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ゴルファボ TOP上達法ゴルフ【ハンドファーストとは?】7つの習得ポイント&構え方・打ち方を徹底解説

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ゴルフ【ハンドファーストとは?】7つの習得ポイント&構え方・打ち方を徹底解説

ダフリが止まらない…。飛距離が出ない…。ボールにすら当たらない…。

その原因、ゴルフの最重要ポイント「ハンドファースト」で解決できます!

なぜならハンドファーストさえマスターできれば、クラブヘッドの軌道が安定し、強くボールを打て、ロフトが立って当たるのでさらに飛距離が伸びる、から。

ハンドファースト習得は、スコア100切りはもちろんゴルフ上級者への登竜門=必須スキルといえるでしょう。

「じゃあ、手元を前にして打てばいいの?」そう思った方もいるかもしれませんが、単に手元を前に出して打つだけでは手打ちになってしまい更にミスが連発するでしょう。

この記事では、ハンドファーストを習得するための体の動きや、振り方のコツを初心者にも分かりやすく、詳しくご紹介します。確実にマスターしてもっと思い通りのゴルフを楽しんでみてください。

ハンドファーストとは?

ゴルフの「ハンドファースト」とは、クラブヘッドよりも手元がターゲット方向にある状態のこと。

ハンドファーストの形をインパクトでキープすることで、力の入った強いショットを正確に打つことができます。

しかし、多くのアマチュアゴルファーは手首が折れて、手元よりもクラブヘッドが先になるハンドレイトの形になっています。その結果、飛ばない・曲がるスイングになります。

基本的にクラブが短くなるほどハンドファーストは強くなります。(番手が短くなるとボールが中央に寄るため)ショートアイアンやウェッジでハンドファーストが最も強くなり、ドライバーではハンドレイト(手元がヘッドよりも後ろ)気味となります。

いずれにせよ、どの番手でもハンドファーストでスイングすることは、重要なポイントです。

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なぜ?ハンドファーストで打つべき理由

ロフトが立って飛距離が伸びる

ハンドファーストの形でインパクトを迎えると、シャフトが左に倒れる分ロフトが立った状態でボールに当たります

アイアンで言えば、番手が1つもしくは2つ分上のクラブのロフト角でインパクトできるため、その分飛距離アップします。プロがアマよりも圧倒的な飛距離がでるのはこれが要因です。

「ロフトが立ったらボールが上がらなくなるのでは?」と不安になる方も多いようですが、ハンドファーストで打てるとダウンブロー軌道で当たるので、ボールのバックスピン量が増えて、結果的に球は高くなります。

バックスピンが増える分ボールが上がりやすいので、ボールが上がらなくなる心配は必要ありません。

ダフリ・トップのミスが減る

ハンドファーストのスイングが身に付けば、ダフリなどのミスが軽減されます。

ハンドファーストのスイングは、ヘッドの最下点がボールの先に来る「ダウンブロー」になりやすいです。最下点がボールの先になるため、ボールの手前を打ってしまうダフリのミスが生じにくくなります。

また、ハンドファーストのスイングはトップのミスに強い点もメリットです。最下点がボールの左になるため、多少トップしてもスピンが入り、ある程度はボールが上がってくれます。

