最近、ゴルフ雑誌などで”激飛び系”のアイアンの特集がよく組まれています。でも、飛ぶアイアンというのは「シニア向け?」「本当に飛ぶの?」「打ちやすい?」などと考えている方もいるでしょう。でも、現在よく売れているようです。
それほど飛距離へのこだわりが強く、40代以上の方は昔を取り戻したいのでしょう!しかし…ドライバーで飛距離を求めるのは分かるけど、アイアンは正確に刻んで、正確なコントロールでピンを攻めていくクラブです。
そこで今回は、ストロングロフトのアイアンのメリット、デメリットなどについてご紹介します。
プロのようにアイアンが飛べばパーオン率も上がるはず…実は、ストロングロフトのアイアンを使う際の注意点があります。そこをクリアすれば、あなたの最高の武器になるでしょう。ぜひ、最新技術が搭載されているアイアンを使いこなして、スコアアップに繋げてください。
目次
ロフトが立つとは?
アイアンのロフト角度が少ないという意味になります。以前は、36度前後が7番アイアンでしたが、ストロングロフトの場合は、30度前後になり5度以上も立っています。「26°前後」のクラブが出てきました。昔に比べると1~2番手、距離にすると15ヤード以上も違ってきます。
ストロングロフトのメリット・デメリット
距離が出るので、飛ばない人にはとてもメリットがあります。しかし、あることに注意しないとスコアを崩すハメになりかねません。
■メリット
メリットはやはり飛距離です。飛ばなくなったゴルファーには、とても武器になります。最近のモデルは、フォージドの5番アイアンと激飛び7番はフェース角もシャフトの長さもほぼ同じです。簡単にボールが打てるようにソールも工夫されています。
若い頃の飛びを手に入れることができます。昔、7番アイアンで150yd飛ばしていてシニアの方が、体力の低下などで130ydしか飛ばなくなったとき、ストロングロフトのクラブを使えば、失った距離を取り戻すことができます。
また、男性ゴルファーは少し見栄っ張りなので、「みんなより1番手下のクラブを持ちたい」「飛ばない人と思われたくない」と思った時には、飛びますので役に立ちます。
■デメリット
ストロングロフトのメリットは、クラブセッティングが難しくなることです。
角度が立つので、各番手の飛距離も出ます。そのことによって、ウェッジとの差が大きくなります。スイングスピードや力の加減で距離を刻むのは難しいので、ギャップを埋めるクラブを探さなければいけません。
また、飛び系のアイアンは、形状が特徴的なものがあります。その形がどうしても苦手な人もいます。飛距離か好きな顔(形)をとるか…悩みどころです。
ストロングロフトアイアン|ユーザーの声
現在ストロングロフトを使っているユーザーの声としては…
■フォージドアイアンにこだわって損しました…(50代)
飛びとアゲインスト用にUTの代わりに激飛び系の5番アイアンを購入して使っています。こんなに打ちやすくてあまりミスしない5番は初めてです。フォージドアイアンにこだわり過ぎて、スイングを難しくしていました。
■ゴルフ仲間より1クラブ下で打てる優越感がたまらない…(40代)
ショットした後、「何番で打った?何番?何番?」を聞いてくるので、相手の驚いた顔を見るのが快感です。最近、体力も落ちてきたので、ちょうど良かったです。スイング軌道さえしっかり出来ていれば、どんなクラブでもOKだと思います。
■昔の番手のイメージが払拭できない…(60代)
確かに1~2番手飛びますが、まだ感覚がつかめない。ついつい昔の番手のイメージで振ってしまいショートしてしまいます。ラウンドや練習を増やして早く慣れたいと思います。また、ウェッジとの度数の間隔が埋めきれていないのでこれからウェッジを調達していきます。
ストロングロフトのアイアンが優しい理由は?
ストロングロフトのアイアンは、5番アイアンと同じ距離が出るのに優しく打てる理由は、「低重心」と「ワイドフェース」だからです。ボールが上がりやすくミスヒットも少なくなります。
低重心
通常のアイアンは、ソールの幅が狭く、ネックが長いので重心が高くなります。高重心だとボールが高く上がりません。
ストロングロフトは、ソールが広くネックが短いので、ヘッドのトゥ側も低くなります。そうなることで低重心になり、ボールは高く上がります。
ワイドフェース
フォージドは、フェースが小さいのでコントロールしやすいですが、芯は狭くなりミスヒットが多くなります。
ストロングロフトのフェースは広いので、慣性モーメントが大きくなって芯が低くなって大きくなります。車に例えますと、通常のアイアンは「マニュアル車」、ストロングロフトは、「オートマチック車」になるでしょう。
通常のアイアンとの一番の違いは、重心の高さになります。普通のアイアンは、ヘッドが小さく軌道で球をコントロールしやすいのですが、ミスしやすくなります。
逆に低重心でフェースが広いと軌道や球筋のコントロールはやりにくくなりますが、安定した打ち出し角とスピン量が得られるので、飛距離と方向性がアップします。どんどんグリーンを狙っていけます。
アイアンのインパクトゾーンを長くする情報が満載です!方向性がアップします!
