あなたは自分のクラブごとの飛距離(ヤード数)を把握をしていますか?
ドライバーはわかるけど他の番手はあまり…というゴルファーも結構多いのではないでしょうか。特にアイアンは番手ごとにどのくらいの差があるのか、平均を把握するのは少し難しいかもしれません。
しかし、自分の平均飛距離を知る事はゴルフを組み立てるための基礎のようなもの。スコア100、90といった結果を出すには完全必須項目と言えます。
どんな状況でも自分の平均を基準にプレーを組み立て、ゴルフコースの特性や気象条件を加味してクラブ選択をすることができれば、スコアもぐんぐん上がるでしょう。
今回は、アマチュア選手のクラブごとの飛距離の目安と、それに合わせた番手ごとの役割についてご紹介していきます。
目次
ウッド|飛距離の目安
あなたのドライバーはどのくらい飛びますか?一般的なアマチュアゴルファーはどのくらい飛ばすのか、そしてウッドの使い分けはどうしたらいいのか、ポイントを紹介していきます。
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ドライバー
ドライバーはゴルフの中で唯一遠くへ飛ばすことを狙うもの。18ホール中、約14回程度第一打を打つために使う機会があります。
できるだけ遠くまでボールを運ぶことで、第2打以降を有利に進めることを狙います。
男性アマチュアゴルファーの平均は230Y前後。
ゴルフでは、ご自身のドライバーの平均をつかんでおくことで、第1打をどのあたりに運べるのか、そして第2打以降はどうなりそうか、マネジメントすることが可能になります。
プレーヤー | 平均ヘッドスピード(m/s) | 平均飛距離 |
男子プロ | 48.5以上 | 280Y前後 |
女子プロ | 40.5以上 | 240Y前後 |
一般男性 | 35~43前後 | 220Y前後 |
一般女性 | 35未満 | 150Y前後 |
ドライバーの場合はミート率やヘッドスピードによってもどれくらい飛ぶかがある程度、計算できます。一般的にはヘッドスピードに5.5をかけることで飛距離がわかります。
たとえばヘッドスピードが40(m/s)だとしたら40×5.5=220Yが目安です。プロであればアイアンでアマチュアのドライバ―と同じくらい飛ばせたりします。
フェアウェイウッド 3番~7番
ドライバー以外のフェアウェイウッド(FW)は、ティーイングエリアから第1打を打つときやフェアウェイからのショットで使用するものです。
3Wで一般男子の場合は215ヤード、一般女子の場合は150ヤードくらいが目安です。
フェアウェイウッドは飛ばしやすいですが、練習などで慣れるのには多少の時間がかかります。以下で紹介するユーティリティで代用してもいいでしょう。
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ユーティリティ|飛距離の目安
ユーティリティ(UT)は、もともとロングアイアンに代わるゴルフクラブとして開発されたものです。ロングは打つのが難しく、かといってフェアウェイウッドよりも短いヤードを打つとき、以前はほかに選択肢がありませんでした。
そこでより易しく扱えるクラブとしてユーティリティが開発されました。ユーティリティは重心が低くフェアウェイウッドよりも短いため、初心者ゴルファーでも比較的、当てやすくかつボールが飛びやすいことが特徴として挙げられます。
目安は男性ゴルファーの5UTで170ヤード、女性ゴルファーで110ヤード程度。4Iとほぼ同じようになります。
ユーティリティとアイアンやフェアウェイウッドで飛距離が重なる部分がありますが、これについてはご自身の好むゴルフのスタイルや、打ちやすいほうを選択すればOKです。
基本的にユーティリティは球がつかまりやすい(左にいきやすい)傾向があります。
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アイアン|飛距離の目安
アイアンは番手ごとに細かく長さやロフトが異なっています。理由は、できる限り狙った位置にボールを近づけること、もしくはピンに近づけることが目的のためです。
だからこそ、自分自身がどれを使うと、どのくらいのヤードが出るのか、明確に把握しておく必要があります。ロング、ミドル、ショートの明確な定義はありませんので、あくまで参考とお考えください。
ロングアイアン 3番~5番
ユーティリティと飛距離が重なる部分がありますが、どちらにするかは好みやゴルフのスキルにもよるところがあります。
特徴としては方向性が確かなこと、ラフでもしっかり打つことができること、他の番手と併用することでゴルフクラブのセッティングでの打ち分けが楽になります。
ミドルアイアン 6番~7番
一般的に6I~7Iがミドルと呼ばれるものです。方向性が安定しやすく、狙った場所に確実にボールを運ぶために使用します。
ピンポイントで狙うというよりは、一定の範囲内にボールを運ぶ、というイメージで使うのがベターなゴルフクラブです。
一般的な男性ゴルファーであれば140Yから160Y程度が通常です。練習も含めてこのあたりのヤードをうまく打ち分けられるようになってくると第2打以降のショットに自信がついてきます。
ショートアイアン 8番~9番
ロフト角もあり球も上がりやすく、ラフからの脱出などにも便利に使えます。初心者ゴルファーの方が最初に練習していくのにおすすめです。
ショートはピンの近くを狙って寄せたいときに使うものです。自然に打球が上がるような作りになっているので、無理に弾道を高くしようとゴルフスイングのバランスを崩さないようにすることが大切です。
一般男子のゴルファーの場合は8Iで130ヤード、9Iで120ヤードが目安になっていますが、スコアにも直結するためショートではどのくらい飛ばせるのか、詳しく知っておいたほうがいいでしょう。
ウェッジ|飛距離の目安
もっともロフト角が大きいもので、バンカーからの脱出やアプローチ、ラフからのショット時に使用します。
これらの場合はフルショットで何ヤード出すことよりも、どのくらいのスイングをしたらどの程度飛ぶのかという、スイングの加減と飛距離の関係を知っておくことが重要です。
ウェッジはピンにしっかり寄せたいので、PW、AWという表記よりも何度のクラブを使っているのか明確にしましょう。
ウェッジは45前後(PW)から始まり、50、52、54、56、58とロフト角があります。基本的にSWと表記されているものは58度といえます。何度のウェッジで何ヤード飛ぶのか確認してください。
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平均飛距離はキャリー?それともラン含む?