いわゆる「すくい打ち」などと同じフェースの場所に当たっても、ハンドファーストの方が安定して上がってくれるでしょう。

さらに、フェースが開きにくいストロンググリップに近付き、極端なフェースローテーションも避けられるため、スライスやチーピンの減少にも繋がります。

いつでも同じ球が打てる

ハンドファーストのスイングが習得できれば、インパクトの安定化にも繋がります。

ヘッドの最下点が左にあるためインパクトゾーンが長くなります。インパクトゾーンがながければ長いほど、ボールを長く強く押せるのでインパクトが安定します。

また、インパクトの瞬間にシャフトと左腕が一直線になることも、安定性の向上に繋がる要因です。

ハンドレイトよりも遥かに、手首の動きを抑制でき、常に同じ形でインパクトをしやすくなるのでミスショットが大幅に軽減されるでしょう。

ハンドファーストで打つための7つのコツ

ハンドファーストの打ち方を知らずに無理やり挑戦してしまうと、手打ちなどのスイングが身について、かえってミスの原因となってしまいます。

ハンドファースト習得を目指す際は、打ち方のコツを押さえて練習に取り組みましょう。

ここではハンドファーストで打つための7つのコツを紹介します。

【アドレス】構えが8割!アドレスの重要性

アドレスの段階でハンドファーストの形を作ることで、テイクバック~ダウンスイングまでハンドファーストをキープして打つことができます。

構えた時点でハンドレイトになっていると、その後のスイングもハンドレイトになりがちです。

グリップした位置が左足太ももの前に来る程度に構えましょう。(レフティは右足太ももの前)グリップエンドが左股関節を指している程度が理想です。右手は太もも内側、体のセンター部分にあります。

7番アイアンであればボールは少し中央左にあるので、若干のハンドファーストの状態になります。番手が下がればボールが右側によるので、当然ハンドファーストの度合いは変わりますがそれでOKです。

【前傾】手元を振り抜くスペースを作る

ハンドファーストで打つにはフォローで手元が振り抜けるスペースを作っておく必要があります。

ダウンスイング~インパクトにかけて腰の回転が止まってしまうと、手の移動が止まってしまいヘッドが先へ走ってハンドファーストの形が崩れます。

左腰を移動させるだけでは振りぬくスペースはできません。左腰を必ず背後に引きましょう

背後に引くことで腰は自然と回転+移動をします。振り抜くために十分なスペースができるので、手元は先に抜けてヘッドが後からくるハンドファーストの形を作ることができます。

【テイクバック】ヘッドは常に手元より上

テイクバックでは「クラブを持ち上げる力は、常に上にかける」ことが大事。横方向の動きは入れずに、常にクラブは上下に動くという意識を持ちましょう。

クラブヘッドを常に手元より上に保つことで、ハンドファーストの状態をキープして、その後のダウンスイングに移ることができます。

体をしっかり回転させつつ、クラブを持ち上げる圧を上方向にかけることで理想のテイクバック、バックスイングが完成します。

アマチュアゴルファーの多くは、ヘッドが手元より下にきたり、横に動かすことでフェースが開いてしまう傾向があります。その状態からダウンスイングに移ると、元に戻す動作が必要となるため、スイングが複雑になり再現性が低下します。

クラブは常に上に動かす、反対にダウンスイングでは下に動かすことが重要です。

【切り返し】トップの“間”を作ろう

切り返しの「トップの間」は、その後のダウンスイングの準備をするための大事なポイント。

準備が出来ていないまま振り下ろしてしまうと、手打ちになったり、タイミングが合わず振り遅れたりします。当然、アドレス~バックスイングで作ってきたハンドファーストの形も崩れやすくなります。

この「間」の長さは人それぞれですが、多くのアマチュアゴルファーはトップが上がりきらないうちに振ってしまうので、軌道も安定せずパワーロスもしてしまいます。

トップまで上げたら「1」とカウントしてからダウンスイングするように心がけてみてください。急ぎ打ちを防止して、しっかりとハンドファーストをキープしたままスイングできるでしょう。

テイクバック~フォローまでの動きをもっと詳しく解説しています!

【ダウンスイング】左腰を背後に引く

ハンドファーストの形でインパクトするには、クラブを振り抜くスペースを作る必要があります。

右の画像のように右腰が前に出てしまうと、手元が抜けずヘッドが先に下りてきてしまうので自動的にハンドファーストの形が崩れます。

ダウンスイングでは左腰を背後に引くようにすることで、手元が抜けるのでハンドファーストをキープしたままインパクトできます。移動や回転ではなく、左腰を背後に引くイメージでOKです。

