その昔、スコットランドの海沿いの地で育ったゴルフは長い時間をかけて世界中の土地に広がっていきました。
その「自然のあるがままでプレーする」というスタンスは今日まで受け継がれ、様々な土地の独自の地形を生かしたゴルフコースが作られました。丘陵、山岳、林間などなど、世界には約3万4千ものコースがあります。(日本は世界第3位の約2,300)
それぞれのゴルフコースには、風が強かったり、幅が狭かったり、アップダウンが激しかったりといった特徴があり、それが攻略の楽しさを生んでいます。
今回はゴルフコースの種類、タイプ別の攻め方などをご紹介します。それぞれの特徴が分かれば攻略の幅が広がり、もっとゴルフが楽しくなりますので、ぜひご覧ください。
目次
ゴルフコースの基本
ゴルフコースは18ホールを基本に構成されています。そして、それぞれのホールには規定打数(パー)が決められています。
一般的にはパ―3が4つ、パー4が10、パー5が4つで、全体でパー72というのがよくあるモデルです。全体の総距離、ヤード数は6000ヤードから7000ヤード。コースによっては27ホール、36ホールと備えられているところもあります。
付帯するクラブハウスなどの設備も考慮すると、ゴルフコースを作るには広大な敷地が必要です。(年々世界のプロゴルファーの飛距離が上がり、ゴルフ場が総ヤード数を伸ばすなどの対応に追われています)
ゴルフコースの種類
ゴルフコースは森、海の側、山岳とさまざまな場所に作られています。
日本の土地は約7割を山地が占めるため、そうした場所を切り開いて作られたところに多くなっています。また河川敷や森林など比較的、広い土地を得やすい場所にもゴルフコースが作られています。
世界には乾燥した砂漠地帯や、信じられないほど広大な平地に作られるなど、日本ではまずお目にかかれないようなゴルフコースがたくさんあります。
次はゴルフコースの種類別に特徴を紹介します。
丘陵
山麓などの地形を利用して作られた種類のコースです。かなりのアップダウンがあることが特徴となっています。また左右の起伏もあり、あらゆる傾斜からのショット、打ち上げや打ち下ろしの機会も多くなります。日本のゴルフ場の8割近くがこの丘陵となっています。
山岳
丘陵よりもさらにアップダウンがある山地に作られているゴルフコース。
激しい傾斜や打ち上げ、打ち下ろしがあるのが特徴です。高所のなかの限られた土地に作られているためフェアウェイの幅が狭いホールもあり、ヤード数が短いこともあります。
打ち上げや打ち下ろしも多く、2打目3打目でグリーンがはっきり見えない中ショットすることも多いので、初心者には難しいゴルフコースになっています。
↓↓↓打ち上げや打ち下ろしのあるゴルフコースの攻め方をご紹介します!
林間
平地などにある林を切り開いて作った種類のコースで、アップダウンがやや少なめ。各ホールが高い木々で区切られており、ボールを曲げてしまうと林の中からの脱出を余儀なくされます。上空と風の強さが全く違うこともあるので注意が必要です。
林の中にボールが入ってしまうととにかく大問題になります。ドライバーなどティーショットの正確性が問われます。
河川敷
川沿いに作られた種類のコースで高低差が少なく平らな地形が特徴で、飛距離が出しやすくなっています。地形の関係でヤード数が短いところもあり、シニアや初心者がプレーするのに向いています。遮るものが少ないため、強風が吹くとその影響を受けるので、厳しさがぐっと増します。
比較的、リーズナブルな料金設定をしているところも多く、アクセスがしやすい立地もあり。手軽に楽しめるところも多いです。
シーサイド
海沿いに作られている種類のコースで、さえぎるものが少ないため風の影響を受けやすいことが挙げられます。また、海や砂浜を利用したハザードが設けられていることもあります。海に囲まれている日本ですが、シーサイドのゴルフコースは全体の3%ほどと少なくなっています。
絶景が楽しめることも多く、海と緑のコントラストも鮮やか。またヤシや花々などの植物も南国の気分を彩ってくれます。