●キャリーとは? | ボールの着弾地点 | 番手が上がると増える |
●ランとは? | 着弾地点から転がる距離 | 番手が上がると増える |
平均飛距離をキャリーの数字だけで覚えておくべきか、それともランを含めた距離を考えておくべきか。
答えは両方。キャリーの平均飛距離、ランを含めた平均飛距離どちらも把握しておくのが理想です。
コース上では、ランが出るとミスしやすいところ、ランを出したほうが得するところなど、さまざまなシーンが訪れます。(着弾地点の下りの傾斜が強い場合は転がしたほうが遥かに遠くへ飛ばせる)。
番手ごとの転がる距離(参考例) | |
ウェッジ | +1ヤード |
ショートアイアン | +5ヤード |
7番アイアン | +10ヤード |
ドライバー | +20ヤード |
ランの距離は、番手が上がるごとに増えます。
クラブのロフト角やコースの状況よっても変わるので一概には言えませんが、平地の場合、ウェッジで+1ヤード、ショートアイアンで+5ヤード、7番アイアンで10ヤード、ドライバーになれば20ヤードくらい転がるイメージです。
キャリーに上記のランの数値を足したものが総距離になります。
細かい数値は実際に自分のショットデータで平均値を割り出しましょう。精度が上がれば上がるほど目標にしっかり寄せることができます。
注意!ロフト角で飛距離目安は変わります
クラブごとの飛距離はどのくらいか、イメージをまとめることはできたでしょうか?
ゴルフでは番手ごとにどのくらい飛ばせるかを知っておくことは、プレーを組み立てる上でもとても重要なことです。
ただ、注意点もあります。アイアンは、ゴルフメーカーごとに番手によるロフト角の違いがあります。同じ番手であってもロフト角が違っていたりすることもよくあります。
近年は飛距離アップを目的として、ロフト角を立てた「ストロングロフト」のものが増えてきています。
遠くまで飛ばせることはゴルフで一定のメリットはありますが、アイアンなどは狙ったところに打つことが目的です。飛びすぎて、短い距離が合わせにくくなる可能性もあるので注意してください。
また、番手が同じでもロフト角が違う場合、クラブ全体(ドライバーからサンドウェッジまで)の調整をするのが難しくなってしまいます。
ゴルフ初心者であればアイアンのメーカーは揃えたほうが間違いがないでしょう。
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【早見表】全番手の飛距離平均一覧
クラブ | 男性(Low/Middle/High) | ||
1W | 200 | 230 | 250 |
3W | 180 | 215 | 235 |
5W | 170 | 190 | 210 |
7W | 160 | 180 | 195 |
3UT | 190 | 200 | 210 |
4UT | 170 | 180 | 190 |
5UT | 160 | 170 | 180 |
6UT | 150 | 160 | 170 |
3iron | 160 | 180 | 200 |
4iron | 150 | 170 | 185 |
5iron | 140 | 160 | 170 |
6iron | 130 | 150 | 160 |
7iron | 120 | 140 | 150 |
8iron | 110 | 130 | 140 |
9iron | 100 | 120 | 130 |
PW | 80 | 105 | 120 |
AW | 70 | 95 | 110 |
SW | 60 | 80 | 100 |
クラブ | 女性(Low/Middle/High) | ||
1W | 150 | 175 | 200 |
3W | 125 | 150 | 180 |
5W | 105 | 135 | 170 |
7W | 95 | 125 | 160 |
3UT | 120 | 135 | 150 |
4UT | 110 | 125 | 140 |
5UT | 100 | 110 | 130 |
6UT | 90 | 100 | 120 |
3iron | 100 | 125 | 160 |
4iron | 90 | 120 | 150 |
5iron | 80 | 110 | 140 |
6iron | 70 | 100 | 130 |
7iron | 65 | 90 | 120 |
8iron | 60 | 80 | 110 |
9iron | 55 | 70 | 95 |
PW | 50 | 60 | 80 |
AW | 45 | 55 | 70 |
SW | 40 | 50 | 60 |
今回は、アマチュアの飛距離の目安、ゴルフクラブの種類やその役割について一通りのご紹介をしてきました。
ゴルフは数百メートル先のカップを目指していくスポーツなので、自分の平均飛距離を知っておくことが非常に重要です。
それをもとに自分のセッティングを調整し、あらかじめプランニングをしたうえで実際のラウンドに臨むこと。そしてできるだけ、狙った場所にボールを運んでいくこと。それらを実践することがゴルフ上達、スコアアップへの近道です。
カテゴリごとの番手の特性なども含めてプレーの際はぜひ意識してみてください。