を少し空けてグリップする

いつものグリップから、右手と左手の間を指1〜2本分ほど空けて握ります。そのまま、グリップエンドをボールに刺していくイメージで振り下ろしましょう。

グリップエンドをボールに向けて振り下ろす

手首の角度をぎりぎりまで保ち、最後にヘッドを走らせる感覚がつかめます。クラブを持たずにシャドースイングで行っても効果があるので、自宅でも取り組めます。

ボールの先の芝をこするハーフスイング

練習場のマットでも、芝の上でもできるドリルです。ボールの10cmほど先に目印(ティーやコインなど)を置き、ヘッドが目印のあたりで地面に触れるように腰から腰の振り幅で打ちます。

ボールの手前でマットや芝をこすっている音がしたら、最下点が手前にきています。打球の高さよりも「どこで地面に触れたか」に注目して練習しましょう。

練習器具で正しい形を体に覚えさせる

ハンドファーストや手首の角度は、自分では正しくできているか分かりにくいポイントです。正しい形を体で覚えるには、練習器具を使うのも近道です。

青山加織プロが監修したダウンブローマスターは、ダウンブローに必要な手首の角度と体の使い方を、素振りで身につけられる練習器具です。使い方や効果はこちらの記事で紹介しています。

ダウンブローのよくある失敗と注意点

打ち込みすぎて深いターフが取れる

ヘッドを鋭角に落とすと、ターフが深く取れすぎてヘッドが地面に刺さり、飛距離が落ちます。ターフは薄く長く取れるのが理想です。深く取れる人は、ハンドファーストを強くしすぎていないか、体が突っ込んでいないかを確かめましょう。

沈み込みすぎてダフる

沈み込みすぎるとダフリの原因になる

上から下ろす意識が強すぎると、ダウンスイングで体ごと沈み込み、ボールの手前を叩いてしまいます。アドレスからインパクトまで、頭の高さを保つことを忘れないようにしましょう。

ゴルフのダウンブローに関するよくある質問

ドライバーもダウンブローで打つべき?

いいえ。ドライバーはティーアップしたボールを打つので、最下点を過ぎてからとらえるアッパーブローが基本です。ドライバーをダウンブローで打つと、スピンが増えて飛距離をロスしたり、テンプラになったりします。

ターフが取れないとダウンブローではない?

ターフが取れなくても問題ありません。最下点がボールの先にあり、ボールに先に当たっていればダウンブローです。ターフの有無よりも、地面に触れた位置がボールより先かどうかを確かめましょう。

今のアイアンはレベルブローで打つほうがいい?

最近のアイアンは重心が低く、払い気味に打ってもボールが上がりやすくなっています。そのため「今はレベルブローでいい」と言われることもあります。

ただ、払い打ちでも、ボールに先に当てるために最下点をボールの先に置くことは変わりません。強く打ち込む必要はなく、ゆるやかなダウンブローを目指すのが基本です。

フェアウェイウッドやユーティリティもダウンブロー?

フェアウェイウッドやユーティリティはソールが広く、地面を滑らせるように打てるクラブです。アイアンほど上から入れる必要はなく、レベルブローに近い軌道で打つのが一般的です。

まとめ

ゴルフのダウンブローは、上から強く打ち込む打ち方ではなく、スイングの最下点をボールの先に持ってくる打ち方です。ボールに先に当たるので、ダフリが減り、スピンと飛距離が安定します。

身につけるポイントは次の5つです。

  • ボールはスタンスの中央に置く
  • ハンドファーストに構える
  • インパクトでは左足に体重を乗せる
  • 手首の角度をインパクト直前までキープする
  • 上半身を右に傾けたまま、頭の高さを変えない

まずはハーフスイングで、ヘッドがボールの先の地面に触れる感覚をつかむところから始めてみてください。

この記事を書いたライター

ゴルファボ編集部

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