海風が強く吹くこともあり、いかに風と向き合うかが大切になります。また常に吹き続ける風のために芝が乾燥してグリーンが速くなっています。
ゴルフコース別・攻略の鍵
攻略のポイント~丘陵・山岳~
最も重要なポイントは「傾斜への対応」です。
このゴルフコースでは、左足下がり・左足上がり、つま先下がり・つま先上がりなどあらゆる種類の傾斜からのショットの正確性が求められます。傾斜から打つ時はスタンスを広めにし下半身を安定させ、クラブを短く持ってコンパクトにスイングしましょう。
**おすすめの練習法**
左足の下に雑誌などを入れれば左足上がりの状況を作ることができます。またつま先やかかとの下にボールを入れれば、つま先上がり・つま先下がりの状態で打つことが可能です。スロープスポンジなど専用の道具を用いるのもいいでしょう。
↓↓↓【状況別】傾斜地からの打ち方をマスターできる方法はこちら
攻略のポイント~林間~
最も重要なポイントは「林を避けること」です。
林に入れてしまうと、OBのところもあれば脱出に何打もかかってしまう可能性も高くなります。全ホールを通じて林に入るリスクをできるだけ避けることが大切です。ティーショットを大きく曲げないこと、またミスの可能性が少ないアイアン系のクラブを選択することです。
そして万が一、林の中に入ったときには脱出することだけを考えましょう。一発逆転グリーンオンは狙わず、まずは一番広い所に出すのが◎です。
また、木々にさえぎられているゴルフコースの場合は、一見穏やかでも上空では強い風が吹いていることがあります。高く打ち上げると飛距離に影響が出たり、思わぬ方向へボールが流れることも。木の葉の揺れを観察するなど、風にも注意です。
攻略のポイント~河川敷~
河川敷では他のゴルフコースとは違ったことが色々と試せます。
河川敷は平らな所が多く、難易度はあまり高くないのが一般的です。そのため、フェアウェイも広いので思い切って打ってみる、グリーン上のパターも傾斜がそれほどないので距離感だけに集中するなど、他の種類のゴルフコースでは試せないようなことを試してプレーできることが河川敷のメリットです。
攻略のポイント~シーサイド~
最も重要なポイントは「風への対応」と「グリーンの芝」です。
海沿いのゴルフコースは風の影響を受けやすいのが最大の特徴。低いボールを打つことや、流されても大丈夫なようにあらかじめ狙いを調整しておくことが必要です。
またグリーンの芝目も特徴的。吹き続ける風の影響で乾燥してグリーンが速くなっています。さらに芝は水のある方向に向かって伸びる性質があるため、海に向かって順目になっています。海が見えないところではレイアウトを改めて確認してみましょう。
【レベル別】ゴルフコースの選び方
ゴルフコースはレベルやスキルに応じた選び方のポイントがあります。
まずゴルフ初心者の方や、ラウンドデビュー、上がったり下がったりはもう辛い…という方には河川敷ゴルフがお勧めです。全体が比較的、平らで見晴らしのいいところ多いので難易度は低め。またアクセスが比較的便利なところも多く、気軽に利用できるのもメリットです。
これからもっと上達したい、ゴルフスコアを上げていきたいという方はぜひ丘陵や山岳で腕を磨いていってください。さまざまな種類の傾斜に慣れて正確なショットが打てるようになってくると、ゴルフが安定してもっと楽しくなります。
日本ではシーサイドコースはあまりありませんが、プレーをする機会があればシーサイドを積極的にチョイスしてみるのもいいでしょう。いつもとは違った雰囲気で気持ちも新たにプレーができます。
↓↓↓ゴルフ上達は正しいスイングから!初心者からベテランの方まで要チェックです。
ゴルフコースはその種類ごとに特徴とスコアアップのためのポイントがあります。
・【丘陵・山岳】傾斜地からの正確なショットが必要
・【林間】ゴルフコースの幅が狭いので方向性が重要
・【河川敷】難易度が低めなので思い切ったプレーが大事
・【シーサイド】強い風が吹くのでグリーンの速さと芝目に注意
ゴルフコースの種類ごとの注意点を理解してラウンドすれば、もっと楽しくまわれますしスコアアップの強い味方になります。ぜひ参考にしてみてください。