ストロングロフトのアイアンの選び方
飛距離が出るなら使ってみたい!でも…どうやって選んだらいいのか迷いますよね。アイアンの「ソール」がポイントです。
ダウンブロー気味の人は…
通常の7番アイアンでターフが取れているなら、ダウンブローのように打っています。
そういう方は、ソールが狭めものがオススメです。ソールが広いと低重心になりますが、広いモデルではダウンブローに打つとき少し邪魔になります。おすすめは「段付き」のアイアンです。低重心のまま、抑え気味に振り抜けます。
払い打ちの人は…
通常の7番アイアンでターフが取れない場合は、入射角度が浅いので、ソールの広い方がオススメです。芝の上を滑るのでダフリにくいです。
レベルブローで打つと、方向性がよくなり、キレッキレのショットになります!
シャフトの硬さと重さ
シャフトの硬さは、しなりを感じる方が良いです。シャフトがしなると、ハンドファーストのような形でインパクトを迎えられるので、飛びます。しならないとフェースの角度が寝るので飛ばなくなります。
ドライバーでは、ヘッドスピードが必要ですが、アイアンではインパクト時の角度が重要になります。シャフトのしなりがストロングロフトのアイアンの飛距離につながります。
シャフトの重さは、ドライバーの重さが290gならカーボンシャフトがいいでしょう。ゴルフクラブは1インチ短くなるごとに約10g重くなります。ストロングロフト7番アイアンの長さは38インチ前後ですので、ドライバーの長さが45.5インチなら、ドライバーの重量+90g以下のものを選んでください。
シャフト選びの参考にしてください!きっとあなたに合うものが見つかります!
ストロングロフトの打ち方と注意点
打ち方のコツや注意点をご紹介します。
■マン振りしない
フルスイングをすると、インパクトでハンドファーストの形が崩れるので、8割くらいの力で振りましょう。振り幅で言えば、トップの位置の高さが肩くらいをイメージするといいでしょう。身体も開かないのでヘッドも下がらずダフリやスライスも減ります。
■芝生の抵抗が大きいから無理しない
注意点として、大きいヘッドのアイアンは、芝生の抵抗をモロに受けるので、ラフからのショットは、無理せず欲張らずに番手を下げて打ちましょう。最悪、ウェッジでレイアップしてから次のショットで狙いましょう。
■ウェッジを4本にする
ストロングロフトのアイアンセットは、すべて立っているので、ピッチングウェッジは38°前後です。サンドウェッジは56°くらいですので、差は18°あります。この間の2本のウェッジを入れると、「6°間隔」になるので、ウェッジは4本必要になります。PW以下の角度は、必ず等間隔ではなくても、大きな変化がなければOKです。
アイアン|ストロングロフトおすすめクラブ
インプレスUD+2(ヤマハ)
出典:Amazon
ダウンブロー気味に打つゴルファーにおすすめです。ソールが段になっています。打ち出し角はやや低めですが、バックスピンでボールが上がり、フォージドアイアンのような球筋が打てます。距離も出ますがスピンが効くのでグリーンでも止まります。
ツアーB JGR HF1(ブリヂストン)
出典:Amazon
払い打ち(レベルブロー)のゴルファーにおすすめです。ヘッドの形状はUTに近いです。芯が広いので打点がバラついても安定した飛びが得られます。インパクトの打感もソフトです。ユーティリティが得意なゴルファーに合います。
打点を良くする練習ドリルです。たった3球で打点感覚が身につきます。
いかがだったでしょうか。飛距離が落ちた方や非力の方や女性ゴルファーには、メリットの多いアイアンです。
シニアの方も昔の飛距離のイメージでラウンドすることができます。ぜひ、いろいろ試打してクラブの情報を得て、自分にあったストロングロフトのアイアンを見つけてください。さらなるゴルフのレベルアップが期待できます。