腰の回転が止まってしまう=ハンドファーストの形が崩れる、ことに繋がるので、ダウンスイング→フィニッシュまでしっかり腰を引いて回転するように心がけてください。

【ダウンスイング】右足を蹴る方向

右足の蹴りは大事なポイントですが、前に蹴り出すのはNGです。

右膝が前に出ることで、自動的に腕はアウトサイド(外側)から下りてきてしまいます。手元が止まってヘッドが先にいってしまうのでハンドファーストが崩れます。

また体が起き上がってしまうので、スライス球、ひっかけ球、ダフリ、トップ、飛距離ロス、など様々な問題を引き起こすでしょう。

改善のポイントは「右足の内くるぶし」をターゲット方向(地面)に向けて倒していくこと。

この動きを取り入れることで右膝が前に出てしまうことを防ぐことができます。ダウンスイングのときに後方から見て右膝が前にでないようにチェックしながら試してみてください。

【スウェー防止】上半身は右軸が基本

アドレスで構えたときの「右に傾いた」上半身の角度をインパクトまでキープしましょう。

上半身の角度が左に傾いてしまうと、自動的に手首は右側で解けてしまいます。反対に、上半身の角度がしっかり右に傾いたままインパクトできると、手首は左側で解けるようになります。

その結果、手首のコックをギリギリまでキープできるので、ハンドファーストでボールを打つことができます。上半身の軸が左へ傾かないように注意してスイングしましょう。

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ハンドファーストおすすめ練習法

イメージ練習|手と腕の動き

ハンドファーストを習得するために左右の手を使ったイメージ練習法をご紹介します。右手・左手それぞれに適した動きができると、体が自然とハンドファーストで振る理想の動きをしてくれます。

・右手の練習法

まず右手の親指と人差し指の付け根でボールを軽く挟みます。

通常のアドレスの手元の位置で、手のひらがターゲット方向、手の甲が後ろを向くように構えましょう。

そのまま右手だけでテイクバックをしていき、トップ位置で手のひらが上を生むように上げます。

インパクトでは手の甲が腕を向くようにしてください。右手が被って手のひらは下を向いた状態がポイントです。

手首は90度ほど手の甲側に折れた状態がベスト。この形でインパクトゾーンを進んでいきます。

右手首の角度を保ったままフォロースルーまでいきましょう。手首がまっすぐにならないよう注意してください。

この角度を保ったイメージのままスイングができると腕のローテーションがスムーズになりハンドファーストで打つことができます。

ゆっくりした動きで書く部位をチェックしながら行ってみてください。

・左手の練習法

左手も同様に親指と人差し指の付け根でボールを挟みます。

テイクバックからインパクトにかけて今度は手のひらが上を向くように振り下ろしましょう。

手のひらは上、手の甲は下を向いた状態でインパクトゾーンに進みます。

フォローにかけて左手も90度の角度を保つイメージがポイント。手のひらが自分側に向いている状態です。

この左手のイメージでスイングができると、手首の解けをギリギリまで我慢できるスイングができます。

左右の腕それぞれに適した動きをすることができれば、ハンドファーストスイングも習得しやすくなるでしょう。

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実践練習|ハーフスイング

ハンドファーストはフルスイングではなかなか習得できません。

腰の高さから腰の高さまでの、ハーフスイングでコンパクトに打つ練習がおすすめです。

ハーフスイングを行うと、必要最小限の動きでボールを打てます。そのため、フルスイングで生じる身体の余計な動きを防止して、正しい動きだけを身体に覚えさせることが可能です。

おすすめの練習ドリルをご紹介します。

小さな振り幅で、ゆっくりでも良いので、とにかくインパクトで手元がボールよりも先にある状態で打つ練習をしてインパクトゾーンの正しい動きを身体に染み込ませましょう。

ハーフスイングが慣れてきたら、スリークォーター・フルショットと徐々にスイング幅を大きくする練習法がおすすめです。

ドライバー、アプローチ、パターもハンドファースト

ハンドファーストの重要性はアイアンだけではありません。ゴルフではすべてのクラブにおいてハンドファーストで打つことが基本です。

アイアン以外のクラブでなぜハンドファーストが重要になるかを解説していきます。

ドライバー
ハンドファーストにすることで飛距離は伸び、方向性も安定することが判明しています。

ドライバーはアッパーブロー(上昇軌道)で打つことが理想ですが、それはスイングではなくボール位置で決まります。

ハンドファーストでスイングの最下点を過ぎて、アッパー軌道になったところでボールに当たることでしっかり飛ばすことができます。

アイアン同様、ハンドファーストが打てると、クラブが通るゾーンが長くなり、フェース面もブレにくく方向性が良くなります。パワーも逃げないので飛距離もアップするでしょう。

しかし、ドライバーはシャフトが長いためハンドファーストが強すぎると、手元が先行しフェースが開きやすくなるデメリットもあるため注意が必要です。

フェースが開いてしまう方はボールを左足よりに置くと改善するので試してみてください。

アプローチ
アプローチ上達のポイントは「ハンドファーストの形を保ったまま手首を使わず打つ」ことです。

手首が折れたり動いたりしないことで打点が安定して、短い距離をしっかり合わせることができるようになります。

ボールの高さが安定す、スピン量も適切にかかるようになるので思い通りの場所に打てるでしょう。

アプローチが、ショートしたり逆にオーバーしたりする原因のほとんどは「手首の折れ」なので、ハンドファーストをキープして打つことでアプローチの問題はほぼ解決します。

パター
パターもハンドファーストに打てると、ボールの回転が安定します。

純回転がかかって素直に転がる球が打てるのでパターが安定するでしょう。

逆にハンドレイトで打ってしまうと、力加減が不安定になり距離感が安定しません。またフェース面もブレやすく左右にバラけてしまう可能性が高くなります。

パターはとにかく手首を動かさないことがポイント。ハンドファーストで構えた形のままインパクトできるようにしましょう。

【実践】動画を撮って確認してみよう!

練習場(打ちっぱなし)へ行った際に、正面から動画を撮影してみましょう。

撮影のポイントは、腰の高さくらいにスマホを設置すること。手元と全体の動きが見えやすくなります。スローモーション機能などを使うとより鮮明にインパクトのハンドファーストが確認できます。

上記左側の画像では、インパクト時にクラブヘッドが手元を追い越してショットしています。このような状態は、ハンドファーストではなく手打ちになっています。

一方で右側の画像では、インパクト時でもクラブヘッドより手元が前にある状態になっています。ボールを打つタイミングで腕とクラブが一直線上になっていればハンドファーストの状態です。

1球ごとに撮影した動画を確認しながらチェックすることで、よりハンドファーストを打つ感覚を習得しやすくなります。

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ハンドファーストのデメリット・注意点

基本的に”正しいハンドファースト”で打った場合のデメリットはありません。

ドライバーからパターまですべてのクラブの方向性が安定し、飛距離もアップします。

しかし、ハンドファーストを意識するあまり、過度に手元を前に出して構えたり、手先で合わせるようにハンドファーストを作って打つのはNGです。いわゆる「やりすぎ」です。

あくまで体全体を使ったスイングの中でハンドファーストが作られるようにしましょう。

ハンドファーストは必要ない!という方もいらっしゃいますが、それは過度に手元でコントロールしてしまうアマチュアゴルファーが多いからこその注意喚起ともいえます。

ゴルフ上達のためには欠かせないスキルなので、ぜひ上記のコツや練習法を取り入れていただければと思います。

まとめ

ゴルフ上級者は必ずマスターしている技術「ハンドファースト」。習得は容易ではありませんが、マスターできれば飛距離や安定感が向上し、確実にスコアアップします。

飛距離が伸びればそれだけ小さな番手でグリーンを狙えますし、安定感が向上すればそれだけパーチャンスやバーディーチャンスも増えます。

ハンドファーストのコツや練習法を普段の練習に取り入れて、ぜひスコアアップに役立ててみてください。

この記事を書いたライター

ライター

ゴルファボ編集部

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